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日本共産党、本紙質問書に奇怪な対応
佐藤恵士川越市議への疑惑に「全否定」の回答書
愛知・日進市議会議員団は「回答無し」のまま全員引退(2名)
「住民本位」の看板はどこへ行った? 被いがたい「清潔な党」の凋落…
本紙、日本共産党地方議員(埼玉県川越市、愛知県日進市)の
姿勢について質問
本紙はこの間、「住民が主人公」を看板に掲げて地方議会に議員を送り出している日本共産党について、一部の地方議会で「看板に偽り有り」というべき実態のあるものについて批判記事を掲載してきた。腐敗ドロドロの舟橋市政に協調・なれあうばかりで、先の市職員巨額横領の発覚にあたり真相解明のための100条委員会設置に賛成しなかった佐藤恵士議員ら2名からなる日本共産党川越市議会議員団と、住民だましで広大な欠陥宅地を造成した日進南部特定土地区画整理事業について住民側の協力要請があるのに「非協力」を表明し、ただの1回も議会で取り上げなかった愛知県の日本共産党日進市議会議員団(2名)についてである。
本紙は2月半ばに相次いでこれらの議員団の行動について疑問を呈する質問書を議員団又は議員団を所管する共産党地方機関、更には参考として党中央委員長の志位和夫氏へ送達し、回答を求めた。その対応については、一方は佐藤恵士議員らの疑惑に満ちた言動を何ら反証することなく「否定」する回答書をファックスにて返信し、更にもう一方の日進市議員団は何ら回答をしないまま、どういう訳か老若の女性議員が2名とも4月の市議会議員選挙に「不出馬」を明らかにするという事態に至っている。
いったいどういうことなのか? まず、川越市議会議員団をめぐる対応について見てみよう。
佐藤川越市議の「百条委員会不賛成」と「補助制度不正利用疑惑」
本紙は、川越市教育委員会の外郭団体を舞台にした市職員による約5000万円の公金横領問題について、真相究明のための百条委員会設置に日本共産党が賛成しなかったこと、更にこれに関連して佐藤恵士議員に件の市職員の部署が担当する川越市民保養施設利用補助制度の不正利用関与疑惑が本紙への投書で告発されたことを取材と調査に基づいて報道した。
この内容について、日本共産党川越市議会議員団から何の反応も無いまま推移したので、同議員団に指導責任を有する日本共産党埼玉西部地区委員会に対して、以下の質問書を送達し回答を求めた
日本共産党埼玉西部地区委員会 御中
「川越市議会に設置された百条委員会をめぐる日本共産党川越市議会議員団の不可解な対応と川越市民保養施設利用補助制度の不正利用に関わる佐藤恵士議員の疑惑について」
公 開 質 問 書
平成十九年二月十五日
行 政 調 査 新 聞 社
社主 松本州弘
〒三五〇―一一〇三
川越市霞ヶ関東三丁目八番地十三
TEL〇四九(二三七)五四三一
FAX〇四九(二三七)五四三二
謹啓
日頃、住民の福祉と生活の向上に向けてのご奮闘に衷心より敬意を表します。
本紙は、「住民こそ地方政治の主人公である」との立場から、地方行政、地方議会をめぐる諸問題について住民大衆の視点で光をあて、首長や地方議員、行政幹部の不正行為の告発ならびに政・官・業の癒着を背景とした談合の追及など、住民本位の地方行政実現に向けた報道を展開してまいりました。その内容については、本紙インターネット版(http://www.gyouseinews.com)をご参照いただけば、ご理解いただけるものと存じます。
さて、この度、貴地区委員会に書面にて質問を申し上げるのは、川越市議会における貴党議員団の振舞いが「金権腐敗追及」の大御所=日本共産党としての看板にそぐわないものであること、またそれに関連してベテランである佐藤恵士議員に現状では「黒」とは言い切れないものの限りなく「グレー」に近い不正行為関与疑惑が持ち上がっていることからであります。
詳しくは後記する主旨をお読みいただきたいのですが、既に関連する事件並びに貴党議員団の不可解な振舞いや佐藤議員に関わる疑惑については、前述のインターネット版で記事として取り上げたところです。
