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入間東部広域火葬場建設工事
浦野正管理者の「黒い癒着」の目論見は失敗!
地場業者落札で、ついにゼネコンオンリー路線に終止符!
最初の入札執行予定日から約8ヶ月。ようやくゼネコンオンリー路線に終止符が打たれた。11月20日に行われた制限付き一般競争入札において、(株)島村工業川越営業所が同火葬場建設工事のうち、メイン工事となる建築工事、および空調設備工事を15億7千万円で落札した。応札した業者は島村工業のほかに近藤建設(株)、小川工業(株)さいたま営業所、三ツ和総合建設業協同組合、初雁興業(株)の合計5社。
工事の概要は建築工事が鉄筋コンクリート造2階建、建築面積5541・06u、延べ床面積5750・36u、杭基礎(プレボーリング拡大根固め工法)、建物本体一式、建築キャノピー一式、付属棟一式、建物外廻り外構一式、建物廻り植栽一式。また空調設備工事が空調機器設備一式、ダクト設備一式、配管設備一式、換気設備一式、自動制御設備一式、床暖房設備一式。工期は08年(平20年)2月29日を予定している。
入間東部広域火葬場建設工事 入札結果表 |
工事名 |
入間東部広域火葬場建設工事
( 建築・空調設備工事 ) |
工事場所 |
富士見市大字下南畑字山形71番 3地 |
入札年月日 |
平成 18年11月20日 ( 月 ) |
入札場所 |
入間東部地区衛生組合会議室 (2 階 ) |
設計額(税抜き) |
\1,987,000,000 |
予定価格(税抜き) |
\1,887,000,000 |
最低制限価格 |
\1,415,250,000 |
落札業者 |
( 株 ) 島村工業 川越営業所 |
落札額(税抜き) |
\1,570,000,000 |
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各応札業者の入札状況 |
近藤建設 ( 株 ) |
\1,777,000,000 |
小川工業 ( 株 ) さいたま支店 |
\1,835,000,000 |
( 株 ) 島村工業川越営業所 |
\1,570,000,000 |
三ツ和総合建設業協同組合 |
\1,603,000,000 |
初雁興業 ( 株 ) |
\1,648,000,000 |
当初、3月14日に行われる予定だった初回、そして8月末に行われたものの組合議会に否決された第2回目と、今回の応札業者の顔ぶれはがらりと変わった。キーとなったのは入札参加資格点数を大幅な「下げ」。前2回の参加資格点数(3月時1500点、8月時1400点)を大幅に下回る1010点のハードルが、埼玉県下の地場業者を呼び寄せた。
同組合正管理者である浦野富士見市長と、組合の新井事務局長が設定したとされる3月時点の参加資格点数は、日本有数のスーパーゼネコンか、あるいは準大手A・Bクラス(単独売上基準2500億円以上)しか応募できないレベルだった。応札は4社。そのうち奥村組を名指しにした談合情報がもたらされたため、この入札は延期となった。
8月の入札ではわずかに100点下げ、中堅Aクラス(単独売上基準1000億円以上)までを対象とした。依然として単独ゼネコン指向は払拭されなかったものの、入札参加資格は全国ゼネコンランキングで33社までが対象となった。だがこのときも応札業者は4社のみ。そのうちの一社、奥村組を名指しとした談合情報により、入札は一日延期された。
入間東部広域火葬場建設工事(建築工事)の入札をめぐる経緯 |
3 月 14 日 |
一般競争入札実施予定日。入札参加資格 1500 点以上。
談合情報(奥村組落札予告)により中止。
4 社(鹿島、大林組、奥村組、安藤建設)のみ応札。 |
3 月 16 日 |
組合「入札に参加するゼネコン数社が防衛施設庁発注の官製談合事件で略式起訴を受けたため」入札中止を発表 |
8 月 28 日 |
一般競争入札実施予定日。入札参加資格 1400 点。
だがすでに 24 日の談合情報(奥村組落札予告)により延期。
組合、応札 4 社(安藤建設、奥村組、フジタ、間組)に事情聴取 |
8 月 29 日 |
組合、前日の調査により談合なしと判断し入札を実行。奥村組、 1 回目の入札で 13 億 2900 万円で落札 |
9 月 7 日 |
組合議会、奥村組との契約を賛成少数で否決 |
11 月 20 日 |
一般競争入札実施。入札資格 1010 点。応札 5 社より島村工業が 15 億 7000 万円で落札 |
「談合の形跡なし」として翌日に行われた入札では、前日の談合情報の通り奥村組が落札。浦野正管理者がかねてより頑強に固執してきたゼネコンオンリー体質、そして浦野正管理者と落札業者との間にかねてより囁かれ続けた癒着の噂とあいまって、入札結果は大いなる疑惑の対象となった。この落札結果に対し9月初旬、組合議会が奥村組との契約にノーを突きつけたことは記憶に新しい。
本紙はこの建設工事入札について、浦野市長に複数回、直接インタビューした。「偶然」という言葉が頻発した。市長は3月の入札、そして今回8月の入札と2度続いた「応札4社のみ」を、「偶然」の一言でかたづけたことは本紙既報の通り。8月、談合情報通りに奥村組が落札したことについては、新井事務局長は全国紙の問いに対し「落札者が事前の情報通りだったのは偶然とも考えられる」と、これまた偶然の産物であることを強調。正管理者および事務局長の説明は、あまりにも説得力がなかったのである。
「我こそは、奥村組の為にあり」と言わんばかりの浦野正管理者と事務局長。彼らの動きを厳しく制御した組合議会は、その責任と使命とをきちんと果たしたのだ。
さる20日に行われた入札の結果は、浦野正管理者の「黒いゼネコン癒着と思惑」を一蹴し、地場業者らによる公明正大な競争の結果であると、本紙は評価したい。平成19年11月末の完工予定が翌年2月末にずれ込む結果とはなったが、特定ゼネコン癒着疑惑が解明もされないまま「偶然」の一言で堂々とまかり通る異常性に較べれば、決して大きな損害とは言えまい。
広域火葬場建設とは大工事には違いない。だが海底トンネルや大型架橋工事ほど高度な技術や実績を必要とするわけでもない。地場業者、あるいは地場業者と大手のJVで作るべきである。
「二市一町の住民のための施設づくりには、なにより地場業者の参入を第一とせよ」という本紙の主張は、11月20日の入札結果をもって成就したと考え、この問題について、本紙はひとまずは静観する。■
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