川合善明市長は、己に対する市民の刑事告発に「大した問題ではない!」と嘯(うそぶ)いている | 行政調査新聞

川合善明市長は、己に対する市民の刑事告発に「大した問題ではない!」と嘯(うそぶ)いている

市長としての資格も倫理もない、虚栄の素人政治家だ!

川合善明市長と「川合よしあき後援会・高階(たかしな)地区後援会長」である ㈱カナイ消防機材 金井眞一郎会長との親密なる交流から生じた、糾弾されるべき ㈱カナイ消防機材による都市計画法違反行為並びに許せざる「38回」にわたる連続落札行為。これに関して川越市民と東京の文化人・弁護士らが「さいたま地方検察庁に刑事告発」したニュースは、本紙ならびにテレビ埼玉でも報道された。
ところが川合善明市長は、川越市自治体首長として己の責任の所在を恥じるどころか「大した問題ではない」と親近者らを前に居直っているという。
いま現在も、市街化調整区域に㈱カナイ消防機材が本社を構える施設を放置し、官製談合以外にはあり得ない異様な落札についても、市長としてそれらの説明責任も果たさず、これらの事件を問題外として「せせら笑って」いるとしか思えない。川合市長の視野には自らの支援者や取り巻きの諸氏のみが映り、市民の存在など眼中にないのだろう。
市長としての資格など皆無であることは当然ながら、仮にも弁護士たる人物にして倫理性の欠片も持ち得ていない川合善明氏の正体が、その居直りに顕現している。
川合市長は、議会筋も当該事件を取り上げず、司法が動くことなどあり得ないと慢心し、当該事件は事件とすべき問題ではなく、一部の反市長派の騒擾(そうじょう)であり、取るに足りない余所事(よそごと)の問題であるがの如く横を向き、自身の三期市長選挙活動に専念している。
ここで本紙が確認出来ている事実を一点、補足しておきたい。
先月14日、市民らが行った刑事告発に関する本紙の問い合わせに対して、告発人らからは「水面下の動きは、むしろ核心に入っています。いまはそれ以上の情報はお伝えできません。」との回答があったことだけは記しておこう。
川合市長が高を括るのは、内心の危機感と焦燥感を誤魔化すための虚勢であろうが、刑事告発不受理の判断が示されない限り、安堵するのは早計だろうと本紙からのメッセージを送っておく。
重大な問題は、川合善明氏が平成21年2月8日市長に就任してより、2年3ヶ月後の平成23年5月10日に ㈱カナイ消防機材の本社を市街化調整区域に移転・登記した行為である。本社移転時、㈱カナイ消防機材は本社所在地の変更を市の契約課に対し、入札参加資格者の本社移転変更の届出を提出しなければならない。
㈱カナイ消防機材は契約課に本社所在地(市街化調整区域に設置した)の変更届出を提出した。勿論、埼玉県を始め県下各市町村にも提出している。斯様な違法所在地への本社移転変更届出を川越市は、㈱カナイ消防機材の違法行為を承知の上で受理したのである。
既に川越市都市計画部開発指導課は、㈱カナイ消防機材の違法行為を十分理解しているのにも係わらず ㈱カナイ消防機材が都市計画法違反行為を承知で、市街化調整区域に本社移転を決行した裏には、川越市政のトップである川合市長と金井眞一郎氏との間に確信的結束があったからだ。両者の斯様な関係なくしては成立するはずのない、市民不在の大胆不敵な悪事なのだ。

川合市長と「川合よしあき後援会・高階地区後援会長」である金井眞一郎氏との濃密な交流は、消防関係の入札にも官製談合と呼ぶべき「38回連続落札」という事実にも反映されている。川越市政開闢以来の突出した犯罪行為であろう。それが明示的であれ暗示的であれ、市長と後援会長の利害関係の意を汲み、またそのように示唆されて調整を図るべく仕えているのが市の職員らである。
このようなことを弁護士資格を有する現職市長が平然と行い、刑事告発されても余裕を装い沈黙する。報道までされた自身への刑事告発の内容が事実でないならば、その釈明を公式に行うことも市民に対する市長の職責であることは言うまでもない。
その職責を放置し、三期目の当選を目して選挙活動に専念している川合善明氏と、それを盲信している権益主義の取り巻きらに対して心ある市民の怒りは募るばかりである。ところで、川合善明市長と金井眞一郎氏は、以下の「川越市長等政治倫理規定」を知っているのだろうか。
すでに川合・金井両氏は、この倫理規定に反しているのだ。

川越市長等政治倫理規定(抜粋)

(目的)
第一条 政治倫理の確立と向上に努め、その地位による影響力を行使して、自己の利益を図ることのないよう必要な措置を定めることにより、市政に対する市民の信頼にこたえるとともに、市民が市政に対する正しい認識と自覚をもち、もって公正で開かれた民主的な市政の発展に寄与することを目的とする。

(市長等の責務)
第二条 市長等は、市民全体の奉仕者として、市民の信頼に値する倫理性をもって、市政に関わる権能と責務を深く自覚し、地方自治の本旨に従い、その使命の達成に努めなければならない。

(政治倫理基準)
第三条 市長等は、次に掲げる政治倫理基準を遵守しなければならない。

一 職務に関して不正の疑惑を持たれるおそれのある行為をしないこと。
二 権限又は地位のもたらす影響力を私的な目的のために使用しないこと。
三 地位を利用していかなる金品も授受しないこと。

市長等は、その行為が前項に規定する政治倫理基準に反するとして疑惑を持たれたときは、誠実に疑惑の解明に当たるとともに、その責任を明らかにしなければならない。

(市民の努め)
第六条 市民は、自らも主権者として市政を担い、公共の利益を実現するとの自覚をもち、市長等に対し、その地位又は職務上の影響力を不正に行使させるような次に掲げる働きかけを行わないように努めなければならない。

一 市が行う工事等の請負契約、委託契約、物品納入契約その他の契約に関し、特定の者の推薦又は紹介の依頼をすること。
二 市が行う許可又は認可に関し、特定の者のために有利な取り計らいの依頼をすること。
三 市職員(臨時職員を含む。)の任用に関し、推薦又は紹介の依頼をすること。
四 寄附又は供応(交通、宿泊、飲食、娯楽等)の要求をすること。
五 前各号に掲げるもののほか、社会通念上疑惑を持たれるおそれのある行為の依頼をすること。

市民らによる川合善明市長の刑事告発とは、別の問題として、川越市議会諸氏には、当該規定にあからさまに反する市長と金井眞一郎氏の関係について、また告発された被疑事実に対する市長としての説明責任を追及すべきであろう。
刑事告発された事案の責任の所在、つまり違法行為の従属的な職員などが誰であろうとも現に市政の最高責任者は川合善明市長であり、その余ではない。市議会は、道義的責任さえ嘲笑しながら放置する川合善明氏を、このまま次期市長の座に就かせてはならないはずだ。
川越市議会には、川合市長と金井眞一郎氏(川合よしあき後援会/高階地区後援会会長)の悪徳を暴く奮起が切に待たれている。

低迷する川越市を活力ある都市に発展させるために
「名利を捨て…命懸けで市民を守り…市政を改革する」
こうした市長の出現を…市民は待ち望んでいるのだ。