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奇妙な強盗事件


 中国を揺るがしている「法輪功」。米国在住の李洪志という人物が始めた宗教的雰囲気を持つ気功集団だが、これが中国共産党政府の最大のネックになっている。政府は1999年(平成11年)7月に、「社会の安定破壊」などを理由にこれを非合法組織と認定、すべての組織活動を禁止している。

 日本に「法輪功」が伝わったのはオウム真理教による地下鉄毒ガス事件が起きた直後の頃だった。もともと気功とは、健康維持と病気治癒が主目的であり、なかには体力増強や武術的要素を加えたものもある。李洪志が始めた「法輪功」は、ここに仏教的な思想を加えて「修練=高い次元への功法」したものだが、李洪志自身が著書『転法輪』のなかで「法輪大法は仏家八万四千法門の中の一法門」と語るように宗教的意味合いが強い。

 平成11年には『転法輪』の日本語翻訳が出版され、2500部が売れたといわれる。また同じ年のゴールデン・ウィークには京都で法輪功を紹介する催しが行われ、日本人を中心に50人ほどが集まっている。

 中国では非合法存在になったが、信教の自由が保証されている日本では、その後も法輪功は拡大を続け、現在では5000人程度の会員がいると見られている。そのなかの日本人は僅か30人〜40人で、他はほとんどが中国人である。

 法輪功日本支部は東京の荒川区にある。ここで最近、奇妙な事件が勃発した。

 ピッキング泥棒に襲われたのである。

 と言っても、真昼に起きた事件で、事務所の中には事務員が何人かいた。ドアをこじ開けて入ってきた泥棒(?)氏は、事務員に取り囲まれてたちまち「御用」となってしまったのである。

 当然のことながら、事務員は警察に通報した。ただちに荒川署からバタバタと大勢の警官が駆けつけ泥棒氏を連行したのだが、何とその際、事務所にあった書類を全部、証拠品として押収してしまったというのだ。

 泥棒氏が入り、取り囲まれて捕まって、被害など無し。正確に言えば泥棒ではなく住居等不法侵入事件である。事務所の書類を全部押収する必要など微塵もない。書類を押収された事務員は呆気に取られ、翌日になって弁護士と相談。弁護士が警察署に電話をかけて書類は手元に戻ってきたが、その間およそ30時間、法輪功会員住所録を含めすべての書類は警察の手の中にあった

 さて、単なるピッキング泥棒未遂で終わってしまったこの事件、何やら不思議な感じがするのは本紙だけなのでしょうか。


関連リンク:

法輪修練大法(法輪功日本支部)
転法輪
Falun Dafa (法輪大法:英語/中国語)

 

 

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