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宇宙規模の大変革

有害な電磁波

 宇宙は電磁波に満ちている。地球は宇宙からやってくる有害な光線や電波を遮断するためにさまざまな防御壁を持っており、あらゆる生命体は地球特有の防御壁によって宇宙からの電磁波から守られ、その生命を維持している。

 防御壁として有名なものはバン・アレン帯だ。地球そのものが北極をN極、南極をS極とした巨大な磁石であり、この両極の間に長大な地磁気の磁力線が走り、宇宙から地球めがけて降り注いでいる電荷粒子やプラズマ、太陽風を遮っている。この他、電離層と呼ばれる電磁波を跳ね返す層が何層もあり、これらもまた宇宙からの有害な電磁波を遮断している。

 ところがご存じのように、人類が生み出したさまざまな文明の利器は新たな電磁波を創出し、これが結果 として人間やその他の生命体を脅かすこともある。とくにTV放送の電波、携帯電話の電波、パソコンや電子レンジ、その他の電子機器類が放出する電磁波は、人体にかなりの悪影響を及ぼすことが知られている。

 巷では、主に外国製の電磁波防御製品が登場し始めている。しかし、ほとんどの製品は何の防御にもなっていないらしい。中には多少の有効性が認められたものもあるらしいが、それも市販品をマニュアル通 りに使用しただけでは無意味で、四つを同時使用とか、三重にすれば効果 ありといった程度のものだ。

 また、最近話題になっている携帯電話の電磁波だが、これが脳腫瘍に繋がるとの説が一般 に広まっているが、今のところ根拠もデータも揃っていない。証拠がないから安全だと言える代物でもなく、不安を抱えたまま便利さを優先させているのが現状だろう。ただし、TV番組「ズームイン朝」でも紹介されたからご存じだろうが、携帯電話にイヤホンを付けることは止めたほうが良いらしい。英国の消費者協会のテストにより、イヤホンを繋げるとそのコードが電磁波を受けるアンテナの役割を果 たし、携帯を直接耳に当てた時の三倍以上の電磁波が頭部を襲うことが判明したのだ。


人体に良い電磁波

 人体に悪影響を及ぼす電磁波だが、なかには人体に良い電磁波があるという説もある。

 これは「説」であって、臨床的に証明されたわけではない。

 たとえば八幡書店から「メガブレイン」(定価十四万八千円)という電磁波発生器具が販売されている。この商品はα波やβ波を発生させ、ストレス解消や瞑想、幽体離脱、あるいは霊能力開発までできるという代物だが、果 たしてこれが有効か否か、試したわけではないから何とも判断はできない。念のために言っておくと、十四万円もあるなら他のものをご購入されたほうが良いと、個人的には思っている。

 似たような商品として、水晶(石英)を球状にしたものや三角錐状にしたものもある。商品説明によると、水晶が発生させる微弱電波はα波と同波長であり、これによって瞑想状態に導き、心を安定させるのだそうだ。α波はおよそ八ヘルツ(8Hz)から一三ヘルツ(13Hz)の波長のもので、脳が最もリラックスした状態とされる。このα波を発生させる商品は世の中に山ほどあるが、こちらもご購入されるカネがあればもっと有意義に使うことを考えたほうが良いと思う。

 α波(八〜十三ヘルツ)の下にはθ波という波長がある。脳がθ波を出しているのは、まどろんでいるような時。波長は四〜七ヘルツである。

 このα波とθ波の境界あたりに微妙な波長が存在する。七・八ヘルツの波だ。しかもこの七・八ヘルツの波は、地球そのものが放出している自然界の微弱電波だという。これは今世紀初頭に米イリノイ大学のシューマン博士が発見したもので「シューマン共振」あるいは「シューマン波」と呼ばれる。


地球の脳波

 七・八ヘルツのシューマン共振とは、地球そのものが発する波動で、「地球の脳波」とも呼ばれている。これは地球の太古の時代から存在し、地球の生命に莫大な影響を与えてきたことは事実である。

 もっとも深い瞑想状態に入ると、脳波はシューマン共振の波長七・八ヘルツになる。そして不思議なことに、リラックスした状態で川のせせらぎや風の音を聞くと、深い瞑想状態と同じ七・八ヘルツの脳波になる。個人的には大嫌いなニューエイジ・ムーブメントの連中が「グラウンディング」という言葉を使っていたが、これは「地に体を接し、今、ここに居るという実感を持つ」という意味で、この状態もまた七・八ヘルツの脳波になるということだ。

 ところが、である。このシューマン共振に関して重大な事件が持ち上がり始めているのだ。

 シューマン共振は発見以来ずっと七・八ヘルツだった。ところが昭和五五年(一九八〇年)頃を境に、徐々に上昇を始めたのだ。そして平成九年(一九九七年)には三〇%近く増えて一〇・一ヘルツになった。さらに昨年(平成一二年西暦二〇〇〇年)にはついに十三・〇ヘルツになってしまった。昨年にはα波の上限に達したのである。シューマン共振は今後も波長が増大し、平成二五年(二〇一三年)には二〇・〇ヘルツくらいまで上昇するだろうと考えられている。

 これは大変な話なのだ。地球生命の本質に関わる「地球の脳波」が変わってしまうのだから、生命体への影響は量 り知れない。

 ニューヨーク州立大教授のロバート・ベッカー博士は細胞活動の異常に関して「サイクロトロン共振理論」という説を唱えている。全体としては非常に難解な理論なのだが、要点として以下の恐怖現象を捉えておきたい。

