「フランスの植民地、ベトナムを解放した帝国陸軍将兵」 | 行政調査新聞

「フランスの植民地、ベトナムを解放した帝国陸軍将兵」

井川一久さんから聞いた話
(前編)

藤井厳喜(国際政治学者)

大東亜戦争の目的は3つあった。第1は自存自衛(独立自尊)であり、第2はアジア植民地の欧米列強からの解放であり、第3が共産主義の侵略を防ぐことであった。1943年(昭和18年)11月5日から6日に東京で開催された大東亜会議は、独立自尊のアジア諸国の平等・互恵・連帯を世界に宣言した、有色人種諸国による初の国際首脳会談(サミット)であった。
大東亜戦争を通じて日本がインド・インドネシア・マレーシア・ビルマ(ミャンマー)の独立に貢献した事績は比較的よく知られている。
インドの解放に関しては、日本はチャンドラ・ボースと連帯し、大英帝国の植民地主義を打倒しようと尽力した。チャンドラ・ボースは大東亜会議にもオブザーバーとして出席している。日本は当時、日本軍が占領していたアンダマン諸島とニコバル諸島をチャンドラ・ボースの仮政府(亡命政権)に与えた。
そして、インパール作戦によって一挙に首都デリーを解放しようとしたが、力尽きて敗退している。しかしながらインパール作戦は、インド独立戦争においては決定的な重要性をもつ軍事作戦であった。

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