行政調査新聞社 社主:松本州弘 埼玉県川越市

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センセー、違反ですよー!
セコい、ショボい、情けない……三拍子そろった中野清代議士
今度はご実家で「環境汚染」ですか?!

「当選請負人」に参謀を依頼した中野清衆議院議員
選挙運動の一部始終をテレビが放映!

 体格のよい初老の男が空港に降り立つところから映像は始まる。

 昨年十一月十日午後六時三〇分、テレビ朝日「スーパーJチャンネル」が報じた「2003年総選挙・選挙参謀に密着!」の冒頭シーンである。

 男の名は橋爪寛一。「当選請負人」の名をほしいままにする、プロの選挙参謀という。十月二十六日、まだ公示前の日曜日、福井県から羽田空港に到着した男は、そのまま車で埼玉県川越市に向かった。

 車中でレポーターが橋爪氏に尋ねる。「これまで手がけられた選挙の勝率はどれぐらいですか?」……。レポーターならずとも気になる質問である。橋爪氏は磊落な笑みを湛えて答えた。

「議員であれば、当選確率は100パーセント!」

"選挙あるところ、この男あり"と呼ばれる「当選請負人」を載せ、車はそのまま埼玉県第7区自民党候補・中野清氏の選挙事務所に到着した……。

 先の衆院選をめぐる選挙運動の渦中、中野清氏は舟橋功一・現川越市長のみならず、公明党にも民主党の「立候補予定者」に対しても、次期川越市長選に向けて支持の「から手形」を発行したという信憑性の高い噂が流れているのは前号でお伝えしたとおりだ。

 中野氏が焦りに焦った理由は他でもない。「民由合併効果」である。 

 中野清氏は前回の衆院選では七万六千余票を獲得、無所属で次点だった小宮山泰子氏に約二万三千票の差をつけた。

 だが今回は状況が一変した。自由党からの立候補を準備していた小宮山氏が民由合併により新民主党の予定候補となったため、中野陣営は守りから攻めへの転換を迫られたのだ。

「前回で三位だった田川秀明候補(民主)が得た約三万九千票が小宮山氏に流れれば、優劣が逆転するかもしれない」……埼玉七区界隈で囁かれていた危惧を最も真剣に受け止めていたのは、他ならぬ中野清氏自身であった。

 その焦燥感は、「次期川越市長選支持」という「から手形」を無節操に乱発するにとどまらなかったのである。

 レポーターが尋ねる。請負金はいくらですか……。橋爪氏はある成功事例を取り上げ「一六〇〇万」という数字を提示した。

「当選請負人」は川越市に着くやいなや、ビルの屋上に登り土地の様子を三百六十度眺める。衛星都市という性格を持つ川越は、同時に農業の息づく街でもある。田園地帯と新興住宅地とを把握すると、橋爪氏は「昼は田園地帯、夜は駅前」と演説プログラムを立案する。中野氏は「駅頭演説は苦手。『自分が知られていない存在』であるのを否応なしにも実感するから」と苦笑いする。

 橋爪氏到着二日目の告示日、亀井静香氏らも応援に駆けつけた中野氏の選挙事務所には、橋爪氏の「負けたらあかんー」という、ひときわ大きな声が響く。と思うと壇上で深々と「土下座パフォーマンス」……嫌味はない。少なくともテレビ放映を見る限り、「当選請負人」といういささか扇情的なキャッチフレーズとは異なり、ひたむきなまでの実直さと情熱がストレートに伝わってくる。心理学を応用した小賢しい戦略ではなく、むしろ無骨な感さえある。人の心を掴むための普遍的でクラシックな王道を、経営コンサルタントの鋭利な分析が後押しするという感じだ。


喉元過ぎれば熱さを忘れ
傷心の中野氏、当選請負人に憤慨?