 細胞分裂の際にDNAが二分されるが、このとき螺旋状の遺伝子が解ける瞬間がある。ここに、生体情報にとって紛らわしい十六ヘルツ周辺の電磁波が作用すると、DNAからカルシウム・イオンが抜け出し、正常な遺伝情報が転写 、合成されない事態が生じることがあるというものだ。

 地球そのものの脳波と呼ばれるシューマン共振は、あと数年で十六ヘルツに達する。そうすると地球上のあらゆる生命体の遺伝子は狂いを生じる可能性がある。

 なぜシューマン共振は今、この時代になって波長が増大してきたのか。

 当初これは太陽黒点の活動と関係があるのではないかと思われた。黒点とは、太陽の磁場が高温プラズマの中に創り出した模様のようなもので、その周囲より二千度Cほど温度が低い領域である。太陽は「太陽ダイナモ」と呼ばれるようにダイナミックに磁力線を描き、不均一な自転と対流渦のために大きく変動を繰り返している。黒点の周期的変動は太陽ダイナモが作りだしているもので、現在では十一年周期でかなり規則的に変化している。ちょうど現在が活動期を迎える頃だ。

 だが、太陽活動とシューマン共振が関連があるとしたら、シューマン共振も十一年周期で変化するのが当然だ。発見以来数十年の間、七・八ヘルツで変化しなかったものが突然上昇しはじめた理由は、太陽黒点とは関係がないと考えられる。では、いったい何の理由で地球の脳波が変化しているのか。

 直接的原因はわれわれの銀河系宇宙そのものにあった。われわれの住む太陽系宇宙は銀河系宇宙のやや外れにあるが、銀河系宇宙の中央にある巨大恒星――銀河太陽とでも呼ぶべき大太陽が、どうやら活発化しているらしいのだ。この活動については今のところ明確にはわかっていない。

 銀河中央の太陽がなぜ活発になったかは不明だ。だがそのお陰で、銀河系の外れにあるわれわれの太陽系第三惑星が覚醒を始めた。

 これまで、まどろみの状態の波長を出し続けていた地球の脳波が、β波という覚醒の波長に変化しはじめた。


原始記憶が変化する

 じつは人体の中で、たえずシューマン共振と連動している部所がある。脳の中にある「海馬」と呼ばれる部位 である。

 では、海馬とはいったい何をする部位なのか。海馬は原始脳(恐竜脳)とされる位 置にあるもので、深い記憶に関係あるとされる。ただし脳の研究や海馬そのものの研究は、最近になって始まったもので、まだ完全に理解されているものではなく、すべてが仮説の域を出ていない。

 人間の脳は、いちばん深いところに原始脳(恐竜脳)があり、その外側に動物脳と呼ばれる層がある。さらに外側にあるのが人間脳である。進化の過程で人間だけがいちばん外側の層を獲得したと考えられている。

 一般的に海馬は、「短期記憶を長期記憶へと定着させる役目を持つ」とされる。脳幹にいちばん近いところにあり、最も重要な記憶だけを蓄える組織であり、いわば個人の記憶の奥宮(奥の院)である。あるいはそれは、個人としての記憶より人間の根源的記憶を保持する記憶統括センターと言っても良いかもしれない。

 そもそも記憶とは原則的に三つの種類に分類される。一は「エピソード記憶」と呼ばれるもの。二は「手続き記憶」、三は「意味記憶」と呼ばれる。

 エピソード記憶とは、時と場が一体となっている記憶で「思い出記憶」とも呼ばれる。この記憶を形成するのが海馬である。通 常、海馬はこの記憶を二年間程度保持しており、これを何度となく体験すると、海馬は「大切な情報」と判断して「手続き記憶」や「意味記憶」に変換して忘れないようにする。手続き記憶とは、自転車に乗るとか泳ぐとかいった技術的記憶であり、意味記憶とは人の顔と名を一致させるとか、言葉の意味を覚えるといったものだ。

 こうした記憶(情報)の伝達は、海馬の中の神経細胞のシナプス間で情報伝達物質(グルタミン酸)が分泌されることで脳内に留められる。

 だが海馬は、単に生まれた後の記憶だけを司る機関なのではない。生まれたての赤ん坊が、色や音に好き嫌いを持ち、あるいは抱かれて喜ぶ人とむづかる人がいるように、すでに母体の中で意識を形作っている。その意識は、遺伝子が持ってきた父母の意識であり、民族の意識であり、人類の意識であり、地球生命体としての意識である。

 海馬はシューマン共振と共振してきた。

 地球という惑星固有の生命体として、シューマン波に共振してきた原始脳。シューマン共振の波長が変化することは、当然ながら原始脳の変化を誘う。

 物理化学者で生命誕生の基礎的研究を続けてこられた川田研究所所長の川田薫氏は、現在、洋の東西を問わず起きている「少子化現象」なども、あるいはこのシューマン共振の変化によって引き起こされたものではないかと警告されている。

 シューマン共振の変化が顕著になり始めたのは昭和六二、三年(一九八七〜八年)のことだった。そして平成九年(一九九七年)には三〇%近く増えて一〇・一ヘルツになった。この時代の日本人に、何か特別 な変化があっただろうか。

 日本人の変化を単にシューマン共振だけで捉えることはできない。バブル経済が弾けたとか、地球規模での環境破壊とか、その他もろもろの要因が山ほどあった。たしかに間違いなく、人心を惑わすような社会事情、政治事情、経済事情があった。だが、日本人の脳の深奥が、世界の多民族に先駆けて変化しはじめている可能性も否定できない。

 シューマン共振は今、ついにα波の領域を越えてβ波の領域に達してきた。覚醒の領域である。

 地球の脳波と共振しようとした時、人間はどう変化するのだろうか。その答えは、間もなく出現する。

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