もし、本紙の記事が事実にそぐわないのなら、貴党議員団乃至佐藤恵士議員より何らかの反論や説明があって然るべきと考えていますが、今日まで一切こうした反応はありません。
反面、一般の読者や市民からは、記事に対する多くの反響が寄せられており、「川越市の共産党は、共産党ではない」等のような怒りが込められたものも目立ちます。
本紙は長年にわたり地方行政問題に関わる取材・報道に取り組む中で、全国の地方議会で合計すれば他のどの党よりも多くの地方議員を擁する貴党が、あちこちで末端の弱者を救済するために無私かつ真摯に活動する姿を見つめて参りました。
大部分の貴党地方議員は、何らの見返りも要求せず住民の相談活動に取り組み、切実な大衆の要求を行政の場に反映させるために議会での質疑に真剣勝負をしている毎日であることを本紙も知り、「これこそが日本共産党の原点、いや地方議員たる者の原点である」と尊敬の念を持っているところです。
こうした実情を一面で知ることもあり、川越市における貴党議員団並びに佐藤恵士議員の振舞いは不可解であると共に誠に残念なことだと思わざるを得ません。どうか、本紙の真意をお汲み取りいただき後記の主旨、質問事項を深く検討していただいてご回答をいただけますよう心からお願い申し上げます。
尚、統一地方選挙の期日が迫っていることもあり、大変ご多忙であろうことも存じておりますが、それ故に一日も早く住民大衆に真実を知ってもらうためにも本書面が送達された後、一週間以内に書面にてご回答をいただけますよう重ねてお願いいたします。
ご回答については、本書面と共にそのまま本紙インターネット版に掲載させていただきます。また、万一ご回答いただけない場合もその旨を読者に報告する論評記事を掲載することになります。あしからずご了承下さい。
何かご不明な点やご相談等がございましたら、ご一報下さい。
ご都合のよい日時・場所に記者を参上させます。
謹白
【主旨】
昨年五月に発覚した川越市職員による市外郭団体・青少年健全育成協会を舞台にした約五千万円もの公金横領事件に端を発し、川越市議会には同九月に大正十一年の市政発足以来、初めて地方自治法第百条に基づく百条調査特別委員会が設置された。川越市議会が百条委員会設置を可決したことは画期的な出来事で、多くの市民が喝采を送った。
この市民の期待を受けて、百条委員会に所属する市議会議員たちは、前代未聞の汚職事件の真相の追究に取り組むこととなった。
しかし、この百条委員会成立までの経緯で、日本共産党川越市議会議員団は全く不可解な行動をとった。いまや巨額横領事件追及の急先鋒に立っている中原秀久市議会議員(プロジェクト川越21)が発行する「中原ひでひさレポート」号外(二〇〇六年十月「一〇〇条委特集」)によれば、百条調査特別委員会設置の議院提出案に日本共産党議員団は啓政会、社会民主党と共に賛同しなかった。
※ 「中原ひでひさレポート」号外は、本紙インターネット版に掲載
(http://www.gyouseinews.com/local_administration/oct2006/004.html)
百条委員会設置をめぐる採決では、最後まで予断を許さぬ状況が続いた。
前述の中原市議は、自身のウェブサイト(昨年九月二九日付「今日の一言」)でこう述べている。
「議場内にいる議員数は議長を除き三八名だったが、本議案に関係する『市青少年健全育成協会』の理事五名と監事一名は採決には加わらず退席し、残る三二名の議員による直接無記名投票が行なわれた。決議案の提出に際し、予め賛成の意思表明し、提出に署名した会派と議員数は、プロジェクト川越二一が四名、公明党六名(一名は退席)、民主党三名、市民クラブ一名(一名は退席)の一四名であり、このままでは過半数に届かずとても勝算はなかった。一方、『百条委員会設置の決議案』提出に対し、賛同しなかった会派で議場に残っていたのは啓政会一六名(二名退席)、共産党一名(一名退席)、社会民主党一名の計一八名だった。この時点で、このまま採決が行なわれると明らかに否決されると思われた)
※ 中原秀久市議のウェブサイト内「今日の一言」のURL
