佐藤鐵太郎 海軍中将 忘れられた「海主陸従」の国家戦略家 ―後編― | 行政調査新聞

佐藤鐵太郎 海軍中将 忘れられた「海主陸従」の国家戦略家 ―後編―

忘れられた「海主陸従」の国家戦略家

―後編―
藤 井 厳 喜
(国際政治学者)

何故、海主陸従の国家戦略は主流となれなかったのか

そもそも佐藤鐵太郎の唱えたような国家戦略、そして国防論が主力となっていれば、対英米戦は避けられたであろう。そもそも日本は何故、1941年、対英米戦に踏み込んだのだろうか。その理由の第1は、主にチャイナ問題である。日本は日露戦争以降、朝鮮半島から満洲、そしてシナ大陸に所謂植民地的な特殊権益を築いてきた。当初は他の帝国主義国家と適度なバランスをとり、相互に牽制しあいながらやってきたのだが、英米は日本がチャイナ利権を独占するのではないかと疑心暗鬼となった。

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