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金正男と半島情勢の不思議
さる5月1日、成田空港で入管難民法違反で拘束され北京に強制退去させられた北朝鮮の金正男は、その後平壌(北朝鮮)に戻ったのではないかと推測されていたが、6月10日現在なお北京に滞在していることが確認されたようだ。
訪日の目的は、本人は「東京ディズニーランド見物」と答えたらしいが、他には「秋葉原でパソコンなどの製品購入」「武器購入」といった説が出たり、また「亡命下準備」(本紙既報)といった説もあった。また一部には「金正男は初めから北京への亡命を企画していた。“仕方なく北京に行ってしまった”という弁明も可能なので、わざわざ捕まるような情報を流したうえで日本に現れた」という説もあった。
真相は未だ藪の中である。
だが、そうしたなか、興味深い情報がいくつか流れてきた。
まず、金正男の成田入国は一般に報道された5月1日ではなく「4月27日だった」というのである。外務省や公安調査庁の対応の素早さを思うと、あり得ない話ではない。その際、朝鮮総連関係者が出迎えに行かなかったことから“隠密裏の行動”と考えられたが、現実には4月27日時点で西新井病院関係者が動いていたとされる。
(ちなみに西新井病院は北朝鮮との関係が噂される施設で、オウム真理教〔アレフ〕とも関係があった。)
金正男は日本で有力政治家と会うことになっていたといった噂も週刊誌等に流れているが、信頼できる政府筋から本紙が入手したところによると、これは真実だったらしい。会う予定だった政治家は、武村正義、中山正暉だとされる。
さて、表向きには金正男は5月1日に日本に入国しようとしたことになっているが、その5月1日、韓国では衝撃的な事件が起きていた。
金大中が倒れ、一時人事不省に陥ったというのだ。
もちろんこの情報は、日米韓のトップのみにもたらされた極秘情報だった。しかし今では韓国内ではかなり信憑性ある話として一般
にも流れている。
金大中の地元、全羅道で与党候補者が負けた時から、金大中の支持率はゼロに近づいていると言われている。実際、もはや金大中は「政治的にも肉体的にも既に終わった人物である」(政府の外事関係者の話)といった見方が広まっている。金大中自身、法務大臣や検察、警察、軍などの権力機関をすべて身内で固めるといった末期的状態を構築しているのだ。
金大中が仮にもし倒れた場合には、憲法上は首相がその代行となる。だがそれで危機管理ができる状態ではなく、事実5月に訪韓したアーミテージも金大中以後を心配していたのだ。
金大中は、もう危ない。それは同時に韓国が危険な状況にあるというだ。
韓国経済は数字的には悪いが、現実はそれほど酷くない。南大門や東大門市場は活気を呈している。しかし大学生の就職難は日本以上で、そのことが進んで兵役に就く者を増加させている。大学周辺には、反米・反日のビラが多量
に貼られているが、多くの学生は政治には無関心で、極めて現実的だ。それなのに反米・反日のビラが多量 に貼られている現実は、北からの工作だろう。
事実、わが国政府の外事関係者たちは、韓国内における北朝鮮工作員の活動に非常な危惧を抱いている。
おそらく米国も同様の危惧を抱いているはずだ。
半島は、なお目が離せない状況に置かれている。
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