(http://cgi.sainet.or.jp/~hidehisa/ver2005/index.cgi)
賛成14、反対18で否決されるかと思われたが、幸い「賛同しなかった会派」の中から翻意した議員が四名あり、結果18対14で百条委員会設置が可決されるに至るのである。
しかし、このヒヤヒヤものの採決劇で怪しげな役割を果たしたのが日本共産党の佐藤恵士議員である。そもそも疑惑追及にとって、強い調査権限を持つ百条委員会に共産党が賛同しなかったこと自体が不思議極まりない。
国会等でも重要案件の採決は起立か記名投票で実施され、議員自身の賛否を天下に明らかにするというのに、佐藤恵士議員は議会事務局に対し「無記名での投票」による採決を提案。これが採用され百条委員会設置提案の採決は、当初から結果の見通しがつかぬようになった上、議員それぞれの賛否が分かりづらい無記名投票で実施されたのである。
この佐藤議員の行動は、何を示しているのか。
日本共産党は、常々「ガラス張りの議会」ということを謳ってきたではないか。それとも、この度の横領事件に関連して、真相究明が図られては困る事情が日本共産党議員団にはあるというのだろうか。
本紙インターネット版・昨年一〇月一三日アップの記事
「市職員公金横領事件・川越市政史上初の快挙! 『百条委員会』始動!! 百条委員会設置『反対派議員』は市民の敵」の中で「反対に回る『共産党』の怪」としてこう述べた。
「驚くべきは、『金権腐敗の追及』では定評があり、自らを『清潔な党』と謳ってはばからない共産党が反対に回っていることだ。共産党議員団は二名。このうち佐藤市議は退席していたため、川口知子市議が反対票を投じたのだろう。川口市議は、財団理事を務める佐藤市議を『徹底追及』から庇うために、反対票を投じたのではあるまいか。ならば、きわめて悪質な反市民的行為であり、川口市議は市民の敵、と言わざるを得ない。…決議投票を『無記名方式で』と議会事務局に進言したのは佐藤市議といわれている。結果的には無記名であったために、会派全体の意に反して賛成を投じた市議が現れたのが幸いした。だが佐藤市議はなぜ、無記名にこだわったのか。市民の代表である市議が、半匿名性を維持された状態で政治的主張を表明するというルールは、暫定的なものであろうと異常だ。こうした異常かつ不健全な決議方法が万一採用されそうになったら、真っ先に反対するのが共産党ではなかったのか」
※ 百条委員会設置をめぐる本紙インターネット版記事を参照のこと
(http://www.gyouseinews.com/local_administration/oct2006/002.html)
こうした本紙の記述に対し、佐藤、川口の両市議からいまだもって何らの反論もない。その反面、以上の経過が本紙記事を通じることを含めて市民や市職員に広く知られる中で、「川越市議会の多くの議員が、統一地方選挙前に真相が解明されることを恐れている」「何人かの議員が、横領事件を起こした市職員とつるんで不正行為をしていたのではないか」との噂が囁かれるようになった。
そうした折、本紙の元へ驚くべき告発の投書が届いた。
それは、要旨で次のような内容のものである。
「青少年健全育成協会の事業には、保養施設利用補助制度がある。この制度を使った不正行為があるのではないか。一部の理事がこれに関わっている。それは、ここ十二年間ずっと理事の座を占めている佐藤恵士市議会議員だ」
本紙は、真偽を確かめるため直ちに市担当課に取材し、関連資料の提出を受けて調査した。青少年健全育成協会の事業である保養施設利用補助制度は、公金横領で逮捕された市職員が実務担当者であることがすぐに判明した。
本紙は、制度について精査し、併せて過去の青少年健全育成協会理事会の議事録も全て目を通し分析して、次のような事実を把握した。いずれも市担当課も事実であると認めたものだ。
@ 保養施設利用補助制度は、割引利用券を利用者に発給した後、実際の利用の有無を正確に確認する術を持っておらず、利用施設側と協力すれば“カラ利用”のような不正行為が容易に行えるものであること。
