「 <strong>国家賠償請求訴訟は行います<em>!! </em></strong>」 | 行政調査新聞

国家賠償請求訴訟は行います!!

川越市議会12月定例会
追い詰められる川合善明市長 ➡ ウソと異常と狂気の議会答弁
国家賠償請求訴訟は行います!!

 12月8日、川越市議会議場がざわついた。一般質問に立った小林薫議員に追い詰められた川合善明市長が「国家賠償請求で小林議員を訴える」と議会答弁で言明したからである。小林議員の法律上の立場は「特別職地方公務員」である。だから、誰かが小林議員を民事裁判で訴えようとすれば、相手は「川越市」となる。特別職に限らず公務員の公務上の不法行為を訴える場合、公務員個人の責任は問われないため、被告は自治体になる。
 このように、個人が市や国を相手に民事裁判を起こすことを「国家賠償請求訴訟」という。皆さんもニュースで一度は聞いたことがあるだろう。

 ところが、川越市の川合善明市長は「小林薫川越市議会議員を、国家賠償請求で訴える」と議会で断言したのである。つまり、川合善明氏は自分が市長職にある川越市を訴えることになる。仮に川合市長が「国家賠償法に基づいて小林議員を訴える」と裁判所に訴状を提出しても、「個人相手に国家賠償請求は出来ない」と即日却下されることになる。弁護士である川合善明市長なら、当然、理解しているはずだ。そのうえで、この12月議会の議場で川合市長は、バカのひとつ覚えの如く「小林議員に対する国家賠償請求は行います」と明瞭に答弁したのだから、市長は精神に異常をきたす病魔にでも侵されているのだろうか。
 または、ただ単に「小林議員に言い負かされたくないだけ」という自分のネジ曲がったプライドで、引っ込みがつかないだけのことなのか?
 反川合市長の最右翼たる小林薫議員の一般質問に追い詰められ、公然と本性をむき出しにする川合善明市長の、ウソと異常と狂気に満ちた答弁について議会傍聴レポートをお送りする。

政敵・小林議員のフンドシを無断借用?
川合市長のデタラメ答弁、今議会でも絶好調!

 今回は、川越市議会(令和4年第5回定例会)12月8日の小林薫議員と川合善明市長の議会での攻防を紙上中継してみたい。
 実際の議会中継録画は下記「川越市議会ホームページ」で公開されているので、参考までに視聴して頂ければ、川合市長の妄動ぶりがよくわかるだろう。

 議 会 中 継 録 画 (12月8日 小林薫議員)

 小林議員の一般質問は、まず「川越まつりについて」から始まった。これについては簡単にまとめるが、川合善明市長の傲慢さが如実にわかるやりとりだ。
 小林薫議員は、議員生活7期28年を務める川越市議会最長老でもある。小林議員より年長の議員もいるが、市議としての小林氏はダントツのベテラン議員だ。政治家として、現在4期目の川合市長の大先輩にあたり、事実、川合善明氏が初めて市長選に出馬した際には、川合氏は小林議員に頭を下げて「よろしくお願い致します」と選挙の支援を懇願した。この点は、後年に至る川合善明市長の異常かつ執拗な、小林議員に対する敵愾心の源流となる事実であることを、読者諸氏にはよく覚えて頂きたい。

 さて、小林議員は長老政治家であると同時に、落語家三遊亭窓里(さんゆうていそうり)として、川越市の伝統文化の保存にも尽力してきた。落語家は噺(はなし)の稽古は当然として踊り、笛、太鼓の芸事修行にも通じている。小林議員も落語家としては真打(しんうち)=師匠であり、小江戸川越の伝統芸能について一家言を誇る。
 そこで、小林議員は、「川越まつり」繰り出す山車(だし)に乗った市民有志の演者が笛や太鼓を奏でる「お囃子」の、保存活動支援や発展について川合市長に質問した。
 すると川合市長は、こう答弁した。

川合善明市長

 今までと同じように財政的支援として、補助金の交付を継続すると共に、各種イベントや川越まつり会館で定期的に開催されるお囃子の実演(中略)など、機会をとらえてお囃子を練習、習得した方々の活躍の場を提供していきたいと考えていきたいというふうに思っております。

 まるで、自らの政策で始めたことのように「今までと同じように」などと滔々と述べる川合市長だが、実は、これら川越まつり伝統のお囃子保存政策は、誰あろう小林薫議員が始めた政策だったのである。川合市長の答弁を聞いた小林議員は、呆れながらも怒気を滲ませ、次のように言及した。

小林薫議員

 川越まつり会館でのお囃子の実演。 これ、あなたが提案したわけじゃないでしょ? あなたが市長になる前からやってんだよ、これ。 自分で言うのもなんですけどね、私および当時の会派「プロジェクト川越21」が提案したんですよ。
 川越まつり会館が出来るときに「お囃子の実演やったらどうですか?」って。
 べつに、あなたが始めたわけじゃない。 あなたが市長になった時に、もうやってたんだよ、こんなことは。 あなたの政策じゃないんだ!

