山口泰明衆議院議員の“黒いルーツ”
すべては「平成の森」から始まった
浮上した鞄村工業の産廃ガラ不法埋設疑惑!
●“山口泰明を語るならば、まず「平成の森」を見よ”
本紙インターネット版2月17日掲載記事「政治資金収支報告書に見られる山口泰明議員の『金権体質』と『拝金主義』」に対して、匿名の読者から驚くべき投書が寄せられた。まずは、一読していただきたい。
【投書】(原文ママ)
前略
貴紙が山口泰明議員の政治資金について取り上げた記事を拝見したしました。緻密な調査に敬服いたすと共に、山口議員の地元である川島町の一町民としてお知らせすべきと考え、乱筆ながらお手紙差し上げる次第です。
町民の間では、「山口泰明を語るなら、まず『平成の森』を見よ」と囁かれています。唐突な話に聞こえるかもしれませんが、「平成の森」とは山口議員の父上である山口泰正氏の町長時代に莫大な町費をつぎ込んで建設された大公園です。ここの工事を請け負ったのは、あの島村工業です。
広大な公園は、水田を潰して造成されましたが、島村工業は工事の際に建築ガラや産業廃棄物を集めて埋め立ててしまい、これらの処理料金を稼ぐと共に町からは公園用地の造成費用を支払わせるという二重取りで4億からのカネを我が物にしたのです。これは山口町長黙認の上に行われ、町長自身もこのうちの2億を受け取ったといいます。
産廃を大々的に造成地に持ち込んでいる様子は近隣住民に目撃されていたようですが、周辺住民は陰に陽に圧力を懸けられ文句が付けられなかったそうです。そして、山口町長は、息子、泰明氏を自民党から衆議院に出馬させるため、ここで得た2億を公認獲得の工作費に使ったと言われています。
もちろん、私はカネのやり取りや相談を直接目撃しているのではありませんが、ここに書いたことは川島町に長い人は皆知っていることなのです。ですから、「まず『平成の森』を見よ」なのです。これは山口議員も気にしているようで、問題になる懼れがあるときにはモミ消しに必死になるそうです。どうか、調べて頂けないでしょうか。一町民という立場故、表立って協力できなくて申し訳ないのですが、貴紙ならタブーなく追及して呉れるものと陰ながらの応援を送ります。
何卒宜しくお願い申し上げます。
草々 |
重大な情報である。山口議員の親子二代にまたがる不法行為が、鞄村工業の介在の下に展開されたというのである。それも、川島町の大規模な公共工事を舞台として…。
本紙は、さっそく取材に走った。
「ふるさと創生事業」がきっかけの平成の森公園整備事業
面積8.38ha(83,791.73u)の広大な平成の森公園は、昭和63年に当時の竹下政権が打ち出した「ふるさと創生事業」(自ら考え自ら行う地域づくり事業―全国自治体に対して、一律に1億円を助成)がきっかけで事業計画された川島町政史上でも有数の大規模公共工事で生まれた。平成元年に計画策定されたことから「平成の森公園」と名づけられ、結果として平成5年度から3年間にわたり工事を実施し、最終的に25億円もの巨費を投じて完成されたのである(国からもらえる1億円を奇貨に、小さな町には不釣合いな25億円もの事業を立ち上げる山口泰正町長の豪腕は驚くべくものだ!)。
隣接して町民会館やコミュニティーセンター、体育館、総合グラウンド・テニスコートがあり、高齢者介護施設・病院も作られている。用地はもともと水田で、土地造成は土壌の取替えを伴う大規模なものになったようだ。
当時を知る建設関係者が語る。
「そのままでは地盤沈下してしまうということで、土の入れ替えをやったんですよ。何しろあの広さですから、1m掘り下げたとしても10万t近くの土が出ます。実際、数mは掘り下げていましたから、大変な量です。当時、県下の業界では“川島町にでっかい穴が出来た”と話題になりました」
現在、平成の森公園は町民の憩いの場として、静かなたたずまいを保っている。とても未曾有の大工事で数万台にのぼる大型ダンプが行き交う喧騒があったとは、信じられない。公園内の池では、フナ釣りの糸を垂れる人々も見られ、平日の昼間は時折聞こえる子どもたちの笑い声以外、静寂そのものだ。
平成の森公園の土地造成から公園建設まで、工事全般を受注したのは鞄村工業。埼玉県建設産業団体連合会の会長をつとめる島村治作氏が率いる県下公共事業受注企業の雄だ。そして、川島町にこそ、本店を置く地元企業でもある。当時の山口泰正町長とも昵懇だ。
ファクシミリで“募集”した建築ガラ・ゴミ持込み!