A 各年度の利用状況が川越市から相当に遠隔地(自動車で五時間以上)である新潟県村上市の瀬波温泉に集中し、その中でも特定の宿泊施設に集中していること(半数は同地の旅館協同組合理事長経営の旅館へ)。
B 瀬波温泉では、青少年健全育成協会発給の割引利用券の精算取りまとめを一括して旅館協同組合が行い、個々の宿泊施設が実際に利用されているかどうかの確認がしづらくなっていること。
C 保養施設利用補助制度の対象地を新潟県方面にするように最初に提案したのが佐藤恵士理事であり、Bの旅館協同組合での割引利用券の精算取りまとめについても、佐藤理事が特に必要であるかのように誘導する発言していること。
※ 詳細については、本紙インターネット版記事「市職員公金横領事件・本紙が予告した『もう一つの横領疑惑』 悪用し放題の『川越市民保養施設利用補助制度』 投書が指摘する『疑惑の理事』!」を参照のこと
(http://www.gyouseinews.com/local_administration/nov2006/001.html)
本紙は、調査の後に市担当課に対して不正利用が可能な制度を再検討して正すことと、不正事案の有無について調査することを厳しく要求した。
その後、捜査当局もこの事案について深い関心を持っているとの情報も得ている。本紙は、以上の取材と調査の結果、不正行為に佐藤恵士市議会議員が関与している可能性は高いと考えているところである。
以上の内容については、既に詳細をインターネット上で公表しており、川越市に限らず全国的にも広く知れ渡っている。また、本紙の川越市に於ける長年の活動を佐藤恵士、川口知子の両市議会議員はよく知悉されているはずで、インターネット版もお読みになっていると思われる。
しかし、日本共産党川越市議会議員団からは、今日に至るまで本紙に対して何らの反論もないし、市民に対する説明もない。そこでこの際、次項に掲げる質問について、貴党議員団及び佐藤恵士議員の言動について指導権限を有すると思われる貴地区委員会に真摯な検討の上でご回答いただくことが、市民からの疑念を払拭するためにも不可欠であると考える。
よくよく調査をされた上、「とんでもない誤解である」というなら、ぜひとも堂々とご回答いただき誤解を解いていただきたい。
【質問事項】
一、貴党議員団は、なぜ川越市議会での百条委員会設置に賛同しなかったのか、理由を説明して戴きたい。
二、百条委員会設置の可否を採決する際、佐藤恵士議員は何故、「無記名投票を議会事務局に提案したのか、理由を説明して戴きたい。
三、青少年健全育成協会の理事会で保養施設利用補助制度の検討をする際、佐藤恵士理事は何故、川越市から遠隔地の新潟県を候補地に入れるよう主張したのか。また、割引利用券の取りまとめを個々の宿泊施設が行うことが望ましくないという趣旨の発言を何故したのか、説明して戴きたい。
四、川越市民保養施設利用補助制度は、割引利用券を発行した後に実際の利用の有無を確認できずに不正利用を許しやすい欠陥制度と考えるが、貴党はどう評価するか。
五、本紙は舟橋功一川越市長が関わると見られる数々の不正事案(学校乗っ取り、談合等)を取り上げ、追及してきたが、貴党議員団は一向にこうした不正を議会で追及したことがない。これは何故なのか、説明して戴きたい。
以 上
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具体的な反証のない「全否定」回答−日本共産党埼玉西部地区委員会
前項の質問書は、回答期限を一週間とし、更に事情があれば連絡・相談に応じる旨を明らかにしていたのに質問先からは3月に入る頃まで何らの連絡も無かった。そこで、記者が出向いたところ、日本共産党埼玉西部地区委員会及び川越市委員会の責任者が応対し口頭で基本的に佐藤市議らをめぐる「疑惑」を全否定する回答をした。
この内容は、3月11日にあらためてファクシミリにて書面回答が送られてきた(以下)。
行政調査新聞社 御中
御社より頂いた「公開質問書」に関して、返事が大変遅れましたが、先日、足をお運びいただいた際も、私どもの考え方をお伝えしましたが、あらためて、回答の旨、以下、お伝えさせていただきます。
質問項目の一、および、二に関して
