曖昧なままのオリンピック会場を実績として触れ回る川合市長に疑問 | 行政調査新聞

曖昧なままのオリンピック会場を実績として触れ回る川合市長に疑問

市長選が始まり各候補が市内を回っていますが、やっぱりこれまでの川合市政には疑問ばかりが浮かびます。その川合市長(現在は候補者?)の演説をちょっと聞いてみましたが「子供医療費無料化やウェスタ川越の完成など、様々なことをやってきた」といいます。もう、この時点で疑問です。むしろ様々な助成や給食費の値上げなど、子供医療費が無料になったところで、市民の負担は増えているからです。そのことを隠蔽して、あたかも自分が市民が楽になるための施策を行ってきたかのようにアピールするというのは、厚顔無恥が過ぎると思います。
さらに川合市長は「東京オリンピックの競技会場になり、川越まつりが世界文化遺産になった」ことなどもアピールしています。これもまた、失笑ものではないでしょうか。
東京オリンピックは、もう予定も決まっていてやるしかない状況ですが、今のご時世に誰がやりたがっているのか。国立競技場のデザインやエンブレムをめぐる不祥事やごたごた。さらには、費用の負担をめぐって東京都と各地の自治体とが押しつけ合ったりしていて、まったく先に進んでいません。おそらくは直前になって、やっつけ仕事になるのが目に見えています。
このままでは、前回の東京オリンピックの栄光を汚すようなとんでもない大会になってしまいそうです。そのことは、日々の報道を見ていれば当然わかるはずなのに、そのことには触れずに競技場になったことを自分の実績として触れ回っています。おまけに昨年からは、東京都の小池都知事のオリンピック事業の見直しによって、この話自体がなくなりそうな話も聞いています。
というのは、費用負担を減らすためにオリンピックのゴルフの会場を川越の霞が関カンツリークラブではなく、東京の若洲ゴルフリンクスにしようという話があるというのです。
確かに霞が関カンツリークラブはとても素晴らしいコースですが、ここまでどうやって選手や関係者、そして観客を運ぶかが疑問です。もしかして、最寄りの笠幡駅から観客には歩いて来てもらうということでしょうか。それがもっとも簡単なルートだとは思うのですけれど、ホームが一つだけしかない笠幡駅で詰めかける観客をどうやってやりくりするつもりなのでしょうか。
もしも、僅か数日のオリンピックのためだけに駅を改築して、周辺を押しかける観客に対応できるために整備するとしたら、それこそ税金の無駄遣いです。
そう思っていたら、今年に入ってオリンピック組織委員会の森喜朗会長が、川越でのゴルフ協議開催について「本当にやれるのか。組織委内部でも一度も議論されていない。当初の招致計画にあった東京・江東区若洲や千葉県などでの開催も検討すべきだ」なんて発言をしているそうです。
さらに愕然です!川合市長は、まだ決まってもいないものを、自分の実績にしていたというわけですね?しかもこんな発言をされるなんて、自分には会場を誘致するだけの知恵も人脈もないことが露呈しているではありませんか。
もう、実績アピールが崩壊しまくっている川合市長。こんな自分を飾り立てることに執着しているような人が市長に相応しいのか…?色々と考えさせられます。

一読者より