遂に川合市長<二期8年>の迷走に終止符が打たれる時が来た… | 行政調査新聞

遂に川合市長<二期8年>の迷走に終止符が打たれる時が来た…

柿田市議が一般質問で官製談合追及の口火を切る!!

いよいよ、川合市政の終わりが始まった。これまで本紙が全力を注いで報じて来た、川合市長による官製談合疑惑が市議会という公の場で糾弾された。
本紙が号外を発行し、この問題を報じて以降、川合市長に対する怒りの声が多くの市民から寄せられていた。しかし、川合市長はこの問題を存在しないかのように無視するパフォーマンスを続け、恥ずかしげもなく三期目への出馬を表明していたのである。

我先にと逃げ出す支持者の姿 >>>>> 三期目の可能性も危機的状況

自民・公明などの支持を取り付けて、まだ川合市長がしがみつきたい市長の椅子は保証されたかに見えた。だが、天は不義を許しはしなかった。自民党川越支部長を務めながらも、川合市長の市民を無視する政治に対して止むにやまれる思いで、自らが出馬することを表明した渋谷実県議会議員。その登場によって、川合市長の三期目は先が見えなくなった。
市長になることだけが目的であり、なんら具体的な施策も展望もなかった男は、後援会の有力者らに利益を誘導することによって、自らの地位を確保することだけを考えてきた。
市民を無視し、裏切り、名誉欲を満たすことのみに終始してきた川合市長。だが、その命運も、危うくなったことは確かである。

市民のために官製談合を追及 >>>>> 讃えられるべき柿田市議の行動

12月12日午後、命運が尽きかけていることを如実に示す官製談合への追及が行われた。昼食を挟んで再開された「市議会第6回定例会」の一般質問に立った共産党の柿田有一市議の質問によってであった。柿田市議の質問は官製談合疑惑を皮切りに「川越市の入札・契約のあり方」そして「業務委託契約」に関するもので、本紙をご覧になっている読者であれば一目瞭然であろうが、柿田市議の質問は本紙が報じて来たことを川合市長に問い糺すというものであった。
柿田市議の所属する共産党と本紙とは、イデオロギーの面では相容れない部分もある。しかれども、それを乗り越えて市民のために市長を追及せんとするレールに乗った柿田市議の勇気は称えなければならない。まさに市議会議員の職責とは、斯くあらねばなるまい。

これが川越市職員の現状だ >>>>> やる気を疑う総務部長の答弁

柿田市議は具体的な企業命名を挙げずに、随意契約と落札による契約の比率について次のように問い糺した。
「業務委託において契約件数や契約金額の大変に多い事業者が存在します。私が見た限りでは、あるように見受けられますけども、市はそういう認識が、件数や金額の多い特定の事業者があると認識しているのか、あるのならそれはどういった理由なのかお伺いしておきたいと思います」
答弁に立った総務部長は、過去3年の随意契約の占める割合を示し、およそ68%を占める随意契約の割合だという。つまり、約7割が随意契約で占められており、公平に入札が行われているのは僅か3割だ。すなわち、川越市の事業の多くは恣意的に発注先を決めることができる随意契約によって占められているというのである。これは異常な数値である。総務部長の説明によれば、契約金額が低い事業が多いため、随意契約を行っているという。
よく考えればオカシイ。その一つ一つは小さな金額ではあるものの、それ全て市民の税である。現状で随意契約している件数は毎年1000件以上もあるのだ。1000件以上の随意契約を競争入札にすれば、現在の随意での契約金額より安く契約することができ、市の出費を防ぐことにもつながるのだ。すなわち、市役所の怠慢、前例重視の姿勢によって随意契約による無駄な出費が放置されている。これは、川合市長のみならず全職員が猛省すべき事柄であろう。

最低制限価格を定めない >>>>> 法律でOKならばよいというのか?