○ 先日、お話しした「川越民報」にて、党市議団の具体的にとった対応、基本的な考え方を掲載してありますので、それにて、回答とさせていただきます。
質問項目の三、および、四に関して
○ 御社が指摘するような事実は全くありません。
質問項目の五に関して
○ 日本共産党は国政の場でも、県政・市政の場でも、いっさいの不正を許さない立場を貫いており、御社の指摘は誤解です。
例えば、かつて元助役が競売入札妨害罪で逮捕・起訴された際、日本共産党は臨時議会の開催を主張。2002年12月市議会でも緊急報告で事件の解明と防止策について徹底的に追求し、政治倫理条例をつくることを約束させ、同議会で舟橋市長は「責任を重く受け止め」、市長給与減額の条例とともに、「綱紀粛清を求める決議」を議会で決議するに至るなど、その役割を市議会でも発揮しています。
以上
2007.3.11 日本共産党埼玉西部地区委員会
※ 回答書の漢字等の表現は、原文のまま |
一言でいうなら、呆れた回答である。
記者が訪れた際、共産党側から口頭で受けた説明によると、佐藤恵士議員らは「百条委員会に反対しなかった」そうで同僚の川口知子議員は「百条委員会設置提案の採択で賛成票を投じた」そうである。
しかし、「賛成票を投じた」ことを客観的に示す証拠は残っていない。なぜなら、この採択では無記名秘密投票が行われたからであり、この秘密投票を行うよう市議会事務局に提案したのが他ならぬ佐藤恵士議員なのである。百条委員会に賛成しているなら、こんな投票方式を採用させる必要はないどころか、むしろ徹底的に反対して公開の挙手・起立による賛否表明か記録を残すための記名公開投票を主張し「ガラス張りの議会」とするよう努力するのが筋ではないか。本来、そうしてこそ市議会の徹底的な疑惑解明への決意を市民に示すことが出来るのである。
この点を共産党側に指摘すると、「投票の仕方は、市議会事務局の方から提案があったので…」と口を濁すばかりだった。本紙が行政を含む関係者から取材したところでは、「理事会に市議会事務局が提案する前に『無記名投票にすべき』と事務局にサジェスチョンしていたのは、佐藤議員」との証言を得ており、共産党側の言い分は成り立つ余地がないものだった。仮に「市議会事務局からの提案」であったとして、なぜ共産党が黙ってこれに賛成するのか?
回答書には、「川越民報」を引き合いに出している。これは、川越市の共産党組織が発行する身内向け新聞で、自分たちの有料機関紙「赤旗」に折り込むくらいの配付しかしておらず、市世論への影響力はほとんど無い。しかし、今回の取材では、共産党埼玉西部地区委員会が快く提供してくれたので、回答書で言われる件の部分を引用してみよう。
市議会が百条委員会を設置
青少年健全育成協会の会計で、職員が横領した事件が六月に明らかになり、市議会に百条委員会を設置することが決まり、委員に川口ともこ議員が選任されました。百条委員会が設置されたのは、川越市議会で初めてです。
日本共産党は、百条委員会は市の特別職(市長、助役、収入役、議員など)の疑惑や市の組織全体が関わる構造的な不正(岐阜県庁の裏金問題)のとき議会に設置するべきであり、今度の事件は百十条で解明すべきでなじまないと主張しましたが、その後、議会に百条委員会設置を求める決議案が提出され、賛成しました。
※ 引用は、原文のまま
(「川越民報」2006年10月1日 第1436号 日本共産党川越市委員会発行)
この部分は、まったくことのついでに載せたような小さな扱いである。この号で大きく扱っているのは、「“老人に死ねというのか”市民の切実な声」と題した佐藤恵士議員の一般質問に関する記事で、百条委員会問題はまったくの添え物としてチラシの下の方に押しやられている。
更に記事そのものも、まったく不可解な文章である。今回の事件は、単に一職員の横領に限ったものと、なぜ日本共産党は決めつけるのだろうか? まして、最終的には「賛成」するのに、なぜはじめから百条委員会より権限の弱い百十条委員会をわざわざ提案するのか? これは、贔屓目に見ない限り、日本共産党川越市議会議員団は疑惑隠しのための「火消し」をしているようにしかみえないではないか!
