天邪鬼日記(最終回)「テレビの見方」 | 行政調査新聞

天邪鬼日記(最終回)「テレビの見方」

大 辻 民 樹 <放送作家>

「テレビの見方」

今やテレビはもう衰退の極み、瀕死状態である。
現在のテレビの何がいけないのか、いったい今までの何がいけなかったのか…、
時代の変遷とかいろいろあるだろうが、まずわかりやすい原因の一つをあげる。
かつてTVディレクター・プロデューサー・あるいはその周囲の放送作家等はスター・花形であった。忙しく、なかなか遊べなかったが、それでも仕事の終わった夜中、わざと台本を後ろポケットにさして六本木のディスコにでも行けば、結構モテた。あの頃、華やかなTV番組は皆の夢の世界であり、そこに出ているスターたちは勿論、それに関わる裏方まで憧れの的であった。

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