 川合市長が政治家になる以前から、小林議員らの提案により実施されていた、これら伝統芸能の公演は、言うまでもなく市の公共事業でもある。
 つまり、川合市長は、政治家の大先輩である小林議員の会派が尽力し、具体的に政策化した事業を、あたかも自分が始めたかのように、よりにもよって、当の小林議員への答弁としてイケシャアシャアと述べたのである。まさに「人のフンドシで相撲をとる」の典型だが、嫌がらせで訴えるほどの異常な執念で憎む政敵である小林議員の功労を、「今までと同じように」などと自分の政策であるかのように得意になって答弁できる川合善明市長は、いよいよ専門医の診断を要するほど人格的に壊れているという疑いを禁じ得ない状態にあるといえるかもしれない。

狂っているのか… 邪悪な確信犯か…
川合市長 「国家賠償請求訴訟の決意表明」

 しかし、川合市長の異常性は、小林議員の一般質問2点目「市長のセクハラ・わいせつ行為の疑惑について」の答弁で、さらに自明となる。本紙で何度も報じてきた、川合善明市長の市民女性A氏に対する「セクハラ・わいせつ疑惑」は現在でも複数の裁判が係争中だ。そのひとつで、川合市長は小林議員を名誉毀損で訴えている。訴状によれば、川合市長の「セクハラ・わいせつ疑惑」を告発した元愛媛県警巡査部長仙波敏郎氏が、同疑惑を川越市議会に請願した際の小林議員の賛成討論の内容を、小林氏が自身のブログ等に転載したことが不法行為であり名誉毀損だという。
 そもそも国民の権利である議会への請願や、その紹介議員となって、特別職地方公務員たる市議会議員の義務として請願賛成討論を行い、この内容を、議員活動の報告としてブログ等に記載することを「不法行為だ」と訴える現職市長は、おそらく明治政府以降の日本憲政史上、川合善明氏ただひとりである。川合市長は、請願を行った元ベテラン警察官の仙波敏郎氏も市民女性A氏も名誉毀損で訴えているが、その訴状のなかで原告・川合善明氏は、以下のように明言したのである。

 本件請願の紹介議員小林薫は、被告仙波と共同不法行為の関係にあるので、別途国家賠償法に基づく請求を行う予定である。

 さてこの訴状を、川合善明氏のことを知らない専門家が一読すれば「この原告は、ド素人の民間人なのか?」と思って当然だろう。訴状を見れば代理人弁護士の名前もない。
 つまり、原告が弁護士をつけない本人弁護であることは、法曹人であれば一目瞭然。その上で、個人である小林議員を「国家賠償法」に基づいて訴えると書かれているのだから、法律の知識がない者による「ド素人訴状」であることも明白だ。
 ところが、この訴状を本人弁護で書いた原告が、東京弁護士会での要職経験もある弁護士で、現職市長だと知れば、専門家の誰もが呆気にとられるだろう。
 本稿冒頭に触れたとおり、「国家賠償法」は国や自治体を訴えるためにある法律で、個人相手の訴訟では無効である。それを、わざわざ別の事件(仙波敏郎氏訴訟)の訴状に「小林議員は国家賠償法で訴える」と書くのだから、「原告川合善明」は弁護士として異常であり、市長としても正気ではないことがよくわかる。果たして川合善明市長は、本当に小林議員を「国家賠償法」で訴えるのか?
 同議員は、この点を市長に言及した。

小林薫議員

 今、私はね、エチゾラム錠という薬を飲んでいるんですよ。
 これは、睡眠前に飲む薬で、睡眠できるようにする薬、不安や緊張を和らげるという薬を処方してもらっているんですよ。眠れないから。市長が私を国家賠償請求する予定だって言われてから、約10カ月間、日数にすると300日、市長のあの発言によって、私は300日拘束されているんだよ。いつ訴えるんですかって言ったって、言ってくれないからね。(中略)
 市長、本当に国家賠償請求するんですか、私に対して。
 本当はしないんでしょ。ただ私を脅かしているんでしょ。恫喝、脅迫しているんでしょ。本当はしないんでしょ、市長。市長には、そんな技量も度胸も…、そんなことはないんでしょ、市長。本当はできないんでしょ、私に国家賠償請求をするぞ、するぞって言っててしない。市長、本当にするんですか、しないんですか。
 それだけお答えいただきたい。もしするのであれば、いつするのか。

