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入間東部地区衛生組合・ゼネコン入札問題
やっぱり奥村組!やっぱり出来レース!!
決まり文句は「偶然」「特定業者との癒着はない」
浦野正管理者による「黒い予定調和入札」を断じて許すな!


  浦野清富士見市長とは、ある意味で期待を裏切らない人物である。思った通りのゼネコン固執。思った通りの業者が落札し、思った通りの癒着疑惑をこれでもかと見せつける。すべてを「偶然」の一言でかたづけるのも、期待通りだ。

 富士見、ふじみ野両市と三芳町から構成される入間東部地区衛生組合(正管理者・浦野清富士見市長)は、組合発注の「入間東部広域火葬場建設工事」(設計金額16億6635万円)の制限付き一般競争入札をさる8月28日に予定していた。

だが28日の入札を前にした24日、一部報道機関に対し談合通報が寄せられた。大手ゼネコン1社の名を挙げて「落札業者が決まっている」との通報であった。

 組合は入札を延期し28日、参加業者から事情聴取。だが応札した全業者(4社)が「談合の事実はない」と否定した。管理者、副管理者を務める3市町の首長が「談合はなかった。来年11月末の完工予定に間に合わせるため、入札を再開させるべきだ」との考えで一致したため、入札が29日に再開されたのである。

入札は午前10時10分に行われ、4社が参加。先の談合情報で落札業者として名指しされた大手ゼネコン、(株)奥村組が1回目の入札で13億2900万円(税抜き)で落札した。残る3社がみな14億円台だったのと較べ、奥村組の落札はダントツの低価格だ。

工事名:入間東部広域火葬場建設工事(建築工事)
入札日時:平成18年8月29日(火)午前10時10分
入札場所:入間東部地区衛生組合会議室
設計額 \1,666,350,000 予定価格 \1,539,000,000 落札額 \1,395,450,000
  \1,587,000,000 最低制限価格 \1,154,250,000    

入札者
入札額
決定額
第1回   第2回  
安藤建設(株)埼玉営業所 2 \1,430,000,000    
(株)奥村組北関東支店 ◎1 \1,329,000,000   \1,329,000,000
(株)フジタ関東支社 3 \1,458,000,000    
(株)間組埼玉営業所 4 \1,470,000,000    

<(株)奥村組北関東支店の決定額は \1,329,000,000 円。落札価格は消費税相当額を加えた \1,395,450,000 となる>

 延期された前回3月の入札時における談合通報と、今回8月における通報の両方が示唆した「落札が決まっている業者」とは、ともに奥村組であったという。

  すでに本紙は、前回の入札中止直後である3月15日付けのインターネット版記事にて、浦野正管理者・富士見市長と奥村組との癒着についてこう報じた。

「(本紙には)市民や関係者から様々な情報が寄せられつつある。その中には、今回入札参加をしているゼネコンのひとつ奥村組が、浦野清市長と切っても切れない『昵懇の仲』であるという内容がある」

  何のことはない。談合情報による入札中止等の紆余曲折を経ようとも、入間東部広域火葬場建設の本工事(建築工事)は、すでに前回3月の時点から奥村組と決まっていたのではないだろうか。

  だが同組合の新井誠一事務局長は一部報道機関に対し、「入札は適正だった。落札者が事前の情報通りだったのは偶然とも考えられる」と述べている(毎日新聞8月31日記事等)。

「入札は適正だった」としながら「偶然とも考えられる」との新井事務局長の発言はミステリアスだ。入札方法そのものに不正はなかったことを強調しつつも、奥村組のダントツ低価格落札を「偶然とも(偶然でないとも)考えられる」と言っているのである。

 

偶然につぐ偶然?

 そもそも、この広域火葬場建設工事には何度「偶然」という言葉が使われたことだろう。

  本紙は浦野市長に直接インタビューし何度も確認したことだが、市長は3月の入札、そして今回8月の入札と2度続いた「応札4社のみ」を、「偶然」の一言でかたづけていた。8月入札時には入札資格を1400点以上と、前回3月時点より100点下げて入札の「裾野」を広げたにもかかわらず、どちらの入札に対しても、応札したのは最低入札決行業者数である4社だったのだ。

  公共工事激減の昨今、どの業者でも受注機会は貴重なはずなのに、である。

  本紙はこの稀にみる珍現象について、「応札業者が少ないのは、『チャンピオン』がほぼ決まっているため、各社とも手間暇かけて入札価格の積算をすることが馬鹿馬鹿しいからではないのか」と市長に質した。だが浦野市長は「わたしは特定の業者と特定の関係は一切持っていない」の一点張りであったことは、本紙過去号にて報じたとおりである。

 3月の「4社のみ応札」も偶然、8月の「4社のみ応札」も偶然、そして奥村組が落札した事実と、2度の談合情報が示した「チャンピオン」が奥村組であったことも偶然……。こんな馬鹿な話があるものか。

  本紙はもう一度問う。われわれは、この人物を本当に信用して良いのか。浦野清氏とは、はたして信頼に足る人物なのだろうか。本紙の答えはノーだ。

 

だが、組合議会は契約を否決!

 だが9月7日、入間東部地区衛生組合と奥村組との契約は「流れた」。組合議会が同社との契約条件を賛成少数で否決したからである。

  奥村組の「防衛施設庁官製談合事件」への関与疑惑がその理由であった。このため同火葬場の建築工事のみならず、火葬場に関連する他の契約案件3件のうち、空気調和設備工事の契約案件も否決されるに至ったのである。

  これら組合議会に参画する住民代表者たる議員たちが、浦野正管理者らの動きを厳しく制御した姿勢こそが、組合議会担当議員としての責任と使命を果たしたのである。本紙はこのことを評価したい。

工事名 入間東部広域火葬場建設工事(空気調和設備工事)
入札日時 平成18年3月14日(火)午後1時25分
入札場所 入間東部地区衛生組合会議室
設計額 \399,633,000 予定価格 \361,570,000 落札額 \299,722,500
  \380,600,000 最低制限価格 \253,099,000    

入札者
入札額
決定額
  第1回   第2回  
新菱冷熱工業(株)埼玉営業所
3
\323,510,000    
新日本空調(株)北関東支社
5
\340,000,000    
三建設備工業(株)北関東支店
◎1
\285,450,000   \285,450,000
東洋熱工業(株)北関東営業所
2
\304,480,000    
(株)三晃空調北関東営業所
7
\351,000,000    
(株)朝日工業社北関東支店
4
\324,000,000    
ダイダン(株)関東支店
8
\353,000,000    
高砂熱学工業(株)埼玉営業所
6
\344,000,000    

 浦野市長は「議会の同意が得られず残念」とし、入札方法の見直しを見当の上、早期に再入札を実施する考えを述べている。だが今回の議会否決により、平成19年11月末にずれ込んだ火葬場建築工事の完工がさらに遅れることは必至となった。

  談合情報により中止された「疑惑の入札」が簡単な調査のみで、すぐさま翌日に再開されたのは、ひとえに「来年11月末の完工予定に間に合わせるため」に、管理者、副管理者を務める3市町の首長が入札再開に合意したからである。だがその結果が否決となれば、今回生じた遅れとは、正副管理者全員にその責が問われるべき事態ともいえる。

  浦野市長・正管理者の「疑惑」は昨日今日始まったことではない。副管理者らは互いに意思の疎通を十分に図り、浦野正管理者と新井事務局長らの「組合の専横」に厳しい姿勢を示さねばならないことは言うまでもない。さもなければ、副管理者の存在意義はない。■

 

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