さて柿田市議は、入札にあたって最低制限価格を設けてないことに対しても追及を行った。この問題は、川合市長の後援会の有力者の差配する㈱カナイ消防機材の物品購入に関する入札方式を指している。これに対する総務部長の答弁は「最低制限価格を設けない入札に関して、物品購入には地方自治法施行令に該当しないため設定していない」というものであった。
総務部長は、最低制限価格は公共工事や業務委託において、極端に低い価格で受注された場合の経費不足が招く品質の低下などを防ぐために設けられていることを必死に説明している。
だが、これは詭弁に過ぎない。「品質の低下」は物品購入に当てはまるものであり、正に本紙が指摘した食品には「品質」は欠かせないポイントとなる。極端に言えば安く仕入れた腐りかけの食品でも納入が可能ということになってしまうではないか。
最低制限価格は、公共工事や業務委託だけでなく、物品購入にも当然当てはめるべき事項であろう。川越市は地方自治法施行令に該当していなければ設定をしないという、いわば「お役所仕事」の典型である。そのことは、市民に奉仕すべき責任のある市役所職員を「お役所仕事」を回すだけの機械にしてしまう。本来、川越市には他市に誇れる優秀な職員が大勢いるのだ。本紙は長年月川越市役所と接触しているから判るのだ。
有為な職員の翼を折っているのはこれこそ、川合市長のリーダーシップの欠如。いや、川合市長が自ら市長の椅子を確保するために、㈱カナイ消防機材による都市計画法違反を見て見ぬ振り、官製談合の存在が職員から仕事に対する誇りをも奪い去っているのである!
川合市政の続く限り、川越市役所は腐敗の渦巻く伏魔殿と化していくばかりなのだ。
すべての元凶である川合市長は、柿田市議の追及に対して、必死で逃れようともがき続けていた。
川合市長はこの官製談合問題を認識したのは、本紙作成のチラシを見た本年8月だという。その後、関係部署の所属長、また平成23年度までの所属長に遡って聞き取り調査を行っていると説明する。これだけで、川合市長が悪徳行為を誤魔化そうとしていたことがわかる。

誰もが関わり合いを避ける官製談合 >>>>> その逃げ腰が川合市政を延命させる

なぜ平成23年度までの所属長としたのか?㈱カナイ消防機材38回に渡る異常な落札とそれら業務内容である業務委託や物品購入。
これらの入札は平成23年度以前も行われているはずのものである。本紙が平成23年度からの調査を行った理由は、川越市には入札結果表の保存期間が5年間となっているため、平成23年度からの入札結果表しか閲覧・コピーが出来なかったのだが、庁舎書類倉庫には23年度以前の入札結果表は保存されており、市長命であればいつでも引き出せるのだ。
質疑の中で柿田議員も語っているが、庁舎内部から内部への聞き取り調査を行ったところで、身内の庇い合いが生じるだけだ。仲間同士で聞き取りをしても事実を確認することなど不可能である。
仮に情報漏洩をした職員がいたとしても、自分の将来を投げ打ってまでこの時に“私が漏洩しました”と白状する者はいる訳がない。そう、川合市長は、誰もが自分の官製談合を裏付けるような証言をするハズがないと考えた上で、形だけの聞き取り調査を行って逃げ切ろうとしたのである。
川合市長が行ったのは、表面上、調査をしたという既成事実を作っておくための調査報告に過ぎない。そんなもので、市民からの不信を払底することができると考えているのならば大間違いだ。
もし、仮に川合市長が自らは潔白だと考えて本気で調査をするのならば、もっと調査すべき事柄は山の様にある。なぜ過去5年間しか調査をしないのか。また外部機関や第三者を使って調査しなければ、仲間同士の庇い立てにより適切な調査は行われない!