 これを受けて答弁に立った川合市長は、マスク越しにも宣戦布告の声高らかに、得意満面でこう言い放った。

川合善明市長

 まず国家賠償請求をするのか、しないのか。
 これは行います。 時期については、それは秘密です。

 この市長答弁を額面どおりに受け取れば、川合善明氏は、もはや「ただのバカ」だが、ここまでくれば無知の冗談ではすまない。つまり、川合市長は「バカを演じながら」邪悪な確信犯として、小林議員に「国家賠償請求」をする可能性が高くなってきたのである。
 川合市長の「秘かな計画」を推理してみよう。
 まず「原告川合善明」「国家賠償請求」を行えば、その時点で、被告は小林薫議員ではなく「川越市」になる。そうしなければ、国賠訴訟にならない。そこで「原告川合善明」は、「被告川越市」を訴える。川越市の特別職公務員である小林薫議員が「不法行為」に及んで、原告川合の名誉を毀損したのだから、川越市が損害を賠償しろという訴えだ。

 普通でいえば、原告川合の主張が、裁判所でまともに相手にされることはない。原告川合の訴えが棄却(敗訴)となっても、特に原告川合が実質的に損をすることはない。だが、万一にも川合氏が勝訴したとすれば、「川越市」は、私人としての川合善明氏に損害賠償金を払うことになる。すると、今度は「市が損害賠償金を払わなきゃいけなくなったのは、小林議員の責任だ」と、川越市が小林市議に損害金を求償(きゅうしょう)する。
 このような筋書きであれば、川合善明氏は自分が市長である川越市を訴えることで、「国家賠償法」を悪用して、間接的に小林議員からカネを巻き上げることが可能となるのである。
 川合市長は、始めからそのように計画しているから、「国家賠償法」で小林議員個人を訴えるなどと宣言したのではないか?いずれにしろ、川合市長が自作自演で川越市を訴えることがあれば、間違いなく刑事事件化するだろう。無論、その場合の被告は「川合善明」だ。

“おれ様市長” の無責任発言で「市の法務担当」も苦笑い

 現職川越市長が「川越市を訴える」と議会答弁した事実は、極めて重大な異常事態である。川合市長が狂ったのか、確信犯の計画なのかにかかわらず、小林議員への私怨晴らしのために「国家賠償法」を逆用して、市を巻き込む裁判をやると現職市長が議会答弁したのだから、今後、市職員が前代未聞の訴訟に振り回されることは想像に難くない。本紙は、この市長発言について川越市法務統括監の角田氏にコメントを求めたが、「私は職員ですから、法務監としてコメントはできない」という。
 現実に川合市長が小林議員を国家賠償法に基づく請求は可能かと尋ねたところ、角田氏は苦笑いで「それはわかりませんが…」と前置きしながらも、「川合さんが小林議員を訴えるとは聞こえてこない。川合さんが川越市を訴えるというようにしか受け止められない。訴訟が起こされれば、相手が誰であろうとも市のために頑張るのが我々(市職員)の務めです」と回答した。
 いざ市長が川越市を訴えても、市職員が川合市長の味方につくことはなさそうだ。

市民の要望より “おれ様の権力”? 川合市長の独裁政権

 従来から、独裁とウソとデタラメを振りかざしてきた“おれ様市長”たる川合善明氏を厳しく追及してきた小林薫議員だが、今議会での一般質問は、時に怒号に近い声量で市長を一喝する、迫力に満ちていた。だがそれは、川合市長が自分を訴えたことに対する個人的な怒りからではない。市民不在の「自作自演の市長ゴッコ」を続ける川合善明という、日本憲政史上最悪の市長に、小林議員の義憤が噴出するのだろう。

 同氏の、7期という長期にわたる議員生活は、市民の小林議員に対する圧倒的な信頼の証でもある。一方、川合市長の言動はどうだ。市民女性A氏にかかわる一連の裁判、それ以前の住民訴訟における市民に対する恫喝行為にも明らかなように、市民を痛めつけてまで屈服させ支配しようとする川合市長の異常な言動の数々は、まさに独裁者そのものではないか。市民の存在は「選挙の時には自分に投票し、あとは税金を貢ぐ義務を負う奴隷」だとでも考えているのだろう。自治体の主権者は市民であるという、民主社会の大原則さえ無視する川合市長だからこそ、市民を相手に何件ものスラップ訴訟を乱発するのである。川越市という自治体を、市民不在の”おれ様王国”だと信じているかのような川合市長の傲慢さは、今議会での小林議員に対する答弁でもよくわかる。

