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この欄は、わが国のどこかで起きた小さな小さな事件の問題点を取り上げるコーナーです。

民主党・大橋巨泉議員とは何者か


 7月末に行われた参院選で比例区立候補の民主党・大橋巨泉が41万2087票を獲得して参議院議員になった。立候補時点から本紙は大橋巨泉に対して非常な疑念を抱いていたが、選挙期間中に誹謗記事を載せるわけには行かない。すでに選挙結果 が出て1カ月が経ったが、ここで改めて大橋巨泉についての疑念を並べてみようと思う。

 すでに立候補時点で多くの庶民大衆が抱いた「?」は、日本に住んでおらず日本国に納税もしていないタレントが、なぜ日本の国政に参加しようとするのかという単純な疑問である。

 大橋巨泉は昭和48年(1973年)にカナダのバンクーバーに『OKギフト』という店を開店させ、この店は今ではカナダ、オーストラリア、ニュージーランドの3カ国に7店舗を持っている。そして巨泉はカナダの永住権を取るために投資法人をカナダに設置、所得税はカナダに納めている。当然ながら日本での所得課税は無い。

 法律的には、確かに巨泉は日本国籍を有しており、被選挙権も所有している。だが、法的な資格云々以前に、日本国民大衆の一般 理念から考えれば「非常識極まりない」のではないだろうか。
 さらに問題なのは、巨泉が反日本的な思想の持ち主である点、いや明確に言えば彼は未だに「敗戦国日本」の卑屈さだけで生きている点である。

 巨泉はこれまで、シアトル(米国)、バンクーバー(カナダ)、ゴールドコースト(豪州)、クライストチャーチ(NZ)等といった地域に暮らしてきたが、彼が言う「優れた民主主義国家」とはこれらの国を言うらしい。いずれも先住民を迫害して作り上げられた『人工国家』である。

 こうした人工国家では、巨泉が言う「議会制民主主義」「政教分離」「政権交代可能な二大政党」が生きている。これらの言葉は、たしかに耳障りは良い。だがこれらの人工国家は、元を質せばある特定の主義主張を持った人々が集まって作った国であり、しかもその歴史は、いちばん長い米国ですらわずか200年余しか経っていないのだ。封建社会や国教会といった歴史を乗り越えた欧州とは違った異常国家と考えても良いだろう。

 日本には旧石器時代、縄文時代を経ての数千年の歴史があり、さまざまな自然環境があり、この島国で育んできた文化、伝統がある。その自然や歴史が、日本のすべてを構築している。この国に、北米や豪州で作られた民主制度を振りかざして、いったい何が生まれるのだろうか。

 たとえば巨泉は昨年(平成12年)5月に、プロ野球の中日の監督と選手たちが審判に対して暴行を働いた事件に関し、「後進国ニッポンではマスコミの反応も大したことはなかった」と記し、「先進国アメリカなら悪くすると永久追放になっただろう」と日本球界を批判している(『巨泉の有閑悠閑)。さらに6月には同じ紙面 で、こんな文章を書いている。

 「夜、日本テレビのナイター中継(中略)。いよいよ九回裏、打順もよしとファンがワクワクする瞬間、『残念ですが放送時間が切れました。この結果 はニュースで…』。ボクの知っている限り、欧米オセアニアの諸外国では、こうしたことは絶対に起こり得ない。すべてのスポーツ中継はナマ放送が原則だし、いったん放送しだしたらゲーム終了までが鉄則である。(中略)いまだに『長いものに巻かれろ』という、非民主的な考え方が主流なのだ。」

 ここにあるのは「後進国・日本」と「北米・豪州=先進国=民主的な文化国家」という構図である。だが、真実はどうなのか?

 日本に住む日本人なら誰でも理解できるが、日本では審判は絶対ではない。米国では「審判=神」という構図を信じ込ませられているが、日本人は「審判だって人間だから間違いがあるのは当然」だと思っている。いや根源的には、八百万の神々ですら中には間違いを起こすものだという漠然とした思いがある。先進国だから審判を神扱いしているという思想こそ、異常なのだ。

 ナイターが途中で切られることを「非民主的」と言い切るところも凄い。ナイターが途中打ち切りになるのは、TV局とスポンサーとが「ナイター続行より次の番組に変えたほうが視聴率を稼げる」との統計結果 から導き出した方式であり、これはむしろ視聴者(大衆)の意思を汲み取った結果 (=民主的)なのだ。(本紙自身もナイター打ち切りは残念に思うこともあるのだが。)

 まだまだ山ほどあるが、要するにあらゆる局面で巨泉は、「日本は文化的にも政治的にも二流、三流の後進国だ。北米や豪州に見習いなさい」と主張する。選挙で当選が確定すると奥さんとワインで乾杯する。日本の伝統や文化など、まったく認めない。

 日本破壊というテーマが、大橋巨泉のなかにある。

 さらに巨泉の「偉大な司会者」としての誇りがそこに被さる。

 参院選立候補が噂され始めた頃、巨泉は毎日放送系『世界ウルルン滞在記』に出演し、この番組の中で巨泉は、司会の徳光和夫に「オマエの司会は長くなるからオレはイヤなんだよな〜」等と暴言を吐いている。

番組の看板司会者を貶めることで、司会者としての自分の位置を高めたかったらしいが、ここにも巨泉の本質が見えてくる。

 民主党の菅直人じきじきが口説いたと報道されているが、立候補の出馬記者会見では、
 「自民党が参院選で圧勝すれば日本は沈没する」
 「小泉フィーバーに草木もなびく、日本人の付和雷同は恐ろしい」
 「靖国参拝でもわかるように、国のために命を散らした人と彼らを戦場に送り込んだ者の区別 もついていない」
 「小泉は信用できない」
 と調子の良い言葉がポンポンと出されたが、肝心の政策についてはこの場では何一つ語ろうとしない。しかも当初は、日本には出向かずにカナダ在住のまま選挙戦を行うとしておきながら、日本に二度渡って来ている。しかも「途中でカナダに帰るなんて選挙をバカにしている」という批判に対しては、「やむを得ぬ 事情で選挙戦を離脱してマイナスを蒙るのはボク」であり、批判は「単なる中傷」と片づけている。

 民主党サイドは大橋巨泉が「150万票以上、200万票を狙える」「ダントツのトップ当選」と考えていたようだ。事実、巨泉立候補の時点で夕刊紙は150万票以上を予測していた。

 結果は41万票。

 予想の4分の1しか得票できなかったのは、日本の大衆の審判とも言える。しかし、それでも41万の票を獲得した。これは、日本の文化を破壊したいと願う大衆の数ではないだろう。タレント大橋巨泉の虚構に騙された人の数と考えるのが当然ではないだろうか。

 この程度のタレントごときに日本の政治を茶化されては、大変迷惑である。

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