「賛成するなら、なぜ最初は百十条委員会の方がいいなどと主張したのか?」記者からのこの問いに、共産党側は「川越民報」上の記述以上の回答を出来なかった。こんな回答に誰が納得するのだろうか。
質問項目の三、及び四、に対する回答は、全くひどいもので、「疑惑追及のオーソリティー」として評価されてきた日本共産党の看板を疑わせるものとしかいいようがない。
佐藤議員が青少年健全育成協会の理事会で行った発言の具体的例証もしていないことは論外として、「川越市民保養施設利用補助制度は、割引利用券を発行した後に実際の利用の有無を確認できずに不正利用を許しやすい欠陥制度と考えるが、貴党はどう評価するか」という問いに「事実は全くない」と回答するに至っていることは、全く驚かされた。
記者は共産党地区委員会を訪れた際、「保養施設利用補助制度」が不正利用しやすい欠陥制度であることを当の市担当者が認めざるを得なかったことを説明し、見解を求めたのだ。市側が「問題あり」としているのに、共産党が「問題なし(事実なし)」とするとは、巷間囁かれる「舟橋与党」の面目躍如と言うべきか…。
本紙は、推測する。 この制度に「欠陥あり」とすれば、当初から12年間の長きにわたって理事を務め、「保養施設補助制度」実現へリード的役割を果たしてきた佐藤恵士議員個人の責任が問われかねないため、4月市議選への再出馬を容認した日本共産党埼玉西部地区委員会としては、「欠陥なし」との見解を出さざるを得ないのではないか。だとすれば、「住民が主人公」の立場からの完全な逆転であり、当面、当の公認候補を当選させることだけを優先する党利党略的立場への転落だと言わなければならない。
この間の日本共産党埼玉西部地区委員会の本紙質問書への対応は、回答期限をズルズル遅らせ、内容的に不十分な検討の跡しか見られないなど問題が多いが、後述する日進市議会議員団の不誠実さに比べれば真摯さの片鱗が見られるものといえる。それだけに残念で、今後、市民からの厳しい審判に晒されるしかないだろう。
少なくとも「疑惑の議員」=佐藤恵士氏を市議会に再度押し上げようとする限り、川越市の日本共産党は今や学校乗っ取り、談合の主導者としての実態が暴露された「泥舟」=舟橋市政の与党としての立場に甘んじ続けるしかないものと指摘せざるを得ない。もはや佐藤議員のいる議員団は、共産党議員団とはいえないのだ。
質問に無回答のまま、現職議員が2人とも引退! 隠蔽・非民主的体質の変わらぬ愛知県・日進市議会議員団
一方、前述した通り愛知県の日本共産党日進市議会議員団は、本紙質問書に無回答のままである。それどころか、回答すべき2人の議員(村瀬しげ子、片岡志保の両氏)が4月の市議選に「不出馬」を表明して「死に体」となってしまい、回答すべき者がいなくなってしまった。
質問書の内容は、以下の通りである。
日本共産党日進市議会議員団 御中
「山田茂氏の市議会議員辞職について
有権者に対する説明責任を求める」
公 開 質 問 書
平成19年2月14日
行政調査新聞社
社主 松本州弘
愛知支局長 八百谷直司
〒458-0003
名古屋市緑区黒沢台一丁目一〇七−二〇五
TEL/FAX〇五二(八七八)三四八九
謹啓
日進市民の福祉の向上を図り、生活と営業を守るために日夜活動される貴議員団に敬意を表させていただきます。
統一地方選挙も目前となり、再選活動に向けご多忙中とは存じますが、この度は不躾ながら書面による質問をさせていただくことに致しました。その経緯については、後記いたします主旨をご参照いただきたく存じます。
来る市議会選挙では、本紙が二年越しで取り上げて参りました日進竹の山南部特定区画整理事業をめぐる問題等、市民の安全な生活にとって切実な課題にいかなる姿勢をとってきたか、又今後どのように取り組むかが問われます。
その他に市民の代表としての基本姿勢も改めて審判される場となるでしょう。
どうか貴議員団が本質問書の主旨及び質問事項の内容と真摯に向き合っていただき、ご回答いただけますよう心からお願い申し上げます。
尚、本紙のこれまでの活動や報道内容については、「行政調査新聞インターネット版」でご覧になることが出来ます(http://www.gyouseinews.com)。ご参照下さい。
回答は、書面にて本質問書送達後、一週間以内にいただけますようお願いいたします。期日の問題等でご相談がございましたら、前記しました行政調査新聞愛知支局までご一報下さい。
尚、ご回答につきましては本質問書と共に「行政調査新聞インターネット版」に掲載させていただきます。忌憚無きご見解をお示し下さい。