 本年の「川越まつり」閉幕後に、川越祭囃子保存会からの「お囃子の練習場所の確保や、老朽化している山車の修繕基金を設置して欲しい」という「市民の声」を議会に届けた小林議員に対して、川合市長は、それを「仇敵・小林」の要望と解釈してみせたのである。

川合善明市長

(川越まつりの)お囃子の練習が出来る場所がない、山車の修繕基金を設置して欲しいとの点につきましては、それぞれ小林議員さんのご要望というふうに承っておきます。

小林薫議員

 だから、私の要望じゃないって言ってんだよ。いい?ここ(議場)にいる皆さんはね、議会人よ。ひとりで勝手に好きで出て来てるわけじゃないんだよ。
 それぞれ2千、3千、4千(票)取る方もいらっしゃるけど、支持者の後ろ盾があるわけよ。その代弁者として来てるわけよ、みなさん。私が自分の意見を勝手に言っているわけじゃない。
 「小林さんの要望として聞いておく」って、私の要望じゃないって言ってんだよ!そんな上っ面の調子で答えられたんじゃ困るんだよ!

 「小林議員さんのご要望というふうに承っておきます」と慇懃無礼な言い草だが、要するに川合市長は「おまえ(小林)の頼みなんか聞いてやるわけねえだろ」といったのも同然である。このやりとりが、川合善明という人間の邪悪で愚劣なる本性を如実に表しているといえる。川合市長は、小林議員が「市民の代弁者」であることなど、まったく意に介すこともなく「目の前にいる敵」としか認識していない。だから、川越まつり関係者市民の要望も「仇敵・小林からの要求」であると、その低劣な脳内で意味を置換してしまうのだろう。もっとも、主婦である市民女性A氏を相手取って、損害賠償請求総額950万円の4件ものスラップ裁判で痛めつけるといった川合市長の異常な行為だけでも、この市長が市民の声を聞き、市民のために腐心することなどあり得ないことは周知の事実だ。

川合市長の病理  なぜ “おれ様市長” は誕生したのか?

 さてここで、本稿冒頭部に紹介した、小林議員と川合善明市長の因縁の始まりを思い出して頂きたい。2009年1月の川越市長選で当選するまで、川合善明氏には政治家経験が皆無だった。簡単に言えば、早稲田大学・東京教育大学を卒業後から市長に当選するまで、川合氏は一介の「売れない弁護士」だったのである。
 善明氏の実父で元川越市長の川合喜一氏が、川越市議会議員、川越市助役という堅実なキャリアを経て、川越市長に当選したのとは違い、息子・善明氏は、なんらの政治家修行や行政マンとしての経験もない。だが結果的には「親の七光り」の典型で、市長の椅子に座ることが出来たというわけだ。そして、選挙経験さえ初めてだった当時の川合善明氏を、市長当選にまで導いた先輩政治家こそ、ほかでもない小林薫議員なのである。川合氏がまともな神経の人間であれば、恩人・小林議員を訴えることなどはしないし、出来ないはずだ。

 しかし「まともではない」川合善明市長は、恩人を逆恨みし、敵と見なすようになる。
 川合市長は、セクハラ発言から醜悪な酒癖といった、市長にあるまじき言動を、小林議員に注意された10数年も前から現在に至るまで、異常な執念の逆恨みを抱き続けるようになったのだ。当たり前のことだが、小林議員が私人としての川合善明氏に、個人の自由を侵害するような注意や苦言を呈したことなど一度もない。自分が応援して市長にまでした男が、市長という公職者の品性を欠く醜態を公然とさらし続けるゆえに、今日も議会で舌鋒鋭く、川合善明市長を追及するのである。

 一方、川合氏の方は、議員としての小林議員と政策や政治理念の上で見解を対立させてきたわけではなく、「おれ様に指図した」というだけの理由で、嫌がらせの裁判を一件では収まらず、現在係争中の新たな訴訟まで起こしている。川合氏のこうした性格は、コンプレックスの裏返しでもある。かつては小林議員に頭を下げて市長選支援を頼んだ川合氏だが、それは小林氏を選挙に利用できるからという理由でしかなく、小林議員に敬意を抱いてのことではない。そのときは市長当選の野望のために、内心では下げたくない頭を下げていた。だからこそ市長になった川合氏は、自分を注意した小林議員を敵視するようになったのである。「いつまでも先輩政治家風を吹かすんじゃない。今は“おれ様”が市長で、おまえはただの議員なのだ」と、川合氏は過去の小林氏に対するコンプレックスが逆転したと妄信するようになったのだろう。

