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東アジアに迫る激変!中国は、朝鮮半島は、そして日本は?
狙われる巨大市場・支那
支那北京政府が治める支那大陸には、12億人とも15億人とも呼ばれる巨大な人口を抱える市場がある。国際金融資本家たちがこの巨大市場を黙って指を食わえて見逃すわけはない。
この15億人市場の価値が額面通りだとは誰も思っていない。15億の中国人が全員新聞を手にするようになったら世界の紙資源はあっと言う間に枯渇し、アマゾンの森林が消えてなくなるという話がある。これは誇大表現だろうが、実際、支那大陸には文盲も多いうえに経済的事情から新聞を購入しようと考える人々が少ないことが世界の森林保護に繋がっているという表現は、間違いとはいえないだろう。
市場主義経済を導入したとはいえ、支那北京政府が社会主義国家であることは事実だ。億万元長者が山ほど生まれているともいうが、経済的に豊かになったのはごく一部でしかない。支那大陸のほとんど――10億の民は、市場構成員とは考えにくい。
しかしここには非常に豊かな1億の民と、それほど豊かではないが十分に市場構成員になり得る2〜3億の民が存在するのだ。
支那大陸分割論
支那大陸を形成しているのは漢民族が中心だが、新疆ウイグル地域には中東系の民が多く、内モンゴル自治区の中心はモンゴル民族であり、チベットもまた漢民族ではない。東北三省は本来、女真族(満州族)だったが現在では漢民族に同化しつつある。そして、ここには1000万人を越える朝鮮民族が住んでいる。新疆ウイグル、チベットではご存じの通り独立運動が盛んに行われていると報告されている。東北三省には目立った独立運動はないが、この地は元々反北京、反中央の色が濃い地域だ。
支那大陸進出を狙い続けてきた米欧各国は、当然ながら独立運動に注目し続け、ときには地下からこれを支援する。こうしたなか、数年前から「中国大陸分割論」が姦しい。9分割論(英国ダビストック研究所)、7分割論(台湾・李登輝元総統)などが世に出回り、それなりの評価を受けている。支那大陸の経済区と軍区が同一であることが、分割を狙いやすくしている点も否めない。とくにアフガニスタンと国境を接する新疆ウイグル自治区にはイスラム教徒も多く、もしここに、米欧の思惑に嵌まってアルカイーダなどが入り込み反政府活動を展開したら、支那全土が激震する可能性もある。
また、朝鮮民族が多く反北京の姿勢を明確にしている東北三省(旧満州)一帯で何らかの動きが起きた場合、北朝鮮と隣接しているだけに、東アジアに大混乱をもたらす可能性もある。
緩衝地帯
半島問題は朝鮮戦争(昭和25年/1950年)以来ずっと東アジア地域が抱える難問だった。そして実際のところ、北朝鮮の命運を握り続けてきたのは米国ではなく支那北京政府である。昨年12月初旬に行われたブッシュ=温家宝会談でも、ブッシュは「北朝鮮の核廃棄に向けた中国のリーダーシップに感謝する」といった言葉を発しているが、支那北京政府がその気になれば、北朝鮮などいつでも消えてしまうのだ。先頃行われた日朝政府間交渉も背後には支那北京政府からの要請があったと思われる。
だが、支那北京政府は北朝鮮を抹殺することなど、絶対に考えない。
朝鮮半島が統一されたらどうなるのか? 朝鮮民族の悲願――などと言っているが、現実に半島が統一されたら、在韓米軍が平壌に駐留するということになる。平壌と北京は、まさに目と鼻の先。そんな危険を北京政府が了承するわけはないのだ。
小中学校あたりの番長戦争を見てもわかるだろう。Aという大番長、Bという大番長が互角に張り合っているときに、その中間の暴れ者C小番長はA、B両方から支えられ、好き勝手やりたい放題になるものだ。CがいるからA、Bは大番長であり得るし、全面戦争も起きない。まさしくCは、緩衝地帯の役割を果たしている。
だが、Bがグズグズと崩壊していくときには、CはAの手先となってBを攻撃することになる。
北朝鮮もまた、その役割なのかもしれない。
いや、それだけではない。支那大陸制覇、ユーラシア大陸制覇を夢みる勢力は、北朝鮮を揺り動かすことで支那大陸に亀裂を作りたいという欲望に駆られているかもしれないのだ。
激変のときは近い
イラクは現在、混乱の極みにある。6月の暫定政府成立に向けて連日のテロが起きているが、これらは間違いなくイラク外の勢力による攻撃である。イラク激動を受けて中東全域、そして西南アジアにまでその混乱が広がる気配を見せている。この地域でさらなる激変が起こる可能性を本紙は入手している。これについては機会を改めて詳述することにしよう。こうしたユーラシア激変の兆候に対し、キッシンジャーは「3月中旬以降には落ちつくだろう」との発言を行った(2月初旬)。彼の発したメーセッージを熟考すると、3月末には想像を絶する「事件」が起きるとも考えられる。
この激変の正体は何か?
