オリンピックの前に川合市政を止めなきゃ! | 行政調査新聞

オリンピックの前に川合市政を止めなきゃ!

4月19日付で掲載されました「川合善明市長3期目の春に秋の気配」を拝読しました。
相も変わらず川越市政は、貴紙のような一部の志のある人々によってしか、その実態がわからないという惨憺たる状況。市の広報誌に至っては完全に川合市長のための広報誌となり、市政の情報を市民に伝える役割すら放棄しているように感じます。

けれども、そんな広報誌をつくっている市役所の人々も、内心では川合市政に怒り狂っているということでしょうか。今回の記事で記された3月の送別会に川合市長が呼ばれなかったということを知って、そんなことを考えました。
貴紙の報道では、ベテラン議員が「市長の参加は好ましくない」という意向を示したということですが、おそらくこれは議員が市議や市役所職員の意志を代弁したものでしょう。市議にとっては議会以外では顔も見たくないのが川合市長。職員の場合は……同じ市庁舎にいるだけで気分が悪いということなのでしょう。長年の勤務を終えて退職する職員にしても、最後に川合市長の中身のない挨拶など聞かされて、締めくくりを汚されるなどまっぴらゴメンということではないでしょうか。これも川合市長にとっては幸運かも知れません。

180人あまりが集まる送別会に、ノコノコと出かけて檀上で挨拶はするでしょう。でも、挨拶をしたところで拍手はまばら。司会者の「ありがとうございました〜」という通り一遍の言葉の後に檀上を下りて参加者に声をかけたとしても、誰もまともには相手にしなかったと思うのです。つまり、川合市長を呼ばなかった背後には「ここまで、お前が嫌われる理由はわかってるよな」という市議や職員の想いがあるのだと思います。自分がなぜ呼ばれなかったかを考えて反省することが、川合市長にできるでしょうか。もはや忠告をくれる人もなくなり、周囲にいるのは自分に都合のよいイエスマン。そして、おべっかを使ってなにがしかの利益を得ようとしている者だけ。きっと自分が呼ばれなかったことに、逆ギレしているだけではないかと思うのです。

かろうじて手にした三期目の椅子。川合市長の頭の中にあるのは、なんとか任期を満了して退職金を得ることだけではないかと思います。ですから、このまま川合市長が任期まで椅子に座り続けるとすれば、無為無策の数年間が続くことになるでしょう。それは市民にとっては害。不幸しかありません。そんなのは、もはや市政ではなくお遊びです。志ある市議や職員が、反逆の火ぶたを切るのは、いましかないのではないでしょうか。

さて、貴紙でも詳しく触れておられる小林薫市議の質疑に対する川合市長の答弁。小林市議のブログも普段から拝見していますが、川合市長はますます追い込まれているのだなと感じさせるものがあります。とりわけ、川合市長が選挙公約に掲げていた初雁球場の移設案を、市長派であるはずの自民党市議団が知らなかったというくだり。三期目が始まったばかりなのに、もうそこまで見捨てられているとは……。
そもそも、記事でも触れられているように100億円規模の計画をどうやって実行するつもりなのでしょうか。市長は「具体的なことは、これから検討」と逃げていますが、そんなことをやるお金があるのなら、給食費無料化や子育て支援など、もっとやるべきことはあるはずです。なにより「プロ野球も呼べる球場」というのは、酷い。いったい、川合市長の脳内はいつの時代で止まっているのでしょうか。もはや、プロ野球は昭和の時代ほど誰もが楽しむスポーツではありません。テレビでもナイター中継が行われなくなったことが、人気の低下を示しています。
川越市によそから人がやってくる理由があるとすれば、小江戸の街並み観光です。これは、呼び物になるはずなのに、まったく整備が追いついていません。街並みを散策するくらいしか観光するところもないので、大勢の人が来るのに滞在時間は短く、落とす金額は小さいのです。むしろ、人を呼んで川越市を豊かにしたいのであれば、観光事業の整備を進めるべきです。市民体育館も同様で、こんなところの整備に力をいれている場合ではありません。

しかも、野球場だのなんだのと言う割に、川合市長はスポーツに関心があったり、地域の活性化に向けて利用しようというビジョンを持っているわけでもない様子。霞ヶ関カンツリークラブに関する発言を見るに、オリンピックの会場にするために何ら努力をしている様子は見えません。既に2017年。オリンピックは3年後に迫っています。今すべきは、オリンピックに向けて会場周辺の土地や道路を整備したり、準備を進めることでしょう。でも川合市長は、誰かが川越でオリンピックをやると決めてくれてから考えよう……くらいの物乞い的な態度に終止しているように感じるのです。もう、川越でオリンピックが決まったとしても、泥縄的に慌てて準備をして惨憺たる結果に終わるのが目に見えているようです。

オリンピック競技の中ではマイナーなゴルフですが、それでも数万規模での人の動きはあるでしょう。それには綿密な計画が必要です。例えばバスを利用して人を運ぶにしても、単にバスの台数を集めて往復させればよいというものでもありません。どういった組織で、どのような体制で運営し観戦客をさばいていくのか。1年前になってから決めようなどは無理です。
もしや現在の市政と同じく、自分の頭の中で考えたプランで都合よく人が動く。もし、動かなければ逆ギレして時が過ぎるのを待つ……そんなことを考えているのでしょうか。
川越市の中だけでなく、国際的な恥かきとなりそうな川合市長。
もうそろそろ、出番を終えてもいいのではないでしょうか。

市内・市長を観察する男