行政調査新聞社 社主:松本州弘 埼玉県川越市

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いい加減にしろ舟橋市長!
新清掃センター建設計画、またも延期か!
市長は「病気入院」をなぜ市民に黙っているのだ?

(「地方紙版行政調査新聞」に掲載された、8月11日現在の記事です)

 新清掃センター建設計画が、再び暗礁に乗り上げている。

 平成3年(91年)6月の「新清掃センター建設検討委員会」発足から今年で15年が経過した。順調に進んでいればもうすでに稼働しているはずの新清掃センター建設計画が遅れに遅れた一つの理由は、言うまでもなく平成14年(02年)12月の、市長による計画凍結である。舟橋市長個人の独断で行われた計画凍結に関し、市長も市もその理由を何一つ市民に説明しないまま、今日を迎えている。

 市長が凍結措置に対する説明責任を果たさずとも、真相は本紙がこれまで報じてきたとおりである。すなわち計画凍結の直前に起きた偽計入札妨害事件の全責任を、逮捕された前助役に転嫁。同時に新清掃センター建設計画を凍結することで、あたかも同計画が事件と関連があったかのように見せ、当時囁かれていた舟橋市長と旧・川崎製鉄との「癒着の噂」を拭い去る絶好の機会として利用したのだ。さらにいえば当時、四選を狙っていた舟橋市長には、選挙前の争点として新清掃センター問題を浮上させたくない、という目論見さえあったと言われている。

 無事4選を果たし、ほとぼりが冷めたらリセットして「やりなおし」……。これが昨年9月の定例市議会で行われた、市長の凍結解除宣言である。川越市民全体の生活に直結する新清掃センター建設計画が、市長個人の身勝手な「政治的思惑」で、延々3年間もストップさせられてきた事実、その責任は重い。

 川越市は新清掃センター建設事業スケジュールとして今年10月に公募型指名競争入札を実施し、12月の定例市議会にて工事請負議案の提案を予定していた。

 これを踏まえて今年2月、川越市は「新清掃センター議員懇話会」にて、センターの熱回収施設建設に9社を応募業者として発表した。あとは専門家会議を経て無事予定通り10月の入札を迎えることができる、と誰しもが安堵していた矢先の5月下旬、寝耳に水の事態が発生した。

 全国の屎尿・汚泥処理施設建設工事をめぐる談合事件である。大阪地検特捜部が独禁法違反容疑でクボタをはじめ7社の部長級社員7人を逮捕。さらに公正取引委員会は7社を含む談合組織のメンバー11社を同法違反罪で検事総長に告発した。

 新清掃センター建設計画は応募9社のうち、「ペナルティなし」業者は3社のみ、という異常事態を迎えたのである。川越市側は6月定例市議会の後、11社に対し8ヶ月〜10ヶ月の指名停止措置を講じた。

 なお新清掃センター建設応募9社のうち、(株)クボタは5月18日に辞退した。

全国屎尿・汚泥処理施設建設工事をめぐる談合事件業者に対する指名停止状況
住友重機械工業(株) 東京都品川区 H18.6.30〜H19.4.29 10ヶ月
三菱重工業(株) 東京都港区 H18.6.30〜H19.4.29 10ヶ月
JFEエンジニアリング(株) 神奈川県横浜市 H18.6.30〜H19.4.29 10ヶ月
日立造船(株) 大阪府大阪市 H18.6.30〜H19.4.29 10ヶ月
三井造船(株) 東京都中央区 H18.6.30〜H19.4.29 10ヶ月
(株)荏原製作所 東京都大田区 H18.6.30〜H19.4.29 10ヶ月
(株)クボタ 大阪府大阪市 H18.6.30〜H19.2.28 8ヶ月
アタカ工業(株) 大阪府大阪市 H18.6.30〜H19.2.28 8ヶ月
栗田工業(株) 東京都新宿区 H18.6.30〜H19.2.28 8ヶ月
(株)西原環境テクノロジー 東京都港区 H18.6.30〜H19.2.28 8ヶ月
(株)タクマ 兵庫県尼崎市 H18.6.30〜H19.2.28 8ヶ月

 

「行政の公平性」を否定し
「犯罪企業のみそぎを待つ」という
反社会的な舟橋市長

 川崎重工業、神鋼環境ソリューション、新日本製鐵……。新清掃センター建設計画への応募プラントメーカーのうち、「無罪」業者はこの3社のみである。

 ならば、この3社で入札を行うべきである。3社は「違法行為を犯さなかった」ということで、新清掃センター建設計画応募にふさわしい優良性を担保しているのだ。

 しかし舟橋市長の考え方は違うようだ。市長は「(各ペナルティ業者の)指名停止が終わってから再度入札する」との考えを示している。

 市議の中にも「3社で入札を行ったら競争原理が働くのかが疑問」との声がある。あくまで技術競争の観点からいえば、入札業者が多い方がより活発な競争となるのは当然だ。だが健全な技術競争が行われるためには、大前提として「行政の公平性」があるはずだ。行政が公平かつ透明な「土俵」を用意することではじめて、応募各社は自ら研鑽した技術を競うことができるのは言うまでもない。

 この「行政の公平性」の観点からすれば、入札を先延ばしにして、違法行為を犯した業者の指名停止期間終了を待つ、など断じてあってはならないことだ。自治体のリーダーが「犯罪者のみそぎを待ってから入札」などという考えを示すこと自体、おそろしく反社会的な行為である。