もちろん、わからない。わからないが、激変に備えている国がある。
昨年末から支那の人民解放軍が全軍を挙げての特別訓練、軍事演習を行っている。例年は暖かくなってきた春に、それも地域別に行っていた軍事訓練を、厳冬のなか全軍動員の凄まじい演習をやっているというので、米国・台湾・欧州の専門家たちが注目している。しかもその演習の内容は情報作戦能力の向上に重点を置き、陸海空が一体となった高度なものと推測されている。より明確に言うならば、今回の軍事訓練が想定しているのは、台湾海峡有事、朝鮮半島異変、新疆ウイグル・チベットの独立運動勃発が同時に起きた場合の対処法と考えられるのだ。
そんな最中の1月末〜2月初旬にフランス、エジプト、アルジェリア、ガボンの4カ国を歴訪した支那北京政府の胡錦濤(国家首席)は、シラク(仏大統領)との会談で「戦略的パートナー」を歌う共同宣言に調印している。そこには、米ブッシュ政権に抗するフランス政府の思惑も見てとれるし、同時に「第4次世界大戦」を想定するネオコン=シオニスト右派に対抗し、平和を切望する欧州の良心が見えてくる。
緩衝地帯=北朝鮮の三神話
話題が突然変わって申し訳ない。北朝鮮という国家を支えている3つの神話についてご存じだろうか。金日成神話、檀君神話、そして白頭山神話の3つである。
金日成神話とは、「北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)建国の父は、対日パルチザンの英雄・金日成である」ということで、それは即ち「それ故、金日成直系がこの国に君臨する」という暗黙の公式に至る。
檀君神話とは朝鮮民族に伝わる建国神話。白頭山に降臨した天帝の子(桓雄)が、人間の女性に成りかわった熊との間に作った子が檀君で、1500年間にわたって古朝鮮を統治したという神話。この神話は元(モンゴル)が朝鮮半島に侵出した13世紀以降、朝鮮半島の庶民大衆の間で義兵闘争の象徴として広められ、抗日戦線の際にも宣撫された。
白頭山とは北朝鮮と支那大陸との間にある火山で別名は不咸山。標高2750メートル。「将軍山」と呼ばれる最高峰の他、望天吼(2651m)、白岩山(2741m)、遮日峰(2735m)等々といった連山があり、この連山に囲まれる形で天池と呼ばれる山上湖がある。また白頭山本体は大臙肢山(2360m)、小臙肢山(2133m)という寄生火山を持つ。朝鮮民族最大の聖地。そして女真族(満州族)の間では清王朝発祥の聖地ともされていた。
金日成が真に抗日パルチザンの英雄であったかどうか異論を唱える者もいる。また檀君神話が日本の天孫降臨神話と重なる点など、2つの神話については雑音が多いが、朝鮮半島の人々にとっては絶対の神話なのだから文句を言っても仕方がない。ところが「白頭山」に限ると、極めて重要な問題がある。それは、「朝鮮民族の聖地」である白頭山の山頂は中国(支那)領であり、名前も長白山ということなのだ。金日成・金正日親子にとって、聖地・白頭山が支那領であることは屈辱でしかなかった。
昨秋、長白山(白頭山)山頂にある湖のことが話題になった。この湖にネッシーを思わせる巨大生物がいる!という情報である。
実は「白頭山の巨大生物”ペッシー”」が初めて報じられたのは2000年の冬のことだ。韓国の聯合通信が報じたものだが、ニュースソースは北朝鮮の報道機関ではない。支那の吉林新聞であった。
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白頭山の天池に怪物出現説
白頭山・天池の北朝鮮地域で最近「怪物」が目撃された、とインターネット吉林新聞が4日に報道した。
この新聞はワン・ジミョン中国銀行瀋陽支店主任、ヤン・ダヘ遼寧経済報撮影記者ら写真愛好家4人がさる10月4日、白頭山の天池を観光した途中で、天地の北朝鮮地域で「怪物」が泳いでいる場面を目撃した、と伝えた。
吉林新聞は、観光客4人がこの日の午前9時に北側の水面で小さな黒点が現れ、水滴を四方にはねながら速い速度で泳ぐのを発見し、これを何枚かの写真に撮影した、と紹介した。
新聞はつづけて彼らの話を引用し、この物体が天池から出てきて山に登ったが、また天池に飛びこみ、しばらくしてから山に上がったのち、現れなかったと伝えた。
彼らはこの日の午後2時40分に、白頭山から降りてきて天池のボートに乗った人がいるのかを関係当局に問い合わせたが、そのような事実はなく、数年前にも観光客が天池に上がった「ワニ」みたいな怪物を見た、という説明を聞いた。
吉林新聞はつづけて、彼らが瀋陽に帰ったのちフィルムを現像してみた結果「確実にかなり大きな動物」ということがわかったが、それが何かは確認することができなかった、と付け加えた。
(聯合通信2000年12月4日)
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その後、目撃者の数は増加し、吉林省長白山と山上湖・天池の話題は世界中の怪奇情報マニアの恰好の餌になった。しかし直径4〜5キロしかないこの湖は、雨水が溜まって生まれたもので、英国ネス湖のように古代生物が生存している可能性など皆無。だいいち巨大生物を養うだけの餌も満足にない。なぜこんな馬鹿げた噂話が出てくるのだろうか?
