行政調査新聞社 社主:松本州弘 埼玉県川越市

行政調査新聞

ご挨拶

地方行政を読む

国内展望

海外展望

社会の片隅

噂の怪奇情報

特集

資料室

 

 


この欄は、わが国のどこかで起きた小さな小さな事件の問題点を取り上げるコーナーです。

埼玉県比企郡川島町・不正選挙疑惑
カネが飛び交う町議長選に山口泰明衆議院議員の陰?

 地方紙版「行政調査新聞」に、平成十五年五月八日に行われた、埼玉県比企郡川島町議会の議長選挙をめぐる奇怪な情報が寄せられた。

 川島町議会といえば、四月二十七日の町議選をめぐる選挙違反が記憶に新しい。当選した町議と関係者が逮捕されたのはわずか九日後であった。中村マス容疑者(七〇)と、中村容疑者の票の取りまとめを行った浅見武容疑者(四八)と荻野南容疑者(六〇)である。中村容疑者は立候補届け出前の三月上旬ごろ、浅見容疑者らに対し自分への投票と票の取りまとめなどを依頼し、有権者十一人に対し五千円相当の商品券、五十五枚を渡したというのだ。

 だがこの後すぐに、渡していたのが商品券だけではなかったことが発覚する。町内有権者に現金一万五千円、さらに四万円相当の商品券を渡していた容疑で、中村容疑者は再逮捕されたのである。

 投書はしかし「他にもっと悪い町議がいる」と主張している。

 封書には投書とともに、同町の老人クラブの総会報告、会計報告書など詳細かつ分厚い資料が添付されている。

 とりわけ眼を引くのが、いわゆる「怪文書」と称されるべき類の、A4版一枚の文書である。「たいめい銀行とりつけ騒ぎ!?」と特筆大書されたこの文書には、「川島を売った偽員たち」と、六名の町議の名が連なっている。

 投書の内容は一見、地域性の強い町の老人クラブを舞台にした町議長選違反の模様なのだが、そこには川島町出身の衆議院議員・山口泰明氏の名前が登場する。

 投書の内容を一部ご覧いただこう。

拝啓

川島町の選挙違反問題で中村町議が逮捕された問題はご存知と思います。しかし悪いのは中村だけではありません。石黒町議宮前町議も町議会議長選でカネをばら撒いています。

石黒尭町議は山口たいめい代議士(本紙註:山口泰明代議士)の後援会長を務めています。選挙投票日の二三日前から、有権者を戸別訪問し挨拶とともに現金を配ったのではないか、と疑われています。四月十四日に老人クラブで、今度は私の選挙だから宜しくと、二十名ほどにお願いしていました。しかし二十二日の告示日になっても人数が足らないので、出陣式に一軒一軒まわって、おもに老人クラブ七十数名全員に現金を手渡しました。

宮前民二町議は比留間組の実質社長で、100%近く町の公共工事をしています。山口泰明の次期後援会長で、カネを一番多く配った人間です。背中に絵が入っています。「握手で一本、タオルに隠して二本」というのがやり方なのです。

川島町議会は腐敗しきっています。その裏で山口たいめい代議士が糸を引いています。

以下に町議長選の不正行為についてくわしく書きます。

1、表・新堀・吉原地区の老人会で
今年三保谷公民館管轄の老人会はなくなっていますが、石黒町議のたっての頼みで三和会は公民館に属せずに存続しています。
石黒町議は自分の選挙用とのことで、選挙期間中は飲食のもてなしをしていました。

2、来賓の場合 通常飲食店 5,OOO円
 公民館・地区 2,500円から3,000円
 まれに5,000円(新年会等)
 老人会の総会に1O,OOO円は過分で、寄付と考えます。

3、石黒町議は野崎前議長に対して四六時中、議長手当てを俺に渡せ、俺が皆に飲食をさせ上手にやってやるからと、執拗に言っていました。最後は取っ組み合いの喧嘩になるところ野崎氏が我慢しました。
だから、今回の議長選は石黒氏の言うことを聞かずに中西氏を応援しました。

4、議長選について
小高10対中西8と中西は一時負けていたのですが、朝8時30分には、1O票確約があり当然中西の議長と皆が予想していたのです。
しかし開けたら2票不足。夕方には10人いました。

長谷部町議は宮前町議にそそのかされ、議長選に出たいので応援してもらえないかと内野のところに相談に行きました。中西を決めてからそれは無いだろうと断られました。

宮前町議は比留間組の実質社長で、100%近く町の公共工事をしています。
8年前と比較すれば歴然としています。

今まで経済委員長で今回農業委員・また経済委員。
長谷部町議は前副議長で、今回は議会運営委員長・また消防組合議会議員。
2人ともおいしい役をいただいているのです。

これらを仕組んだのは石黒町議、高田町長、伊藤新助役、関新収入役で石黒町議は監査委員の座をもらっている。石黒町議を丸めておけば道祖土昇氏と町長戦を戦わなくてすむからです。なぜなら道祖土氏の祖父は、石黒家から婿に行っているからです。

石黒町議は山口泰明氏が初出馬した時に比企管内役職者に○を届けた(原文ママ)。その当時議長であった。

(以下略)

 

以下、本文中に登場する「伊藤新助役」「関新収入役」「小高春雄議長」ほか十三名について、幼少期の手癖から女性関係に至るまでの詳細な情報が掲載されているが、プライバシーを考慮し省略する。

 決して許されることではないのだが、しかし得てして市議・町議選をめぐるこの種の問題は全国幾多の地方自治体にて頻発する事象とも言える。地方選後の各地の新聞報道がそれを証明している。

 だが、現職の衆議院議員が町議会の不正に関与しているとなれば、事は重大と言わざるを得ない。

 本紙はこの問題を注視する。引き続き読者諸氏の情報提供を期待する次第である。


 

行政調査新聞社 社主:松本州弘 埼玉県川越市
著作権は行政調査新聞社またはその情報提供者に属します。
Copyright 2001-2007: Gyousei Chosa Shimbun.
All Right Reserved.
 本紙へのメールはこちらをクリックしてください。