市役所の事なかれ主義を徹底批判する柿田市議の質疑に市長もタジタジ

3回目の質疑の中で、柿田市議は次のようにも発言している。
「問題意識の共有があったのかということをあえてお伺いしましたが、そういった状況を受けて庁内でおかしいなというふうに普通は思う。あるいは指摘をされたら少しこれは問題があるんだということで研究や検討を重ねる必要もあるんだと思う訳です。そういうことが庁内から問題意識が出ないということが、この問題の背景の大きな1つになるのではないかと感じました」
おかしなことが、行われているのに、それを見過ごす……。いや、それどころか、市職員に蔓延しているのは、個々人が自らの地位を守るために、それを見なかったことにしようとする風潮だ。

さらに柿田市議は官製談合に対する本紙の号外についても次のように語る。
「市長がいつご承知になったかということに関しましては、8月にチラシを見て疑われていることを知ったということで、その後、実績のある所属を対象に官製談合が有ったか否か、働き掛けを受けたか否か、またはそのような情報や噂を聞いたことが有るか否か、予定価格の情報の漏洩はなかったか、所属長の他、過去の所属長に遡って聞き取り調査を実施したということであります。
これらの聞き取り調査が、内部から内部への聞き取り調査だと思いますけども、これが有効な役割を果たすとは残念ながら到底思えないですよね。予定価格の情報を漏洩した方が、内部からの指摘に基づいて調査をされた時に、“私が漏洩をしました”ということが出てくる可能性は、まずありません。
どこかから内部告発なり、情報漏洩の状況が洩れて、それを基に告発をされるケースが圧倒的に多い訳ですので、それを正直なところ率直に信用するということは適切ではないと私は考えます」
さらにさらに!柿田市議の口からは、こんな厳しい言葉も飛び出しているのだ。
「噂や情報など中から上がらないということは、外部から、つまりは市民からはおかしいと思っていたことです。職員の内部の方は指摘をされても“おかしい。思わしくない”という感覚すら出てこないのではないかというふうに疑うところであります」
つまり、各人は川合市長の顔色を窺いながら「自分は間違ったことをしていない」「上からの命令に従っているだけだ」と、考えることを放棄しているのである。
第二次大戦中にユダヤ人の大量虐殺に加担したアイヒマンというナチスの将校がいる。戦後、イスラエルが、この人物を捕縛して裁判にかけた際に注目を集めた。というのも、どんなに冷酷で残忍な人物なのかと思ったら、風采のあがらない小男だったからである。そして、この人物は上司から指示された通りのノルマで虐殺を行っていただけだと、みずからの行為を疑うことも悪に加担している意識もなかったことを証言したのである。
この歴史上のエピソードが示すのは、組織の中で、個々人は自我や地位を保つために、どんなに間違った理屈でも、そこに疑いを持たなくなるということである。まさに、いま川越市役所で起きているのは、そういう現象なのだ!

川合市政が生み出した腐敗体質も糾弾!!
あらゆる人々が市役所のオカシサに気づいている

唯我独尊そんな人物であるから、職員が市長に諫言するのは至難の業だ。過去にも川合市長に諫言して首を飛ばされた人々がいるからだ。
柿田議員は「同一業者が何年も連続で落札している状況を川越市やその担当課は少しも疑いを持たない体質になっている」と指摘している。
柿田議員は触れなかったが、既に担当課でも官製談合を承知している職員は存在したであろう。「自分さえ気づかない振りをしていればいいだろう」と己を守り、自分の上司に盾つくことを抑えた結果ではないのか。職員の立場とは、そうせざるを得ないのである。官製談合を承知している職員は皆、自分の将来に思いをめぐらすのである。
柿田氏は、「市がこういった問題に慣れてしまっている」または「この状況がおかしいと思わない感覚になってしまっているのではないか」と問題視している。このような川合市政の体質でエスタブリッシュメントを気取っているのが、川合市長の背後に蠢く㈱カナイ消防機材をはじめとする後援会の有力者たちだ。
こうした連中に川合市長は、市民の血税を自分のものであるかのように勝手にしている現状。それは、本紙の報道によって白日の下に晒されている。もう、市民も黙ってはいないだろう。

川合発言を放置することは、川合市長のやりたい放題を認めることになる
もはや、一欠片(ひとかけら)の「徳」もない川合市政。

さらなる追及への決起を期待する

さて川合市長は、最後の答弁で自身が告発されている事実にも触れたが、その内容は酷いものであった。「どのようなプロセスを辿って問題ないとしたのかという点でございますが、この官製談合の問題につきまして告発されたのは私でございます。つまり私が官製談合をやったという、そういう告発でございますので、それは私自身の胸に聞けばすぐに判ることでございます。市で突っ込んだ対応をする必要があるのかどうかということでありますが、この告発は私はまともな告発とは受けておりませんので、市で突っ込んだ対応をする気は全くございません
つまり川合市長は、市民の真摯な告発を切り捨てたのである。これは、自ら市民がなぜ告発に踏み切ったのか全く理解していないということを認めたにほかならない。
なんでもあり、こんなことが許されていいのか!市民は怒りの声を挙げるべきである!

