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金王朝の存続


 来年2月16日に北朝鮮の金正日は60歳の誕生日を迎える。このときには還暦記念祝賀行事と同時に金王朝三代目のお披露目がされると、各国は注目している。

 これまで北朝鮮の後継者争いは、長男・正男と、彼より9歳年下の異母弟・正哲、さらには正日の弟の平日との三つ巴の争いだと見られていた。ところが最近、行方不明と伝えられていた正男と同年令の異母兄弟・賢男が健在であることが確認され、その賢男が後継者競争の上位 にランクされているとの噂も流れている。

 最も有力と見られていた金正男が、日本の成田空港で入管難民法違反で国外送還され、それが国際デビューとなってしまった。

 韓国の『新東亜』によると、正男は中国(北京政府)、香港、日本、ロシア、ドミニカ共和国の旅券を持っているとされる。今回、公安当局は「偽造旅券による不法入国」と発表したが、「パン・シオン」名義のドミニカ旅券は偽造ではなかった。正確に言えば「借名旅券所持」だったのである。



Pang Xiong名義の金正男の旅券。偽造ではなく、ドミニカ共和国発行の借名旅券だった。
中国風の偽名を用いた意図は何だろう?("Xiong"とローマ字表記されるハングルは存在しない) 中国朝鮮族に扮していたのか。


 『新東亜』はまた、金正男はミサイル兵器の販売総責任者で、日本に現れたのはイラクに輸出した兵器の代金回収のためだったと報じている。同誌によるとイラクは支払いを隠蔽するために、スイス・香港・シドニー・東京の口座に送金したとされ、事実、今回の正男の行動はこの4つの都市と一致していた。『新東亜』誌は金正男と親密な関係にある在米韓国人・尹泓竣に対するインタビュー記事で代金回収に関する情報の信憑性を強調しているが、さらに日本で金正男を支えサポートしているのは朝鮮総連ではなく西新井病院の医師であると明言、また金正男が平壌に戻った後、カナダのトロントに向かうという情報 も載せている。

 また『新東亜』は、金正男の密入国を明らかにしたのは英国MI6ではなく米国CIAであったこと、その米CIAに情報を流したのは日本の公安調査庁関係者だったとしている。

 金正男の日本入国目的は、他にも「兵器購入説」「亡命下準備説」などがあるが、本紙としては金正日の了解の下、万一金王朝が崩壊した場合に備えて資金の一部を世界各地に分散させたと見ている。

 韓国の『月刊朝鮮』は、今年の春、韓国に噂として流れた「金正日狙撃」についての追跡調査を掲載したが、これによると金正日が狙撃されたのは2月25日(正日の誕生日の前日)。警護の兵士が銃で撃ったもので、金正日は腕(または肩)を負傷、近くにいた政府高官が死亡したという。『月刊朝鮮』誌もこの情報の真偽は結局不明としているが、北朝鮮がかつてのような一枚岩でないことは確かで、金正日一家が金王朝の崩壊を危惧しているのは当然のことなのだ。


 丹沢の地下秘密基地

 丹沢山中に北朝鮮系の宗教団体が持つ墓苑が登録されているという情報がある。国定公園内に墓苑ができるというのも奇妙な話だが、この墓苑の一部が北朝鮮の秘密基地ではないかとの噂もあった。……あくまで噂であり、正直なところ「トルコに宇宙人が現れた」というニュースよりは信憑性があるが、それでも眉唾情報の一つに違いない。そう考えていた。

 その眉唾情報によると、丹沢の地下にニコラ・テスラのいわゆるテスラ機関、すなわち高周波による人工地震発生装置が仕掛けられ、これが富士山の低周波振動を呼び起こしているといったものだ。

 ところが今年4月上旬に、丹沢の墓苑に関する被害届け(詐欺)が出されたという。つまり、北朝鮮秘密基地や人工地震はともかく、北朝鮮系の宗教団体が丹沢に墓苑を登録しこれを売りに出したことは事実だったのだ。ところか何らかの事情で墓苑計画が破綻したらしい。

 そして、この丹沢問題と金正男日本潜入が微妙な関係を持つという。

 金正男が過去に数度、日本にやってきていることは、公安調査庁が確認している。警視庁外事課もこの情報を確認しているとされる。公調は彼が米国籍韓国人の名前で日本に入国したことや、正男がディズニーランドはもちろん、日本各地を訪れたことも把握している。金正男のそうした行動歴のなかに赤坂の高級コリアンクラブの名がある。

 このコリアンクラブは、韓国大使館関係者が良く利用する高級店として知られるが、じつはオウム真理教(アレフ)幹部が出入りしていた店としても名高い。

 ここに、「北朝鮮=オウム=テスラの人工地震」という構図が再び浮かび上がってくるのだ。


 日本に入国しようとした人物

 金正男は今回、5月1日に成田空港で捕まったとされている。このとき正男の他に二人の女性と少年が同行していたが、この少年は正男の子ではなく正日の末子ナミル(7歳)であることが確認されている。

 じつはさる3月23日にも成田空港で北朝鮮籍と思われる男女2人組が拘束され、北京に強制退去させられている(本紙既報)。ところがこれ以外にも日本に不法入国しようとした北朝鮮の人間が存在したらしい。

 本紙6月17日付けの記事『金正男と半島情勢の不思議』の中で「金正男の入国は4月27日だった」という情報を流した。この情報は信頼できる諜報関係者から流れ出てきたものだが、本紙はさらに別 ルートからこの情報の真偽を追ってみたのだ。すると思わぬ答えが返ってきた。

 「4月27日に成田から入国した3人組の不審人物があり、彼らは赤坂のコリアンクラブに直行したが、その後ホテルに投宿した時点で不法入国の疑いで逮捕拘束された」というものである。この3人組は「金正男日本上陸の先遣隊ではないか」とも言う。実際、この話は某情報通 から入手したもので、どこまで真実か不明なのだが、4月27日に何者かが日本に不法入国しようとしたことは、間違いないと見て良いだろう。

 さらに別情報によると、成田以外から日本に侵入したと見られる北朝鮮系の工作員が複数確認されているという。これらの情報は最終的に何を意味しているのであろうか。本紙はこれに関する情報を今後も継続して流す予定である。

 

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