じつはこの報道と並行し昨年春以降、支那政府が朝鮮半島の歴史見直しを大々的に進めていることが注目を集めていた。その1つが「渤海国=中国帰属説」である。
渤海国とは、高句麗が唐に滅ぼされた(西暦668年)後に、北朝鮮から支那東北部、ロシア沿海地方にかけて存在した広大な国家で、二百数十年間続いた。唐の影響を持ちながらも高句麗の文化を受け継ぎ、独特の渤海文化を興しその繁栄ぶりは北朝鮮の歴史のなかでも光輝くものであった。朝鮮民族が誇りとしていたこの国を、支那北京政府は「漢民族が君臨した唐の属国だった」と新たな歴史認識を提唱しはじめたのだ。いやそればかりか、昨秋には高句麗も同様に唐の属国だったと言いはじめている。
支那北京政府はなぜ白頭山に、まるで中国を象徴するドラゴンのような怪物の出現を報じたのか。この馬鹿げた報道とその後の騒ぎに平行して、支那北京政府が「北朝鮮は歴史的に中国の属国だった」と強弁する意味はいったい何辺にあるのだろうか。
満州経営
昨秋、米国防総省(Pentagon)支配下の某シンクタンクから防衛庁防衛研究所に対して、戦史研究に関する正式な(公的な)問い合わせがあった。日本の満州経営に関する全データを借用したいというもので、防衛研究所が保管する満州に関するあらゆる情報を米国防総省に提供したという。
この情報の出所は明らかにできないが、非常に信憑性の高いものである。聞くところによると、米側のこの要求について、防衛庁サイドはイラク統治に関する研究だろうと考えたらしい。――イラク人による暫定政府を発足させてイラク人自身に新生イラクを統治させる。だがその背後には米国(米国防総省)が存在しなければならない。具体的にはどのように統治するか。その手法を日本の満州経営に学ぶつもりなのだろう、と……。
現在の世界情勢を考えれば、納得のできる解説である。まして、自衛隊イラク派遣が日本中を揺るがしている時の話だ。防衛研究所サイドがそう考えるのも無理はない。
しかしこの情報を聞いたとき、本紙はそんな考えができなかった。
暫定イラク政府によるイラク統治と日本の満州戦略とは、根源がまったく異なる。米国防総省がそんな情報を基にイラク統治を考えるなど絶対にあり得ない。
では、なぜペンタゴンは満州の歴史を、日本の満州経営の歴史を求めているのか?
米国自身が満州侵出を計画しているからに他ならない。
これを暴論と思われる方は多いだろう。だが、他に説明がつくだろうか。
モンゴルに現在、米軍の輸送機がたびたび訪れていることは周知の事実である。北朝鮮脱北者を集め、そのなかから北朝鮮革命のために決起する決死隊2000名を軍事訓練するためという噂もある。――恐らく本当に、そうした決死隊の訓練は行われているのだろう。だが、米国にとって北朝鮮など実のところどうでも良い話なのだ。核開発、核兵器の流出さえコントロールできれば、北朝鮮が何をしようと問題ではない。
問題は支那大陸そのものにある。
米国が喉から手が出るほど欲しいのは、半島ではなく支那大陸である。
近年中に満州の実権を入手するために米国が動く!
米国が表に出て満州を経営ということは、しかし、問題が大きすぎる。まともにやれば間違いなく米中全面戦争になる。いくら米国でも、いかにネオコンでも、そんな馬鹿げた侵略をやるはずがない。――そう、米国自身がやるはずは、ない。しかし、米国にコントロールされた国ならやるかもしれない。
北朝鮮・金正日政権の狼狽はここにあるように思えてならない。
揺れ動く朝鮮半島、そして3月20日に向けて激動の台湾情勢、さらには満州を巡る密かな動き――。東アジアはいよいよ混乱混迷に向かいつつある。そして刻を同じくして、ユーラシア大陸の西方、中近東もまた激動を迎えようとしている。
いったい世界は何を目指し、どこに向かって驀進しようとしているのか?
この時代に生きる者として何ができるのだろうか?
それはまさに一人一人に突きつけられた問題であり、回答を知っているのは一人個人でしかない。
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