「まともな告発とは受けない」だって? 川合市長は、もう断末魔なのか??

市民は疑いがあるから告発したのであって、市長は公の場で弁明の義務がある。
本紙がこれまでの論評記事で記しているように、川合市長は「職務に関して不正の疑惑を持たれるおそれのある行為をしないこと」という川越市長等政治倫理規定に従う義務がある。その上で、市民に疑惑をもたれ告発されているという事実があるのだ。
川合善明市長は、もはや権力の亡者となり、自らの市長としての義務を果たすことも忘れてしまったのか……。政治の世界において、トップに立つ者には「徳」が求められる。その「徳」が、まったくないことを自ら認めてしまった川合市長。このような人物が市長の座にある限り、市役所の腐敗は続く。もはや、その悪循環を止めなくてならない。

さらなる抗戦を宣言した柿田市議 >>>>> 市民はもっと賞讃するべきだ!

質疑の最後で柿田市議は、次のようにいっている。
「市長から答弁がありましたが、“まともな告発ではない”というふうに市長がお話しになったことについてはですね、そのように受け止めたいと思います。2期の市長の任期はこれで終わる訳ですが、これから先は市民の判断に委ねられる件だと思います。私自身も今回の一般質問で行ったやり取り、市長の考えについて市民にご意見を求めながら、今日の状況を重視して伺って行きたいと思いますので、この点については申し上げておきます」

これは、柿田市議が今後も官製談合、都市計画法違反行為に組した川合市長、そして、川合市政の惨状と、その結果として生まれた市職員に正義の追及を続けることの宣言にほかならない。
この質疑によって、川合市政の最後の時は始まった。来年の市長選を前に川合市政への批判は燎原の火のごとく燃え上がるだろう。いや、燃え上がらなければならない。そうでなくては、また、なんの夢も希望もない川越市が続いてしまうだけだ。
観光名所だとかなんだとか、持ち上げられても、中身は空っぽ。所詮は、日帰りの暇つぶしスポット程度しか価値のない、魅力に欠けた川越市が、このまま続いてもよいのか?
今こそ、有権者が自らの権利を執行し、判断する時が来ているのだ!

平成28年川越市議会第6回定例会一般質問
柿田有一議員質疑と川合市長及び総務部長答弁

12月12日に行われた柿田有一議員の一般質問を本紙記者の速記による質疑と答弁の一部をここに掲載する。

『柿田有一議員一般質問』
入札・契約・業務委託に関する諸問題
(1)官製談合疑惑について
(2)入札・契約について
(3)業務委託について
(4)その他


▼柿田議員質疑(1回目)
業務委託の中でも、決算の中で我々は業務委託の細かい資料を頂いて決算の議会の中でも少し拝見させて頂いておりますが、この中身を見ますと、随意契約がまだ多くの割合を占めているように感じております。そこで、この業務委託において随意契約が全体の占める割合はどれくらいになっているのかお伺いしておきたいと思います。

入札に関わる最低制限価格についてもお伺いしておきたいと思います。最低制限価格が設けられている入札と設けられていない入札が存在するかと思いますが、最低制限価格を設けない入札はどのような場合かお伺いしておきたいと思います。

入札にあたって指名競争入札・一般競争入札があると思いますが、過去に指名競争入札であったものを一般競争入札に変更するというようなことが行われているケースがあったと思われます。指名競争から一般競争に変更する場合の理由は、どのようなものが考えられるのかお伺いしておきたいと思います。