ご多忙中恐縮ですが、よろしくお取り計らい下さるようお願いいたします。
謹白
【主旨】
本紙は、住民大衆の視点で地方行政、議会を見つめ「住民こそ地方政治の真の主人公」との立場で調査と取材を進め、報道活動に取り組んできた。
そして、数々の不正や政・官・業の癒着を背景にした公共事業における談合等の不正行為の暴露・糾弾や自らの立場を勘違いして住民の立場を無視して横暴を極める議員、首長への批判キャンペーンを繰り広げ、「声無き大衆」の代弁に努めてきたと自負している。
時に本紙の報道は国政、外交の分野にも及び政府や大臣たち、国会議員あるいは政党に至るまでの不正行為や議会制民主主義をないがしろにする不法を追及してきた。日本共産党については、政策委員長・参議院議員であった筆坂秀世氏のセクハラを理由にした一方的な“吊るし上げ”“粛清”について、有権者に対する説明責任を果たさぬものであるとして、本紙は早くから批判的に報道したが、本紙の立場の正しさはその後離党した筆坂氏が綴った著書『日本共産党』(新潮新書)で裏付けられた。
本紙は、日進市に於いても地元にとって切実な日進竹の山南部特定区画整理事業の問題について取材と報道に取り組み、市議会議員の姿勢を含めて住民の立場から批判的に取り上げてきた。これに関連して、貴議員団に苦言を呈した報道を行ったことがある。
こうした中で本紙は、本来「住民が主人公」であることを古くから掲げ、実際に地方議会で献身的な取り組みを繰り広げてきたことが知られる日本共産党が、日進市では切実な区画整理事業問題になぜ取り組まないのか、引き続き疑問を感じている。
そして、貴議員団をめぐる様々な諸事情を住民からの聞き取りを含む調査等で事実を把握する中で一つの根本的な問題と思われる事例に突き当たらざるを得なかった。
この問題とは、一昨年12月に突然市議会議員の辞職が発表された山田茂氏についてのことである。住民からの相談を解決する活動に日常的に取り組み、精力的に市議会でも質問を繰り広げながら決して多数派ではないため多忙を極める日本共産党市議団が、三名から二名へ議席を減らすことを厭わずに同氏を辞職させたことは、他の会派の議員や市当局者、そして何よりも市民にとって不可解なことであった。
一部から「一身上の都合」という話が聞こえてはきたが、それにしても具体的かつ住民にとって納得のいく説明が貴議員団や日本共産党機関からなされた形跡は無かった。こうした点に、貴議員団並びに今日の日本共産党が抱える根本的な問題点が顕わになっていると本紙は考える。
この間、日本共産党の問題に取り組む際に本紙が痛感したことは、幹部たちの多くが主権在民下の議会制民主主義で国民や住民を代表する議員の身分と立場をよく理解していないということだ。確かに今日の政党政治の下では、各政党が公認した候補者を立ててそれぞれの議会議員の選挙で審判を仰ぐのだが、いったん当選した議員は決して「党有議員」ではない。
この問題は、国政選挙での比例代表における政党名投票が普及したこともあって、国会での会派移籍問題の発生を契機に論議を呼んできたが、少なくとも個人名を有権者が投票用紙に書いて行う選挙で当選した議員については、政党・会派所属議員であると共に有権者を直接代表するという性格を有するのが正当だ。「公務員は全体の奉仕者」であるという観点から見れば、当選した議員は有権者の代表とするのが、常識であろう。
本紙は、この問題について筆坂氏の“粛清”に関する報道の中で次のように論じたことがある。
「議員辞職、役員罷免」……自分が知らぬ間に、国会議員・党最高幹部から「ヒラ職員」に格下げされてしまった筆坂氏は、(平成15年6月)17日に処分変更を一方的に申し渡されたという。しかし、党役職は党内人事といえ、筆坂氏は有権者の投票を得て公職についた参議院議員である。議員を辞めさせることの当否について(「辞職」という形とはいえ)、本人の意思が聞かれない上、有権者に何ら説明しないまま党最高幹部たちの一方的決定で断行することは、民主国家のルールに抵触する暴挙である。まして、国民に良く知られている身分でありながら、自らの口で何ら弁明の機会を与えられないままの「議員辞職」は、筆坂氏と家族の人権をも蹂躪して省みないものといえる。
※「あきれた『粛清』劇……日共大物国会議員、筆坂秀世氏失脚の深層」
http://www.gyouseinews.com/domestic/sep2003/001.html