 結果は読者諸氏のご存じのとおり。

 だが中野清氏は当選後、「当選請負人」に憤慨しているという。

 埼玉政界事情通は語る。

「『当選請負人の自己宣伝に使われた』と息巻いてるって話だ。辛くも比例で救われたから良かったものの、『小宮山VS中野』の一騎打ちでは明らかに負けた。

 橋爪氏は実際には『失敗』したのに、結果的に比例当選は『請負人のおかげ』のように見え、橋爪氏の宣伝材料のように見えたのが気に入らない、ということだろう。あるいは小宮山氏に負けたのがそんなに悔しいのか。『結果良ければすべて良し、後は本人の努力次第』って意識が、根本的にないんだね。度量の小さい男なんだよ中野清氏ってのは」

 実際、中野清氏のインターネット・ホームページには、

「今回の選挙戦を振り返って みなさまを一瞬ヒヤッとさせてしまいました。これは全て私の不徳の致すところでございます」「今回、小選挙区ではなく比例での当選となったことは、こうした表面上のムードによるものが多かったのではないかと思います。それでも多くの皆様から自民党が指示(ママ)を受け私は三度国会に行かせていただくことになりました」と、「有権者が選んだのはあくまで『自民党』であって、自分ではなかった」悔しさをを実に湿っぽく表現している。

 中野氏のホームページには、こういう一文もある。

「日頃大臣政務官として毎朝六時には家をでて公務から帰ってくるのは夜九、十時でございます。その為 日頃野党の候補者のように駅に立って演説をしたりすることができませんでした」……だからといって自民党議員がみな「から手形」を乱発するのだろうか。


「くらづくり本舗」の業務車にレッドカード!
模範示せぬ法務大臣政務官・中野清に「選良の価値なし」

 中野清代議士の実家「くらづくり本舗」は、川越市に伝わる和菓子の老舗だ。

 最近、本紙に一通の投書が寄せられた。昨年(平成十五年)十月一日より東京、千葉、埼玉で施行された「平成15年排出ガス規制」により、小規模な運送業者や零細企業、個人事業主が長年にわたる不況の中で、自動車の買い換えを余儀なくされている苦境を切々と訴えている。ある運送業者は十台のトラックを使用して長年営業してきたが、折からの不況のため銀行の融資が受けられず、やむなく廃業に追い込まれたという。

 投書は最後に、こう結んでいる。

「中野清衆議院議員の実家である同族企業が、堂々と古い車を使って営業活動をしている。どうにも納得がいかない」……。

 本紙が調査したところ(平成16年3月現在)、中野氏夫人・ソノ子氏が代表取締役を務める「くらづくり本舗」(社主は中野清氏本人)が日々の配達業務に使用している車両は二台。登録番号は「所沢11す8635」「所沢11す4080」である。

 初度登録年月を確認すると「所沢11す8635」(車体番号BU88-0011971)は平成二年十月。また「所沢11す4080」(車体番号BU87-0002407)は平成元年五月となっている。

 排出ガス規制区分形式の識別記号「<U->」を持つ車両とは、平成元年規制適合車を意味している。表をご覧いただければ明らかなとおり、「くらづくり本舗」が使用する業務車両二台の「形式」は、どちらも「U-」から始まるものだ。

有限会社くらづくり本舗所有の業務車両のうち、現在使用されている車両
自動車登録番号 車名 車台番号 形式 初年度登録年月 種別 用途 車体の形式 有効期限満了日 備考
所沢11 す 8635 トヨタ BU88-0011971 U-BU88改 平成2年10月 普通 貨物 バン 平成16年9月17日 【現在登録証明】この自動車は平成16年9月30日以降の有効期間満了日を超えてNox・PM対策地域内に使用の本拠を置くことができません。この自動車の使用の本拠はNox.PM対策地域内です。
所沢11 す 4080 トヨタ BU87-0002407 U-BU87改 平成1年5月 普通 貨物 バン 平成16年7月29日 【現在登録証明】この自動車は平成15年9月30日以降の有効期限満了日を超えてNox.PM対策地域内に使用の本拠を置くことができません。この自動車の使用の本拠はNox.PM対策地域内です。[その他検査事項][403]Nox低減装置付


  平成十五年十月より施行された埼玉県生活環境保全条例を見てみよう。重視されているのはPM排出基準値。対象とする車両は「初度登録から七年を超える」ものである。

 さらに、車体番号が「U-」から始まるものは明確に「排出基準を満たさない形式」に分類されている。

 中野清代議士の同族企業「くらづくり本舗」の配達車は二台とも、完全に条例違反なのだ。

 自ら模範を示せぬ中野清代議士。自らの後援会を重用せず、家族ばかりをアテにする中野センセイが、実家の車に「知らなかった」は通用しない。国民に資する立場の代議士が、地元で汚い空気をまき散らすとは笑止千万どころか、許される問題ではない。選良の資質なし。比例当選でショボ暮れる暇があったら、少し我が身を振り返ってみては如何であろうか。

 

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