▼総務部長答弁
随意契約の全体の占める割合でございます。
上下水道局を除く本市の業務委託において、直近のものを申し上げます。
平成25年度は総数1687件中1150件で68.17%。
平成26年度は総数1781件中1214件で68.16%。
平成27年度は総数1857件中1250件で67.31%。となっています。

最低制限価格を設けない入札についてでございます。
業務委託につきましては、地方自治法施行令第167条第2号の規定により原則として最低制限価格を設定しております。
物品購入につきましては、当施行令に該当しないため設定しておりません。
なお最低制限価格は、公共工事や業務委託において極端に低い価格で受注された場合の経費不足が招く品質の低下などを防ぐために設けられているものでございます。

指名競争入札を一般競争入札に変更した理由でございます。
市の入札につきましては、その事務手続きの効率性や市が適切と認める業者を選定するなどの利点があることから、重点は指名競争入札の方を多く対応してまいりました。しかしながら地方自治法において一般競争入札が原則とされていることを踏まえまして、入札手続きのよりいっそうの透明性・競争性・公平性・公正性を確保するため一般競争入札への移行をしたものでございます。

▼柿田議員質疑(2回目)
官製談合と名前がついて報道されているのは、川合市長の後援会の役員をされている方が勤める企業が、連続して市の業務を受注、連続で落札していることが繰り返されているということに伴うものであります。
入札というのは、多くの事業者が参加をして互いにその能力を競って業務を受注するということですので、競争力が働きます。
競争力が強ければ多くの事業を落札したり、それが繰り返されたりおかしいなと市民の方から見えるケースが指摘をされている問題だけではなく、ある可能性があります。それでこの告発を行った方々は、その内容について詳細に調べた結果として告発をされたということです。

告発状には具体的に不自然であると指摘をし、同一業者による連続した落札について指摘をしていますので、この指摘があった前後に庁内で問題意識の共有、何らかの協議がなされたのか。また、外部から何らかの指摘があったのかお伺いをしておきたいと思います。

市長は今回の告発の問題、当該事実を認識したのは、いつだったでしょうか。お答え下さい。

市長は今回の告発の件で関係部署や庁内の方々に調査や対応の妥当性について何らかの指示を行ったのか、行ったのであれば、その内容はどういうものであるのかお伺いしておきたいと思います。

今回の指摘は、当該事業者が失敗することなく連続して多くの入札によって、多くの事業を受注しているということは、いささか不自然な部分があると思います。
6年連続、または複数回連続で受注するというのは、簡単にできる話ではないと感じます。当然、市内には同業の他社の方々もいらっしゃいますし、皆さんこの景気の状態の中で1つでも多く仕事を受けようと努力をされていると思いますので、今回頂いた指摘につきましては特段、公益性の高く川越市が直接外郭団体等の管理をしている団体でもありませんので、この連続した多数の落札はいささか首をかしげる、指摘をされれば問題もあるかもしれないと私は思う中身だと思いますが、市長は今回の件について正常な入札であると考えているのか、市長の考えをお伺いしておきたいと思います。

▼総務部長答弁
告発状に記載された同一の業者による連続した落札についてでございます。
地方自治法を始めとした各法令や川越市の入札運用方針に則り執行されたものであり、特定の事業者が有利となるような入札の執行は行われておりませんので、特に庁内での問題認識の共有や協議は行われておりません。
また連続した落札につきましては、現在外部からの指摘は受けていない状況でございます。

▼川合市長答弁
今回の告発に係る問題を認識したのは、いつかということでございます。
本年8月に今回の連続落札や官製談合を疑われているというチラシを見て認識した次第でございます。

関係部署に調査等の指示を行ったかという点でございます。
告発状に記載されている入札及びそれ以外で当該業者と契約の実績のある所属を対象に、当該業者との間に官製談合が有ったか否か、官製談合するよう働き掛けを受けたか否か、またはそのような情報や噂を聞いたことが有るか否か、予定価格の情報の漏洩はなかったかにつきまして、現在の所属長の他、平成23年度までの所属長に遡って聞き取り調査をするよう指示を致しました。
その結果、全ての所属長からそのような事実はなかったことを確認しております。
また特定の業者による連続した落札は、必ずしも望ましい状況であるとは言えないという意見もございますので、今後特定の業者に落札が偏らないような方策が可能かどうか研究して参りたいと考えております。

