川合よしあき後援会拡大役員会議に思うこと | 行政調査新聞

川合よしあき後援会拡大役員会議に思うこと

10月23日、ウェスタ川越多目的ホールにて開催された、川合よしあき後援会拡大役員会議に出席しました。これはいうまでもなく、来年1月の市長選に向けての下準備としてのものです。私も川越市の未来を考える市民として、川合市長が三期目を続投するに相応しい人物か否かを、これを機に、きちんと判断したいと考えていました。
結論から申し上げますと、川合市長の続投は認められるべきではないと考えるに至りました。そこで、今回は意を決して、川合市政の問題点を厳しく追及してきた、行政調査新聞様にお手紙を認めることにしたわけです。

市長選を見据えてか、およそ200~250人集まった拡大役員会議の中には、川越市議会議員諸氏の姿も見受けられました。自民党・公明党・やまぶき会・市民フォーラム・政晴会の各会派が川合氏へ推薦状を送った。民進党は、今回は党としての推薦状を出すことができないと判断したそうで、唯一、拡大役員会議に出席した民進党・山木綾子議員から「山木綾子を支える会」名義の推薦状を送られました。
 
今回、欠席した議員は共産党の5人、民進党・片野広隆議員、無所属・小林薫議員、自民党や公明党からも数名の欠席者がありました。欠席した議員の事情は、様々あったようです。
片野議員は平成26年12月議会で「川合よしあき後援会」の不適正支出、さらに平成25年の市長選の際「川合よしあき後援会」が、市から補助金や事業委託を受けている(社)川越市医師会より、100万円の推薦料を受けとっていたことを市議会の一般質問で川合市長に問いただしました。けれども、川合市長は片野議員の質問にいまもって回答していません。
このような過去のある片野議員が、川合氏に推薦状を出す訳も必要もない。ここで民進党が川合氏に向けて推薦状を出したとすれば、今日までの片野議員の活躍は無となります。
民進党が推薦状を出さなかった理由は、まさにここにあるでしょう。

また、小林議員は、2期8年の川合市政の中で川合市長に言うべきことが有り余るほどあるのだと見受けられます。これまで、小林議員のブログに対して抗議文を携え、公用車で小林議員の自宅へ押しかけ小林議員を脅すなど、市長にあるまじき振る舞いを行ってきました。
この現役市長による異常な抗議は、過去の議会議事録にも小林議員と川合市長のやり取りとして克明に刻まれているところです。ですので、小林議員が欠席するのも当然のことだと思います。
そうした従来からの反市長派の市議が欠席しているのは、当然のことでしょう。けれども私が驚いたのは、一般の出席者の中に㈱カナイ消防機材・金井眞一郎会長の姿もあったことです。同社と川合市長との癒着については、行政調査新聞様が配布されました2回にわたる号外。さらには、インターネットに掲載された多数の資料で知りました。私自身も「これは、本当のことなのか」と、出来うる限り調べて見ましたが、㈱カナイ消防機材が市街化調整区域に堂々と本社を構える=都市計画法違反を公然と継続していること。さらには、常習的に談合を行っていることは、疑いのない事実だと確信するに至りました。
けれども、いまだに川合市長と金井氏との癒着問題の説明責任を果たしていません。そのような、反市民的人物を選挙の母体である「川合よしあき後援会」の拡大役員会議に出席させていたという事実は、看過できるものとは思えません。

さらに、この拡大役員会議には、川合市政にくちばしを突っ込む横暴で有名な、川越市自治連合会長・栗原博司氏も招かれていました。これは、市長選と同日に行われる市議会議員補欠選挙に栗原氏の息子が立候補するための下準備だと思われます。これには、会場からも「倅の選挙のために出席したのだろう」と失笑も聞かれました。
また、インターネットの読者投稿に掲載されている市自治連の懇親旅行での「来年1月15日告示22日投票の市議会補欠選挙にせがれ、みつはるが出馬することになった。応援よろしくお願いします。頼むよ。」との発言は、公然と行われる「事前運動」であり、栗原氏の公職選挙法違反であることは疑いようもない事実です。

有能な人材を惜しげもなく切り捨てた結果、今や法を犯している者や自身の利害関係にしか興味のない人物ばかりが残ることになった、川合市長の支援者。そうした中で、彼らは「どんなに、批判を浴びても、大勢の支援者が集まる。つまり、市民からは支持をされているのだ」というデモンストレーションに必死です。拡大役員会議では、11月20日に開催予定の「市政報告大会」において、参加役員は各自5名以上、各地区の後援会の規模に応じて20〜150名の動員を行うよう檄が飛ばされました。これまで、現役の強みを生かして、悠然と構えていたかにみえた川合市長ですが、ここにきて初の立候補かのような必死の活動を始めています。こうやって、間際になって、慌てて後援会の動きが活発化するあたり、川合市長自身も危機感を感じているのではないかと思います。
このところ、後援会では新たなスローガンとして「かわごえGO! 川合でGO!」なるものが、登場しています。拡大役員会議でも「ガンバロー」にかえて、このコールが三唱されました。けれども、私は、利害関係のみで繋がる後援会の醜い姿を見て、川合でGO!することへの危機感だけを感じました。
とても、このような人物に川越市を背負わせることはできません。
リーダーの堕落は市政の堕落である。川越市政を安心して任せることができる真摯な人物はいないものだろうか……そんなことを考えています。