 舟橋市長が示している川越市像とは「談合で指名停止されても、入札を待ってくれる自治体」だ。

 センター建設計画発足から15年。地元の鯨井地区では市長の「計画先延ばし行為」に対し「いい加減にしてくれ」との声が次第に大きくなりつつある。

 新清掃センター建設が焦眉の急であることは市民誰しもが認めるだろう。だがごみ処理施設という「迷惑施設」建設をめぐり、通常ならば地元から起きるであろう「総論賛成、各論反対」の声は聞こえない。地元が協力を申し出ているにもかかわらず、計画はいっこうに進まないのだ。

 地元住民らがセンター建設に協力的なのは「リサイクル施設」への期待がある。市は15年近く前から、鯨井地区住民に快適な温浴施設などを約束してきたのだ。

「これじゃわたしたちの方が先に終わっちゃうよ」……。「広々したお風呂」を楽しみにしてきた地域のお年寄りたちが、諦めきったようにつぶやいている。鯨井地区の人々はほとほと嫌気がさしている、というのが実状だ。

 勝手に凍結、今度は勝手に先延ばし。「地元が建設に協力的な『迷惑施設』」という、他の自治体なら願ってもない「理解と期待」が得られてもなお、15年を費やしても未だに業者さえ定められない舟橋市長とは、少々頭がおかしいのではないか。

 

「病気入院」の事実を公表しない舟橋市長と
A市議9月「助役滑り込み」の噂

 その舟橋市長は8月上旬現在、実は市長としての執務をまったくと言っていいほど行っていない。市長は病気のため東京女子医大に入院中だ。川越市は現在、自治体行政の長が不在なのである。

 この事実は、一般市民はおろか市庁内のほとんどの職員にも知られていない。

 7月29日に行われた「川越百万灯夏まつり」……。「川越百万灯夏まつり実行委員会」名誉会長である舟橋市長はゆかた姿で現れ、本川越駅前ステージでの開会式典ののちテープカットを行った。この日ばかりは、と病院を抜け出し健在ぶりを精一杯アピールしたつもりだったのだろう。だが当日の市長を間近に見た複数の市民は「挨拶のとき舞台上のマイクスタンドを杖のように掴み、倒れそうなほど具合が悪く見えた」と証言する。

「市長」とは公的存在であり、自治体行政におけるファンクション(機能)だ。舟橋功一氏が現役市長である以上、「個人」である前に、自治体行政に大きな権限を持つ「機能」であることは言うまでもない。

 したがって市長の健康状態とは、行政機関にとっても市民にとっても重要な公的問題だ。舟橋功一氏のプライベートな問題では断じてない。

 実は、舟橋市長の「容体悪化」は今年の春から始まっていた。最初は埼玉医科大学に極秘入院。だが7月31日に東京女子医大に、これまた極秘に転院したことが本紙の調べでわかった。

 舟橋市長と東京女子医大のコネクションは川越市元福祉部長・酒井正代氏と言われている。

 舟橋市長がなぜ埼玉医大から東京女子医大へ転院したのか、その理由は定かではない。埼玉医大では病状が好転しないことに舟橋市長が立腹した、あるいは舟橋市長の入院態度が「わがまま」であるため病院側から出された、などの情報が交錯しているものの、みな噂の域を出ない。

 こうしたなか、佐藤恵士市議(共)や井上収入役らが舟橋市長の容体を危惧し、埼玉医大より東京女子医大へ転院させたとの情報も新たにもたらされている。佐藤市議は舟橋市長と「長い蜜月時代」を送ってきた関係にあり、また井上収入役は舟橋功一後援会のいわば重鎮。

 だが実際のところ、舟橋市長入院という事実とその一連の動きは川越市庁内にも内密のうちに行われ、8月上旬現在、川越市のトップ職員にすら知らされていないのである。

 市長の病気……それも容体が悪化しているというゆゆしき事態に際し、市長自身はなぜ市民に知らせないのか。どうして市の行政執行に携わる職員らに対し、入院の事実すら徹底的に隠蔽しようとするのか。

 市長の極秘入院と並行し、ある噂が流れている。9月議会の終わりにA市議が川越市の助役に滑り込む、というのである。A市議は舟橋派ではないものの、議員歴は長く現在は啓政会メンバー。公明党との関係も悪くない。

 A市議の「9月助役電撃就任」をめぐっても、井上収入役および佐藤市議(共)がやはり裏で動いている、と言われている。A議員は舟橋市長の容体の如何を問わず、その後継者として舟橋派の掌中に乗ったのではないか、という確度の高い噂が、いま密かに川越市に流れている。

 舟橋功一氏が「市長」である限り、自身の健康状態をプライベートな領域に持ち込み、病状を隠すような行為が許されるはずがない。舟橋市長が政治的独断で新清掃センター建設計画を3年も凍結する行為と、病気のときだけ芸能人のように振る舞う行為は、同一線上にある。その傍らでA市議と舟橋派の間にある、まるで「釣ったか釣られたのか」のグロテスクな関係のうちに、A市議が助役滑り込みするとの噂……。こうした事態そのものが、市民感情として極めて不快である。舟橋市長をめぐりクローズアップするのは、いつも「市民不在の川越市庁」の、恐るべき伏魔殿ぶりなのだ。■


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