筆坂氏の「参議院議員辞職」が発表された当時、日本共産党幹部たちは有権者に説明を行う点について「セクハラの二次的被害を広げる」等と弁解し、筆坂氏個人にも記者会見の場に出ることを認めなかった。結局、平成17年になって筆坂氏が離党し、真相を語り始めるに及んで当初の不破哲三氏による説明の嘘がばれてしまい、翌年に筆坂氏の前述著書が刊行されると不破氏は「落ちるところまで落ちた」と見るに耐えない悪罵に満ちた「筆坂批判」を「赤旗」紙上やホームページに掲載するに至り、個人攻撃キャンペーンに狂奔した。
こうした経過を見聞して多くの国民は、日本共産党について体質的に相容れないものを感じたのに相違ない。これは一昨年来、貴議員団が山田茂氏の辞職に当ってとっている態度にも通底するものである。
発表されない以上、憶測に過ぎないものであるが、山田氏が市議を辞職したのは、貴議員団内あるいは日本共産党機関と意見の相違や齟齬が生じ、追放されざるを得なかったのではないか。そして、更には筆坂氏の離党と「カミングアウト」の際に見られた日本共産党最高幹部を先頭とする大規模な「ネガティヴ・キャンペーン」の展開を目のあたりにしていたため、家族と自分の身の安全のために山田氏自身が口を閉ざさざるを得ない状況なのではないか。
こうした本紙の憶測が、杞憂であってほしいものだ。
日本共産党は国会での勢力こそ度重なる選挙戦での後退で激減しているものの、地方議員数は全国で三千名以上を数え我が国の政党の中でも最も有力な地方議員団をもっている。各地で日本共産党議員の多くは、私益を顧みず住民の利益を第一に献身的な活動を繰り広げている。「政治の原点は、身近な地方から」をモットーに考える本紙は、日本共産党の地方議員によるこうした無私の活動に対して大いなる共感を覚えている。
現在、小泉政権以来取り組まれた「構造改革」で、地方住民は多大な“痛み”を強いられている。日本共産党が自らの体質を見直し、軸足をいま一度住民大衆の側に置きなおし、地方政治の場でその伝統である献身無私の活動を繰り広げることが求められていると考える。
以上の内容から、貴議員団が次項に掲げる質問に誠実な回答をいただけるよう心からお願いする次第である。
【質問事項】
一、 山田茂氏の日進市議会議員辞職について、本人と共に有権者に対し責任ある説明をすべきと考えるが、どうか。
二、 貴議員団各位は、辞職した山田氏を含め日進市公共事業監視会議の「協力要請」に対し、「非協力」と回答しながら「一致したところでは、一緒に取り組む」「独自に取り組む」等とコメントを寄せている。では、なぜ「非協力」なのか。理由を説明されたい。
三、 貴議員団は、安全性に問題ある広大な宅地を造成してしまった日進竹の山南部区画整理事業について、いかなる見解を持つか。今後、どのような方針で当地の問題に対して取り組むか。明確に示されたい。
以 上
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一昨年まで、日本共産党日進市議会議員団は3名の議員を擁していたのである。それが、理由不明のまま1名辞職。そして、この質問書を送達した後、残りの現職議員も「不出馬」表明…。
日本共産党日進市議会議員団とは、いったい何だったのだろうか? 住民の切実な要求を議会で取り上げず、本紙からの質問にもなしのツブテ。本紙愛知支局は、3月5日、市議会本会議場に出向き、村瀬しげ子議員の最後の一般質問を傍聴した。テーマは、「職員の自主性確保…」云々。まったく抽象的でやる気の感じられない質問であった。
議会関係者に取材したところ、村瀬議員の引退理由は「高齢」、片岡議員のそれは何と「寿退社」!(あくまで噂の域を出ない)
実態は、住民不在の議員活動の責任を背負わされ、「トカゲのしっぽ切り」の犠牲になったということではないか。日本共産党日進市議会議員団のホームページでは、定数削減(26から24へ)についてさらっと触れられ、「次の選挙は大変」等とまるで人ごとのような感想が記されている(「後がま」は、ご当地で国政選挙に万年候補として共産党が担いできた人物らで埋められるようだ。それにしても、定数減のもとで愛知県の共産党も有権者をずいぶんと嘗めてかかっているのではないか)。
埼玉県川越市と愛知県日進市をめぐる日本共産党の迷走…これは、今日の政界の中で指導者(不破哲三氏など)を持ち上げる「身びいき」ばかりに終始し、現実政治への影響力を自ら失わせていく日本共産党全体の姿、その歴史的凋落を反映したものと思えてならない。筆坂秀世氏のような有為の政治家を陰謀的に「粛清」する陰湿な体質には、未来がないことをも示したものと言えよう。
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