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日本人よ、怒り狂え!!

小泉首相を糾弾せよ!

 拉致被害者の八人が死亡と伝えられた瞬間、小泉純一郎は「頭が真っ白になった」という。それでいて拉致事件の報告を受けた小泉はこれを「誠実に対応」と評価する。

 怒れ!日本人よ。

 北朝鮮側は日本政府の手の内を知り尽くしている。だが彼らは、わが国国民大衆を理解していない。金正日は『男はつらいよ』のフーテンの寅次郎が演じる世界が日本の庶民大衆の姿だと誤解している。

 日本人の狂気を今こそ見せる必要がある。

 凡そ外交といった局面で感情論を出すことは悪とされる。いや外交や政治だけではない。感情論に走ることは真実を捩じ曲げ、事態を悪化させるだけだと言われる。だがときに、庶民大衆の熱情、狂気が歴史を構築する場合もある。フランス革命、ナチスドイツ、東西冷戦終結後のチェコスロバキア……。

 今こそ日本国民大衆は怒り狂わなければならない。

 北朝鮮側の拉致事件報告は、一見杜撰のようにも見える。あちこちに破綻が見られる。だがそれはすべて計算されつくした発表である可能性が高い。

 本来は国交正常化交渉など断固拒否して、拉致被害者の実態調査を正確に行わせる必要がある。北朝鮮に呑み込まれた小泉純一郎を徹底的に糾弾する必要がある。併せて、涙を飲んで小泉の署名を了承した安倍官房副長官すらも追及する必要がある。

 再開された国交正常化交渉の場で小泉は、「こんな報告では断じて経済協力などできない」と突っ張るべきなのだ。あるいは「米国による北朝鮮攻撃を期待する」と表明すべきである。それをさせるのは、まさに国民大衆の怒りである。


北朝鮮の優越意識

 今回の拉致被害者報告のなかに興味深い件がある。生存が伝えられる曽我ひとみさん(昭和五三年八月に新潟県佐渡島で拉致)の状況である。彼女は拉致された二年後に亡命米兵と結婚している。……この韓国から北朝鮮に亡命したとされる米兵も、恐らくは拉致されたものらしい。曽我さんは初めから、この米兵の結婚相手として拉致されたものだ。なぜ曽我さんが?と疑問が出るだろうが、じつはここに北朝鮮の民が持つ選民意識というか、儒教文明の影が見えるのだ。

 大東亜戦争以前、あるいはその戦中に、わが国には欧米白色人種を「毛唐」と侮蔑する風潮があった。じつは北朝鮮には未だに白人を「毛唐」と差別する意識が存在している。だから、亡命(実際は拉致)してきた米兵に、同胞の女性を与えることを躊躇い、その結婚相手として日本人女性を拉致したのである。

 おわかりだろうか。北朝鮮側は明確に、侮蔑すべき「毛唐」の相手として日本人を選んだのだ。ここには北朝鮮側に日本人に対する優越意識が存在しているのだ。

 表現が非常に難しい問題がある。

 酒に酔った勢いで居酒屋などでなら口に出せるが、正式な場では絶対に発言できない表現がある。それを形が残る文章にすることは、さらに難しい。その難しさをご理解されたうえで読んでいただきたい。

 筆者はさまざまな機会を得て外国に出かけることが多い。アジア全域はもちろん、ヨーロッパ各国、北米大陸などかなりの国々を回っている。そして世界中にかなりの数の友人がいる。それらの人々が共通して持っている意識として、朝鮮半島の民族に対する嫌悪感がある。かつて日本人が「三級民族」あるいは「劣等民族」と蔑んだ意識を、今、世界中の人々が持っている。ただしその嫌悪感、その差別意識の背後にはある種の畏敬の念も存在している。話が逸れるが世界中の民はまた、ユダヤ民族を「五級民族」と蔑み、そしてまたそれなりの畏敬の念を持っているのだ。

 戦前、日本が朝鮮半島を統治していた時代、朝鮮半島の小・中学校には同じクラスに日本人と朝鮮人が一緒になっていた。この体験をした人々に話を聞くとわかるが、だいたいにおいて、クラスで一番優秀な者、学年で一番優秀な者は朝鮮人だったという。(また、最低も朝鮮人だったようだ。)こうした体験はさまざまな形で日本本土にも伝えられた。侮蔑の意識と畏怖の念が混ざった複雑な思いで、戦前の日本人は朝鮮人を差別していた。その意識に非常に似た感情を、現在の世界中が持っている。

 だが、「平等」という神聖侵すべからざる絶対原則に生きる現在の日本人には、その意識がない。

 そして今、北朝鮮の優越意識の下に遜っている。

 日本人よ、怒り狂え!!