今回の落札を正常な入札と考えるかということでございますが、公正に執行された入札等の手続きの結果でございまして問題のないものと考えております。

▼柿田議員質疑(3回目)
問題意識の共有があったのかということをあえてお伺いしましたが、そういった状況を受けて庁内でおかしいなというふうに普通は思う。あるいは指摘をされたら少しこれは問題があるんだということで研究や検討を重ねる必要もあるんだと思う訳です。
そういうことが庁内から問題意識が出ないということが、この問題の背景の大きな1つになるのではないかと感じました。

市長がいつご承知になったかということに関しましては、8月にチラシを見て疑われていることを知ったということで、その後、実績のある所属を対象に官製談合が有ったか否か、働き掛けを受けたか否か、またはそのような情報や噂を聞いたことが有るか否か、予定価格の情報の漏洩はなかったか、所属長の他、過去の所属長に遡って聞き取り調査を実施したということであります。
これらの聞き取り調査が、内部から内部への聞き取り調査だと思いますけども、これが有効な役割を果たすとは残念ながら到底思えないですよね。予定価格の情報を漏洩した方が、内部からの指摘に基づいて調査をされた時に、「私が漏洩をしました」ということが出てくる可能性は、まずありません。どこかから内部告発なり、情報漏洩の状況が洩れて、それを基に告発をされるケースが圧倒的に多い訳ですので、それを正直なところ率直に信用するということは適切ではないと私は考えます。
噂や情報など中から上がらないということは、外部から、つまりは市民からはおかしいと思っていたことです。職員の内部の方は指摘をされても「おかしい。思わしくない」という感覚すら出てこないのではないかというふうに疑うところであります。

問題はないというふうに本件の入札について市長はお話をされていますけれども、どのようなプロセスを辿って問題ないという結論に達したのか。所属長に聞いた、それから自分の能力で考えて大丈夫かどうかの判断を下すこともあるでしょう。それ以外の手段や他の人の技術的な助言などがあれば、そのようなプロセスを辿って問題ないという判断になるのでしょうし、そうでなければ市長が問題ないと判断した発言にはプロセスがあると思いますので、どういうプロセスで問題ないという判断をしたのかお伺いしておきたいと思います。

こういう中で1つは公契約条例、労働者の問題と事業者の問題が対立する構造の中で現在結論が出ない形で市長は、はっきり結論が選挙までには示さないという態度を取っていますけども、そういうような状況も…それが川越市の入札や公共工事・業務委託、それから契約に関わる諸問題となって今、談合の疑いがかけられている訳であります。
私自身は今回の問題に関して、またこれに関わる様々な問題に関してもう少し市で踏み込んで対応する必要があるのではないかと考えています。しかも早急に対応する必要があるのではないかと考えています。
先程の市長答弁では緊急を要する必要がある旨の認識は示しているような発言でしたけれども、改めて伺います。
本件に対して踏み込んだ何らかの対応や検討をおやりになる、そういった考えはあるのかどうかお伺いを致します。

▼川合市長答弁
どのようなプロセスを辿って問題ないとしたのかという点でございますが、この官製談合の問題につきまして告発されたのは私でございます。つまり私が官製談合をやったという、そういう告発でございますので、それは私自身の胸に聞けばすぐに判ることでございます。

市で突っ込んだ対応をする必要があるのかどうかということでありますが、この告発は私はまともな告発とは受けておりませんので、市で突っ込んだ対応をする気は全くございません

▼柿田議員質疑(4回目)
市長から答弁がありましたが、「まともな告発ではない」というふうに市長がお話しになったことについてはですね、そのように受け止めたいと思います。
2期の市長の任期はこれで終わる訳ですが、これから先は市民の判断に委ねられる件だと思います。
私自身も今回の一般質問で行ったやり取り、市長の考えについて市民にご意見を求めながら、今日の状況を重視して伺って行きたいと思いますので、この点については申し上げておきます。以上です。