[トランプを過小評価した金正恩の誤り]
藤 井 厳 喜(国際政治学者)
2月27~28日、ベトナムの首都ハノイで開催された米朝首脳会談は、何ら前向きの成果を生み出すことなく終了した。日本のマスコミは一般に、「交渉決裂」あるいは「交渉失敗」という報道を流したが、これは必ずしも正確ではない。しかし第2回目の米朝首脳会談が、積極的な問題打開策を打ち出さなかったのは確かである。一体、何が起きたのだろうか。この間の事情を現在、入手し得る情報をもとに分析してみよう。
藤 井 厳 喜(国際政治学者)
2月27~28日、ベトナムの首都ハノイで開催された米朝首脳会談は、何ら前向きの成果を生み出すことなく終了した。日本のマスコミは一般に、「交渉決裂」あるいは「交渉失敗」という報道を流したが、これは必ずしも正確ではない。しかし第2回目の米朝首脳会談が、積極的な問題打開策を打ち出さなかったのは確かである。一体、何が起きたのだろうか。この間の事情を現在、入手し得る情報をもとに分析してみよう。