 川合市長のこのような行動律のことを、一般的には「異常な人格」というが、川合氏の場合、「人格障害(パーソナリティ障害)」に分類される「自己愛性パーソナリティ障害」である疑いさえ否定できないだろう。
 その分野の権威である米国精神医学会が発行している精神障害の診断と統計マニュアルによれば、自己愛性パーソナリティ障害の診断を下すためには、以下の5つ以上に当てはまる必要があるという(赤文字表記は本紙註)。 

●自分の重要性や才能について、誇大な、根拠のない感覚を抱いている(誇大性)。
●途方もない業績、影響力、権力、知能、美しさ、または素晴らしい恋という空想にとらわれている。●自分が特別かつ独特であり、最も優れた人々とのみ付き合うべきであると信じている。
●無条件に賞賛されたいという欲求をもっている。

●特権意識をもっている。
●目標を達成するために他者を利用する。
●共感性に欠けている。

●他者を嫉妬しており、また他者が自分を嫉妬していると信じている。
●傲慢かつ横柄である。

 本紙の意見では、川合善明市長は、上掲条件の5つ以上に該当すると思われる。
 特に「特権意識」「他者を利用」「共感性に欠ける」は、まるで米国精神医学会が、川合善明市長自身を診察したのかと錯覚するほどの当てはまりようではないか。
 本稿では概要に留めたが、小林議員の一般質問での市長追及の詳細は、冒頭にリンクを記載した「川越市議会中継」でご覧いただきたい。小林議員の猛攻撃にウソとデタラメな答弁に終始するだけの、川合善明氏の異常な態様を映像で見ることができる。  

 さて、本稿の最後に、読者諸氏にシンプルな疑問を投げかけよう。
 それは「なぜ、川合善明氏のような“おれ様市長”が誕生してしまったのか?」という問いである。一義的には選挙で選んでしまった、川合支持者である有権者市民の責任を問うことができるし、「市民のために」との大ウソの公約、まやかしの選挙演説をぶち続けた川合善明氏本人の邪悪な人格、すなわち「ウソをついても権力者になりさえすれば、こっちのものだ」との悪性の高さが原因ともいえる。しかし、最大の原因は「川越市議会」にある。本紙で特集を続けている「三上喜久蔵議員」の、大罪に価する市民への裏切り行為は言うに及ばず、ほかの議員らは、川合市長の異常さを誰も正面から問題にしようともしない。
 市長の「強制わいせつ容疑」を告発した元警察官でジャーナリストにして行政執行部の経験もある仙波敏郎氏をして「1,700余りの全国市町村で、最低最悪の市長は川越市長・川合善明でしょう」と言わしめるほど、川合善明という人物は、川越市の病理そのものだ。ところが、川合市長を追及する議員は、事実上、小林薫氏ただひとりである。
 女性の人権保護を謳っている公明党議員らさえ、市長から「セクハラ・わいせつ被害」を受けた挙句に、口封じのためのスラップ訴訟に苦しめられている市民女性A氏の事件を見て見ぬふりで、仙波氏による本件請願でも賛成に立つことはなかった。
 公明党川越支部も、市長に並ぶ大ウソつき議員というべきか、小林議員を除くすべての川越市議会議員は、ここまで「異常」な市長を黙認し続けている

 この市議会の「三猿主義(見ざる、言わざる、聞かざる)こそが、“おれ様市長”を誕生させ、その暴走を放置しているのだ。この数年では、反市長の代表格議員だった新井喜一氏が、市長派が仕掛けた「でっち上げセクハラ事件」で、メディアに名前をさらされ、政治生命を絶たれ失脚したことで、川越市議員らは「市長に異を唱えれば、何をされるかわからない。黙っているのが一番だ」と恐れるようになったのだから、到底、市民の選良たる議員などではない。内実は独裁国家における形式上の議会と同じ様相を呈しているのだ。もはや、ここまで腐敗した議員らに何を言おうが無駄である。

 川越市有権者は来年4月の市議会議員選挙で、川合市長の恐怖政治に沈黙しているだけの(だが給料という名の市民の血税で豊かな生活だけは享受する)肩書だけの議員らを、川越市議会から一掃すべきである。そこからやり直さなければ“おれ様市長”川合善明は、市長任期満了まで歪んだ権力欲に我が意を得たまま、川越市政を私物化し続けるだろう。

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