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鈴木宗男問題は幕引きか?

 衆院予算委での参考人質疑が終了した。田中真紀子元外相は自分を更迭した小泉首相の判断を「間違っている」と批判し、さらには首相自らが「抵抗勢力」の一員になったと完全に反小泉色を鮮明に打ち出して今後の政局に不安材料をぶち撒けた。

 鈴木宗男はときには声を荒らげて「ない、ない」を連発。浅野勝人(自民)が、「鈴木氏が外務省に直接圧力をかけてNGOの出席をやめさせたとの指摘がある」といった質問をしたが、これに対しても「特定のNGOに言及したことはない」と交わす。証人喚問ではなく参考人質疑であるから、偽証罪も成立しない。知らぬ存ぜぬの答弁で済む話なのだ。

 佐々木憲昭(共産)が外務省内部資料を持ち出し、国後島の施設建設に関して根室管内の業者に限定するよう圧力をかけた問題について問い質した内容にしても、またケニアの水力発電建設事業の問題にしても、追及する側にもかなりの意気込みは感じられたが、参考人質疑では所詮白黒の決着はつけられない。

 自民党内部からも、「世論の鈴木氏への疑念を払拭したとは言い難い」(自民党中堅幹部)との見方が強い。また「鈴木氏はしばらくは表舞台には立てないだろう」との見方もある。しかしいっぽうでは、「経済が苦しいときに、これ以上やっていると(国会は)何をしているのか、存在感が問われる」(野中広務元幹事長)と、これで幕引きをしようとする強大な勢力も存在する。

 だが、真実のところを良く考えていただきたい。

 鈴木宗男にとって、ODAに関する益権の問題は過去の問題なのだ。過去の問題で傷を暴かれることは避けたいのだが、今後のODAに関してなぞ、鈴木宗男には何の意味もない。ロシア開発もアフリカODAも、もう昔の話、とっくにカネを食い尽くした話なのである。すでに鈴木宗男の興味はODAにはなく、「難民支援」に傾いているのだ。

 難民支援といえば、これはあらゆる分野から成り立つ。食糧・医薬品だけではない。輸送産業からテント、毛布……。ありとあらゆる業種が関連し、しかもそれらは国家等が保証してくれるものなのだ。わかりやすく言えば「取りっぱぐれがない」のである。そして今や鈴木宗男は外務省内における「難民支援」の第一人者なのだ。

 この地位を確固たるものにするため、外務省の野上義二外務事務次官(当時)を使って緒方貞子・前国連難民問題高等弁務官をアフガン復興会議議長に任命させたのだ。ところが、これが思わぬ展開を呼んでしまった。アフガン復興会議という国際的な晴れ舞台に議長として華々しく登場しようと考えていた田中真紀子外相(当時)は、「なぜ外相の私が議長ではないの?」と頭がブチ切れてしまったのである。それが結果として、田中真紀子VS野上義二、さらには田中外相VS鈴木宗男へと繋がってゆく。

 その展開は、小泉政権の足元を大きく揺するまでになってしまった。恐らくは数カ月以内に小泉政権は崩壊の方向に向くことであろう。だが、ポスト小泉を考えたとき、わが国はいったい誰を思うのだろうか。

 

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