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バカバカしいにも程がある!
 この『叙勲』に誰も怒らないのはなぜだろう?

 平成14年秋の叙勲が11月3日に正式発表された。受章者は4605人。そのうちの勲一等受章者は13人である。その最高栄誉ともされる勲一等旭日大綬章は4人で、4人とも政治家である。上原康助(70歳)元北海道・沖縄開発庁長官。中山正暉(70歳)元建設相。西田司(74歳)元自治相。野中広務(77歳)元官房長官。

 ……晴れて叙勲されたのだから、おめでとうと言いたいところなのだが、どうもすっきりしない。

 北朝鮮の拉致問題が大きく浮上し、国民大衆の誰もがこれまでの政府の対応に疑問を持ち始めた時期に、日朝友好議員連盟会長の中山正暉が、最高位の勲一等旭日大綬章を受章するとは、どう考えても異常である。中山正暉は2年前(平成12年)11月には記者団の前で、「拉致を前提に置くと何も進展しなくなってしまう」と、北朝鮮拉致疑惑を表沙汰にすることを拒否した男なのだ。そればかりではない。これまでの中山正暉の発言を並べると、怒り心頭となること請け合いである。

 「拉致なんてないんだ。拉致があったというなら証拠を見せてみろ。感情論を先行させて北朝鮮を刺激してはならない」。

 「政治家としての勘だが、拉致に関していろいろ出ている話は幽霊のように実態のないものだ」。

 「国交正常化をして、平壌に連絡事務所を作ってから拉致問題を解決しよう。日本人が日本人をさらったのであって、北朝鮮は関係がない。被害者の親にも、生きた顔を見たければ……と、穏当な方法での解決を説得している。消息不明者という形でも結構ではないか」。

 「“救う会"の連中と騒ぐと拉致問題は解決しない。私と(救う会と)どっちを信用するか。私と動けば恵子さん(有本恵子)と会わせてあげる」。

 こんな発言をして、拉致問題に目をつぶるように仕向けてきたのが日朝友好議員連盟会長・中山正暉なのだ。

 なぜ、こんな人物に最高位の勲一等旭日大綬章を授章させるのか?

 国民大衆は怒ったほうが良い。いや、絶対に怒るべきだ。税金の無駄遣いどころの話ではない。ことは「名誉」の問題である。拉致問題をこれまで放っておいた現実を日本人として恥と考えるなら、絶対に中山正暉の叙勲に腹を立てるべきなのだ。

 同様な問題は野中広務にもある。事実、野中は平成10年4月には記者団にこう語っている。

 「あんた方が吠えても、横田めぐみは帰ってこないんだよ。隣国が困っているのに援助もせず、心を通わせないで、拉致疑惑を初めとする問題が解決するのか? 拉致疑惑があるから食糧を送るなとの意見が強いが、(北朝鮮との間には)慰安婦や植民地、強制連行がある」。

 冗談じゃない。だいたい野中広務には、北朝鮮食糧支援のコメが現金でキックバックされたのではないかとの疑惑があるのだ。しかも、しかも、である。野中広務といえばご存じの通り同和の力を背景にここまでのし上がった人物ではないか。じっさい受章が内定した翌日には野中は京都の八条大橋近くで「感謝の演説」を行ったらしいが、集まった同和系の人々に野中はこう語った。

 「この受章は、私一人の力で授かったものではない。みなさんが共に受章されたものなのです」……。

 なんと耳障りの良い言葉なのだろうか。聞き入った人々のなかには感激した方々もいたかもしれないが、ちょっと待て。よ〜く考えてみると、どこか変だ。

 そもそも非差別の人々は、あらゆる階級、等級を否定する運動を原点としているはずだ。階級、等級といったクラス分けが差別の原点にあると主張してきたではないか。そんな同和の勢力を結集させて国会に送り込んだ野中広務が、最高位の勲一等旭日大綬章を受章……って、これ、変だと思わないんだろうか。

 そもそも政治家が叙勲されること自体が、正常ではないのだ。叙勲に関して、日本人はもっと怒りを露にして良いのではないだろうか。

 

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