島村治作氏(現、鞄村工業代表取締役会長)は、“でっかい穴”が出来ることで大きなビジネスチャンスが生まれることを、並ならぬ才覚で察知したようだ。別の建設業者が語る。
「川島町周辺にある小さな土建業者のところに、島村工業からファクシミリが流されたんですよ。『建設残土を引き受けるから、持ってこい』とね。もう10年以上も前のことだけど、あんなに大きな穴ができることはめったにないことだから、みんな、東京などあちこちからかき集めて、ソレッとばかりに持ち込んだんです」
ちょっと待って欲しい。平成の森公園は、産業廃棄物最終処分場ではない。いかに土壌取替えが必要といっても、建築ガラなどを含む残土を持ち込んでいいはずがない…。
「いや、ひどいものだったそうですよ。ダンプがコンクリートの塊やらゴミみたいなものを満載してどんどん持ち込んでくるので、一時騒いだ人もあったようです。でも、その後に圧力がかかったみたいで、なしのツブテ」(近隣施設職員)
土地造成の埋立ては、コンクリート片やゴミ、有害物質を完全に除去した良質残土を用いるか、別の場所から問題のない土壌を持ち込んで実施する。建築ガラ、ゴミなどを含む残土を埋め立てるのは不法埋設である。
当時を知る町の有力者は、重い口を開いてこう語る。
「確かに二重取りしてましたね、島村工業は…。産廃などの処理料を持ち込んだ業者から取り、町からは土地造成料を。持ち出した土壌も、他の土地改良事業用に売り払ったのかもしれません。そうなれば、三重取りか…」
事実ならば、許しがたい行為である。
「樹木が育ちにくい」「ゴロゴロとかけらが浮き出て…」
では、実際に建設ガラは平成の森公園に埋設されているのか?公園に赴いた記者は、植栽の根元のあちこちに、細かなコンクリート片が浮き出ているのを確認することができた。
「建設ガラが埋まった土地は、長年の風雨に晒されるうちに土壌部分が沈み込み、反対にゴロゴロとコンクリートのかけらなどが浮き出てくることが多いのですよ」(建築技術者)
記者は、周辺施設の職員や行政関係者に尋ねて歩いた。その中で重大な証言を得たのである。
「芝生が浮き出たコンクリートでゴツゴツしてきているんです。植木の植え替えをするために穴を掘ると、けっこう建築ガラの小さいのが出てきて大変ですよ」
「公園建設の際、植栽を担当した業者が『植木が育たない。枯れてしまう』と悩んでいました。地下に問題あり、ですね。実際、大きな樹木は育ちにくいですよ」
これはもう、「100%クロ」ではないか! 鞄村工業は、とんでもない犯罪行為をしでかしたものだ。今後、大問題になるのは必至といえよう。
投書の指摘に符号する山口泰明議員の出馬時期
「悪のトライアングル」に川越市を渡してはならない!
建築ガラ等の不法埋設が確実な事実として、そこで得られた資金の一部が当時の町長に渡り、その息子の国会議員立候補のための工作費用になった…この点については、確証を得るに至っていない。しかし、平成の森公園の建設時期を山口泰明議員の経歴と照らし合わせれば、冒頭の投書の指摘に時間的には符号するものであることが明白だ。
平成の森公園の建設時期は、平成5年から同7年にかけて。一方、山口議員が自民党から正式の公認を受けて衆議院に初出馬できることが明らかになったのは、同氏が自民党埼玉県第10選挙区支部長に就任した平成8年4月。工事完成の翌年春だ(この時、山口泰明氏は同時に埼玉医科大顧問にも就任している。選挙対策であることは明らかだ)。
時間的な状況証拠は、そろった。しかし、山口泰正町長、鞄村工業、更に山口泰明氏の間で具体的にどういうやりとりがされたのかは、本人又は周辺に密着していた人物以外、知る由もない。
だが、本紙には別の情報も寄せられている。平成の森公園への産廃・建築ガラ不法埋設の暴露を阻止するために、山口議員本人や親族で前埼玉県公安委員長でもあった武州ガス会長、原宏氏が関わった驚くべき工作についてである。本紙は、裏づけをとるため取材を継続中だ。
「ゴミの不法埋設で得た資金で出発点に立った政治家」……。こんな人物が“選良”であってよい訳がない。まして川越市長の座を狙うなど、許されるものではない。出発点から腐った拝金主義者は、政治の舞台から去っていただきたい。
本紙指摘の過大な事務所費問題をはじめとする数々の疑惑に何らの弁明すらせず、開き直る厚顔ぶりは政治家としてのスタート当初からのものだったのだ。「悪のトライアングル」=武州ガス・島村工業・山口泰明に、市民の誇りである中核都市、「小江戸」川越を渡してはならない!
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