 北朝鮮側が唯一、わが国に提案できるものは「国交正常化」だけなのだ。

 それだけを手に、北朝鮮は「補償」を求め、「安全保障」の糧にしようとしている。

 盗人猛々しいとはこのことである。

 世界中に悪辣な民、非道な政治家は多い。支那北京政府の老獪さは驚くべきだし、スターリン時代のソ連は極悪非道だった。しかし、現在の北朝鮮ほど厚顔無恥、悪辣さを究めた国家は存在しない。わが国政府は少なくとも拉致問題の全面解決までは断じてカネなど渡してはならない。

 今、日本人に必要なものは、世界中の人々が共通し、かつての日本人が持っていた朝鮮民族に対する「意識」なのだ。


ガス抜き報道に注意せよ!

 とんでもない架空の話として……である。

 突如としてわが国に維新の嵐が吹き、非常時政府を掌握した者が北朝鮮に対して宣戦を布告、戦争を開始するとしよう。いったいどうなるであろうか。

 実は残念なことに、現在のわが国の戦力(すなわち自衛隊陸海空三軍の戦力)では北朝鮮を攻めることができないのだ。最新鋭戦闘機F−16は北朝鮮領空まで飛ぶことはできても帰ってくることができない。空中給油機は存在しないのだ。イージス艦を出動させても艦上砲撃しかできず、要するに何もできないのである。

 いっぽう北朝鮮はノドン、テポドンというミサイルを所持している。生化学兵器もあるだろうし、あるいは核すら所持している可能性がある。いや何よりも、日本各所に潜り込んだ二万人とも三万人ともいわれる地下工作員がおり、直ちにわが国を火の海にすることができるのだ。

 これは真実の局面として、恐怖の現実となる可能性がある。

 今回の拉致事件報告に怒った人々のなかには、「米軍に北朝鮮空爆を依頼すべき」と発言する者もいたが、もしそうなったら……。ソウル以上の危険に晒されるのは東京であり三沢であり、日本全土なのだ。

 もっとも、本当に米軍北爆があれば、北朝鮮から最初に攻撃されるのは在韓米軍である。今から八年前の一九九四年(平成六年)、クリントン大統領治世下で米軍はシミュレーションを行い、「米軍が北爆を行えば在韓米軍一万人が死ぬ」という答えを得ている。これを受けて在韓米軍の変質(米国籍の韓国兵を主力にする)が進められているが、全員を朝鮮系兵士にすることは不可能だ。北朝鮮・金正日はそれを理解している。「米軍による北朝鮮攻撃は当面はあり得ない」……そう判断したから、小泉の申し出を受け入れたのだ。

 日本人よ、怒り狂え!!

 北朝鮮に妥協し、拉致問題の根源解決をせずに国交正常化交渉、補償等を進めさせてはならない。断固としてこれを阻止する必要がある。

 そのためには、日常から怒りを表明せよ。

 場末の居酒屋の中でも良い。タクシーの運転手を相手にしても良い。仲間うちの寄り合いの席でも良い。怒りを爆発させろ。

 そして最も注意すべきは、TV新聞といった大マスコミである。

 今回の拉致事件報道の最中に本紙は某TV局のプロデューサーと会談する機会を得た。北朝鮮側の拉致事件報告のあまりのいい加減さに誰もが怒り、眉を釣り上げているこの時に、プロデューサー氏はしかし、憂鬱な表情を隠さなかった。

 「現在のTV各局の拉致被害者家族に対する報道は、ガス抜きとなる可能性が高い」……彼はそう言うのだ。

 「被害者の父親が涙を流し、家族が怒り悲しむ姿を、これでもかとばかりワイドショー的に扱う。それは必ず一過性のものとなり、時間とともに忘れ去られてしまう」。そう危惧している。そして彼は、さらに恐れを表明した。

 「TV局はスポンサーの力でどうにでもなる。今、各局で最大のスポンサーといえば消費者金融(サラ金)です。そしてご存じの通り、消費者金融は武富士を筆頭にほとんどすべてが半島系財閥なのです。今は国民全体が怒りを燃え上がらせている。だから黙っていますが、時間が経てば『いつまでも拉致問題を取り上げるんじゃないよ。×××とか他の事件があるだろう』と言ってくるに決まっている」……。

 民族として北朝鮮に侮蔑された日本人。

 われわれはこの怒りを未来永劫忘れてはならない。

 その怒りの炎を、日朝国交正常化交渉再開の時にさらに激しく燃え上がらさねばならない。
 日本人庶民大衆の狂気を、北朝鮮のみならずアジア全域に示す必要がある。

 

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