川合善明川越市長、ついに刑事告発! | 行政調査新聞

川合善明川越市長、ついに刑事告発!

あまりにも奇想天外な告発劇!
東京の文化人・弁護士たちが川越市民と共に、川合市政に斬り込んだ!

去る10月14日、テレビ埼玉のインターネット・ニュース・サイト「テレ玉」は、以下の記事と動画を配信した。
httpssssss://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161014-00010000-teletamav-l11

動画ニュースを目にした川越市在住のA氏は、思わず「え!!」と声を上げたという。それは、川合善明市長が、なんと東京のドキュメンタリー監督や弁護士らが立ち上げた市民団体「コレクト行政!連絡協議会」によって、さいたま地方検察庁に刑事告発されたとの報道だったからだ。記事と動画はYahoo ! JAPANニュースにも配信され、現職市長による官製談合疑惑は、一夜にして全国に知らされることとなった。

A氏が何よりも驚いたのは、市民と並んだ告発人がドキュメンタリー映画監督ら文化人と東京の弁護士だったからだ。同市民団体の設立経緯から告発状などは、この刑事告発が行われた同日に公開された彼らのウェブサイトに述べられているので、ここでは割愛する。

奇遇であるが、同団体の代表を務めるドキュメンタリー映画監督の土屋トカチ氏は、本紙が報じた『町田市いじめ隠ぺい事件』の取材にもコメントをくれた人物。今なにかと話題の「ブラック企業大賞企画委員」としても活躍する反権力の調査報道映画の若きベテランで、その分野では国際的に著名である。もうひとりの高橋玄氏も社会派映画で知られる国際的な映画監督で、マスコミでも反権力的な言論を堂々と展開している。
告発状に自ら告発人として名を連ねる武田健太郎弁護士も、やはり『町田市いじめ隠ぺい事件』で被害児童側の弁護人として同件の公判を担当している。
実は、本紙はこの日の刑事告発を事前に知っていた。ただし、ほんの数日前のことだった。
先のテレビ埼玉の配信動画でも取材を受けている本件告発人のひとりで川越市民の戸松廣治氏は、これまで本紙が追及してきた川合善明市長の闇をめぐる取材の中で出会った人物である。そして、戸松氏は本紙が報じた『町田市いじめ隠ぺい事件』で「東京の文化人と弁護士さん」の活動に強い関心を持っていたというのだ。

東京都町田市の小学校で「いじめ隠ぺい事件」
町田市立町田第三小学校を覆う異様な空気とはなにか?

川合市政の闇を知った戸松氏は「こんなことが放置されている川越はおかしい!市議会も黙っているとは小江戸川越の恥じゃないか」と義憤を燃やしていた。しかし、マスコミに持ち込もうにも、戸松氏にそんな手段や人脈はなかった。    
そこで思い出したのが、本紙で報じた『町田市いじめ隠ぺい事件』だったという。
町田市の事件も行政問題であり、現に公判中の同件裁判も被告は町田市である。戸松氏は「この人たちなら川合市長の問題に知恵を貸してくれるかもしれない」と、土屋監督らに連絡を取り相談した。
土屋監督は、現在も町田市の事件の取材を続けていることから、武田弁護士や高橋監督とは、すでにチームワークが組まれていた。戸松氏からの話を聞いた彼らは、これを機会に同類の行政問題や事件情報を共有するためのネットワークの構築を目標として、任意団体名を掲げて活動することを決めたという。それが川合市長を刑事告発した「コレクト行政!連絡協議会」である。

市民と市外民が極秘に進めた電撃作戦

今回の刑事告発は、立ち上がった川越市民たちが東京の文化人、法律家とタッグを組み水面下で準備を進めたことだが、14日の4日程前に戸松氏から本紙宛てに「今週、検察に告発状を提出します」との一報があった。
戸松氏は「コレクト行政!」から情報開示日を指定されていたという。仮にも現職市長を刑事告発するのだから、直前まで内密に準備を進めなければならないと釘を刺されたのだという。
権力の構造と志向性に精通した土屋監督ら気鋭の文化人は「普通なら川越市警察や県警に持ち込みますが、現職市長を捜査する気迫は薄い。川合市長の息もかかっているから告発受理などに躊躇(ためら)いがあるかも知れない。だから一足飛びに、さいたま地検に告発するんです」と戸松氏に明かしたという。本紙でさえ掴めなかった、まさに電撃作戦だった。
戸松氏とは近しい知人でありながら、この件を一切知らなかった市民が冒頭に紹介したA氏だ。自分の住む市の首長が、映画監督や弁護士に刑事告発されただけでも驚きだが、そのニュース映像に知人の戸松氏が市民代表として出てきたのだからA氏が仰天しても当然である。
「コレクト行政!連絡協議会」のウェブサイトで公開された告発状を見ると本紙の取材成果も利用されている部分がある。これは、本紙が本件問題を告発する小冊子などを市議らに配布していたことから、彼らも情報を入手できたのだろう。告発文書に著作権があるわけではないので、このような意義ある方向に引用されることは本紙としては、むしろ誇らしい。
しかし、本紙の調査報道と「コレクト行政!」の取材成果がまったく同じ結論を導き出したことには重要な意味があるというべきだろう。
ニュース動画では触れられていないが、告発状には、本件川合市長の刑事告発に賛同する川越市民を中心とした130名以上の署名も添えられ検察庁に渡っている。
川合善明市長と後援会会長・金井眞一郎氏の関係は、誰が見ても疑惑に満ちた関係なのだ。

動き出す正義

当日の記者会見について、市民代表・戸松氏は「会見には埼玉県政記者クラブのほぼ全社が来ていた。告発状の提出ということで受理決定ではないので、まだ記事にしないところが多いようですけど、テレビ埼玉は我々の会見を大きく報じてくれた。これをきっかけに川合市政の闇を全国民に知ってほしい」と本紙に語ってくれた。
告発状を受理するか否かの地検の判断には数週間を待たなければならないが、川越市民2名を含む告発人と、その賛同市民らは、かつて首相さえ逮捕した日本の検察庁の正義を大いに期待しているという。
それにしてもニュース動画で見た武田弁護士の若さには驚いた。
調べてみると武田弁護士は、なんと川合善明市長が弁護士登録をしている東京弁護士会の所属である。過去には東京弁護士会の役職を務めた川合市長に対して、自らも告発人として立ち上がった高潔さと義には敬意を表するばかりである。彼らの活動はボランティアである。
川越市民=主権者のために働くべき市議会議員らは、小林市議を除いて川合市長に対し沈黙したままだ。
本件に検察のメスが入る時、告発市民代表や130名以上の告発賛同署名市民、武田弁護士、土屋監督ら市外の革命家に、「川合ファミリー」はどう釈明するつもりだろうか?